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逆質問の内容はどう考えるべき!?

※当記事は約6分で読めます【約2,600文字】

1. 逆質問とは

面接時の最後の方に企業の人事から聞かれることがある

『(逆に)質問などありますか!?』

です。

これに対してどのように対応するべきか、

質問するなら何を質問するべきか、

そんな疑問に答えるような形で当記事では話していきます。

2. 逆質問の人事の意図は!?

「逆質問の正解は!?」と言われると、一つの答えが明確にあるわけではありません。

ただし、人事の意図を理解すれば、何がbetterな答えかは自ずと分かってきます。

その人事の意図ですが、以下大きく2パターンで考えられます。

1.「特に明確な評価基準があるわけではなく、単純に聞きたいこととか不明点があるかの確認」

2.「入社への熱意を確認」

「特に明確な評価基準があるわけではなく、単純に聞きたいこととか不明点があるかの確認」

のパターンであれば、質問しなくても特に問題は無いですが、

「入社への熱意を確認」が目的だった場合にはちゃんとした質問をしなくてはいけません。

しかし、その見極めは正直なところ困難です。

したがって、常に「入社への熱意を確認」のパターンを想定して準備しておくことをお勧めします。

また、

「特に明確な評価基準があるわけではなく、単純に聞きたいこととか不明点があるかの確認」

が前提であったとしても、結果として意図せず「入社への熱意」を感じた人事が高い評価をつけることだってあり得ます。

それらを加味すると、常に「入社への熱意を確認」が目的であると想定して逆質問には向き合うと良いでしょう。

3. 逆質問の考え方

それでは、どのように「入社への熱意」を伝えるのかという具体的な内容に迫っていくわけですが、この時、どのような質問が来ると人事の方は、

「当社に入社したい熱意を強く感じる」

となるのでしょうか。

「熱意」とは、そもそも「熱い気持ち」ですよね。

熱い気持ちがあれば、部活動であれ、趣味であれ、好きな人のことであれ、その対象を深く知るための努力をするはずです。

つまり、企業研究とも類似してきますが、「熱い気持ち」を伝えるためには、深く企業を知った上で気持ち(質問)をぶつけるべきだということです。

このことを前提に、逆質問において適切な質問と不適切な質問について考えていきたいと思います。

4. 逆質問はどんな内容が適切か

それでは、少し問題形式で考えてみたいと思います。

以下の4つの質問のうち、適切だと思われる質問内容を二つ選んでみてください。

1.貴社の〇〇事業部の仕事内容について詳細を教えてください。

2.貴社の直近3年の売り上げ推移とその要因を教えてください。

3.貴社において、おススメの著書などあれば教えてください。

4.貴社の若手社員のうち、活躍している社員に共通する要素を教えてください。

さて、お分かりになったでしょうか?

答えは、「3.と4.」です。

「1.と2.」の方がカッコいいもっともらしい質問に見えますが、上二つの質問に共通して言える点は、「事前に調べればわかること」です。

あまり個人的には好きではない言葉ですが、「ggrks(ぐぐれかす)」というネットスラングもあるように、

「検索すればすぐにわかるようなレべルのことを質問する初心者に対し、『それくらい自分で調べろ』と突き放す言葉」

ですが、一理あるとこの場合は言えます。

そんな風にまで人事の方は思わないかもしれませんし、実際は丁寧に答えてくれると思います。
ただし、カッコいい質問をしようとして、聞いては見たものの、

「HPやIR情報を見ればわかる情報を聞いてきた」

「当社が公開している様々な情報に目を通すほどのレベルで企業研究はしていない」

「そこまで熱意があるわけではない」

という印象になってしまう危険性があります。

逆に、「3.と4.」については、簡単な質問には聞こえますが、おそらく調べても出てこないような情報です。
たまに採用情報とかの「社員アンケート」や「若手社員紹介」とかで出していたりすることもあるので、その時は「3.と4.」も不適切ということになります。

また、「3」の質問なんかは、場合によっては、思考の深さを感じないことから、面接官に対していい印象に繋がらないこともあるため注意は必要です。
ただし、大前提として、上記のように、「調べたらわかることは聞かない」という点について、まずは注意するようにしましょう!

5. 応用力の利いた逆質問とは!?

ここまで、まず大前提として、

「入社への熱意」を示すために、「調べても出てこない情報」について質問するのが適切だという話をしてきました。

しかし、上記の「3.と4.」レベルだと、あまり調べてなくても出来る質問ですよね!

そこで、

「すごく熱意があり、ちゃんと調べてます」

ということが明確に伝わる質問例を挙げたいと思います。

・貴社の3か年の成長戦略として、〇〇だとIR情報に記載がありました。しかし、競合他社となってくる△△会社も似たような戦略を描いていると明言していました。そんな中、貴社において、競合優位性を高めるために、具体的に取っている戦略などあれば教えてください。

私も面接官をしていますが、こういった質問が来れば、それだけでその学生をどうしても一目置いてしまいます。

この質問にはどのような「イイね」ポイントが含まれていたかというと、

〇1つ目の「イイね」ポイント

「貴社の3か年の成長戦略として、〇〇だとIR情報に記載がありました。」
ちゃんと当社の公開情報を調べている。

〇2つ目の「イイね」ポイント

「しかし、競合他社となってくる△△会社も似たような戦略を描いていると明言していました。」
当社の公開情報を就職活動に合わせて短絡的に調べたのではなく、ちゃんと業界全体を見渡して良く調べている。

〇3つめの「イイね」ポイント

「そんな中、貴社において、競合優位性を高めるために、具体的に取っている戦略などあれば教えてください。」
ただ、情報として知っているだけでなく、ちゃんと考えながら情報を整理していて、さらには自分なりの疑問を持つといった当事者的な視点を持って当社のことを考えている。

と大きく分けて、3点の「イイね」ポイントが詰まった質問でした。

このような質問ができると、基本的な「事前に調べればわかること」以上に、深く調べて当事者的視点を持って考察しているという、かなりの熱意が伝わります。

ここまでできれば、応用力のあるベストな逆質問だと言えるでしょう。

6. まとめ

当記事では、逆質問の考え方と、どのような質問が望ましいかという点について触れてきました。
また、このような質問をするには同時に深い企業研究が前提となってきます。
企業研究については、詳しく下記の記事にてまとめていますので、気になる方は是非読んでみてください。


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