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瀬戸忍者捕物帳

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#マンガ

瀬戸忍者捕物帳 6話 『烏天狗の罠』4

瀬戸忍者捕物帳 6話 『烏天狗の罠』4

話を少し戻そう。

黒田達に囲まれた時、廃屋の中で茜と皐はある作戦を企てていたのだ。
追いつめられた時、皐は、

「茜さん、投降しましょう。」

と茜に言った。その後の二人にはこんなやりとりがあった。

「何でよ!正直に話せば黒田さんも分かってくれるはず。あんたが父を殺した犯人じゃないってこと・・・」

「いいえ。それはないでしょう。」と茜の提案をキッパリ断る皐。

「茜さん、正直に言います。驚く

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瀬戸忍者捕物帳 3-1

瀬戸忍者捕物帳 3-1

ここは江戸・・・どこか良く似た街、瀬戸(せと)

天下を分ける戦争が終わり世が統一されてしばらく経つも、まだまだ世の中は物騒で、同心達は治安の維持に苦心していた。

日が暮れた瀬戸の街で雅な羽織を着た女同心・茜(あかね)は窃盗犯を追っていた。

「もう逃げられないわよ!観念なさい!」

商店が並ぶ表通りを走りながら茜は叫ぶ。

「ぐ! ちくしょう!」

とつぎはぎだらけの着物を着た小汚い男がしぶと

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瀬戸忍者捕物帳 2-4

瀬戸忍者捕物帳 2-4

日が暮れてきた。

茜と別れた皐は忍装束に身を包み、中村屋の裏口の方へ回った。中村屋の屋敷は皐月の背丈よりも少し高い塀に囲まれているが、この程度の壁は皐にとっては何の意味もなさない。

あっという間に傍の木に登り、そこからひょいと塀の上に飛び移った。

「さてと、喜七さんと呉八さんの部屋は・・・と。」

中村屋の庭はそれほど広くないがよく手入れをされている。皐は庭の中心あたりにある井戸のそばで女達

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瀬戸忍者捕物帳 2-3

瀬戸忍者捕物帳 2-3

「はあ・・・はあ・・・くそっ・・・なんでこんな事に・・・」

虎吉はいつも山菜を摘みに来ている裏山まで全足力で逃げてきた。木々が青々と茂り、良質な山菜が取れるこの山は、虎吉にとっては忙しい日々にも落ち着ける、お気に入りの場所でもある。

虎吉はいつも休憩に使っている切り株の上に腰かけた。するとその時突然、

「さあて何でしょうね?」

と、人気のない山で、突然の人声が、しかもかなり近くで聞こえた。

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