就活サイト「キャリch」に対し抗議および要望書を提出しました。→回答を頂きました

【2022.10.11追記】
2022年10月7日、就活サイト「キャリch」運営の株式会社ジールコミュニケーションズより、回答を頂きました。

「先日は抗議文および要望書を送付いただきありがとうございました。
書面より貴団体からのご要望を拝受し、確認いたしました。

弊社としましても多様なジェンダー・アイデンティティへの配慮をはじめ、ご指摘いただきました点につきましては、学生があらゆる差別を受けることなく就活ができるようなコンテンツ制作を行う上での重要となる指針の一つとして受け止め、より良いサービスを提供できるよう努めて参ります。

今後につきましては、ご指摘いただいた箇所を中心に、確認及び修正を適宜行う予定です。
作業には一定のお時間を頂戴しますこと、ご理解いただけますようお願い申し上げます。
多様性のある社会に合わせたコンテンツを提供していく上で、お気づきの点がございましたら、今後ともご指摘いただけますと幸いです。

引き続きどうぞ宜しくお願いいたします。」

【以上追記】

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Twitterでも発信した通り(https://twitter.com/ShukatsuSexism/status/1575090654681518081?s=20&t=aGIciXj036VCyANu9qRaSA)、
2022年9月29日、就活マナー指南を含む情報発信をしているサイト「キャリch」に対し、抗議および要望を提出しました。この記事の末尾に抗議および要望書を添付しますので、ご覧ください。

例として、サイト内には、

「化粧が崩れていると疲れて年老いた印象になりますし、女性の化粧崩れには不快感を持つ人もいます。」
といった表記や、

「就活でノーメイクはマイナス印象を与える!」
「ノーメイクで就活や面接、説明会などに訪れるのはマナー違反になります。メイクは最低限の身だしなみです。」

(化粧をしていないと)「「ちょっと変わった人」「やる気がない人」と思われてしまう可能性もあります。」
といった表記、

さらに、「女性向け」の指南の中には、
「爪が短すぎても(深爪)、ガサツで子供っぽい印象を与えてしまうため良くありません。健康的で清潔感のある爪の長さを意識しましょう。」
「指の毛などにも注意しましょう。爪だけをオシャレにするのではなく、手全体のオシャレを心がけましょう。」

といった表記、

「女性」とされる人がパンツスーツを着用することについて、
「パンツのデメリットは、「定番から外れている=周囲と同調できないのでは?」というマイナスイメージを持たれる可能性があるということです。先述した通り、就活面接の面接官(役員・幹部クラス)は、「女性=スカート」という印象を持っている方が多い為です。」
といった表記も見られました。

さらに、
「企業から許可されてもいないのに勝手な判断でクールビズをして行くと、「身なりすら整えられない非常識な人物」と思われてしまいます。説明会や面接の場で一人だけ悪目立ちし、内定が遠退く恐れがあるので注意してください。」
「許可されてもいないのに勝手にクールビズしてきた協調性のない人物だと思われないよう、どんなに暑くても必ず長袖のシャツを着用してください。」
を始めとして、クールビズ・ウォームビズを戒めるような表記や、

(署名チームからの抗議として、

就活は、候補者が職場を審査する場でもあるはずですが、なぜ、勝手に、就活生を企業よりも「下」に置くのでしょうか?そこには、学生や若年者を見下す姿勢が表れています。また、「目立つのは悪」と脅すのは、多様性から程遠い考えと思います。
夏の気温が40℃近くなる近年、就活生向けにこのような指南をばら撒くことの弊害について、どうお考えですか。気候変動や電力不足で節電をして、屋内があまり涼しくないという企業も存在するかと思います。立場の弱い就活生に、健康を犠牲にするよう迫るよりも、一社でも多くの企業にクールビズ励行を求める発信をすべきです。

と書かせて頂きました。)

「髪色は基本的には黒にしましょう」
「パーマをかけている、元々髪に癖がある場合は、一つにくくり、髪が巻かれていることがわかりにくいようにしましょう。」

と、特定の身体的特徴をも貶めていると捉えられかねないような指南も見られました。

地毛が黒色でない人もいますが、どうお考えですか。
また、直毛でない人は、自然な髪を隠すべきとお考えですか。

団体からは、可能であれば2022年10月31日までに、何らかの回答を頂きたい旨、要望しております。

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