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【AIと企業戦略】データの型、とても大事 『ダブルハーベスト』CHAPTER6#6

こんにちは。シンラボ共同代表の草場です。

いよいよAIの実装に向けて動いていきましょう。最適な本、『ダブルハーベスト 勝ち続ける仕組みをつくるAI時代の戦略デザイン』を見ていきます。

是非ご購入ください!!

目次は以下です。

【Prologue】勝敗を分ける「何重にも稼ぐ仕組み」──ハーベストループとは何か?
【Chapter 1】AIと人とのコラボレーション──ヒューマン・イン・ザ・ループ
【Chapter 2】AIで何を実現するかを見極める──戦略デザイン構築のための基盤づくり
【Chapter 3】戦略基盤を競争優位に変換する──戦略デザインとしてのAI
【Chapter 4】データを収穫するループをつくる──ハーベストループでAIを育てる
【Chapter 5】多重ループを回して圧勝する──ダブルハーベストこそ最強の戦略
【Chapter 6】ハーベストストーリーを実装する──AIプロジェクトマネジメントの考え方
【Epilogue】地球をやさしく包む「最後のループ」──SDGsとハーベストループ

CHAPTER6!ストーリー作りをしていきます。
昨日の記事は以下です。

■【Chapter 6】ハーベストストーリーを実装する──AIプロジェクトマネジメントの考え方
いよいよ実装です!以下の流れでした。

■ストーリーを完成させる(シングルライン構想、ハーベストループ構想、ダブルハーベストループ構想) 

■シングルラインの初期モデル構築
①KPIに落とし込む
②推論パイプラインのデザインとプレビュー
③初期データの確定と準備:アノテーションとシンセンス
④初期実装とファインチューニング:PoC
⑤蓄積データの「型」特定
⑥UI/UXデザイン

■ハーベストループ構築
⑦実装とデプロイ
⑧クオリティチェック

■ダブルハーベストループを回し続ける
⑨実運用と継続効果検証
具体的ですが、どのようにするのでしょうか?明日以降で解説!

昨日は、本日は⑤です。

⑤蓄積データの「型」特定
概念実証後、ループを回していくわけですが、どのようなデータが蓄積していくかは、始めにストーリー作りをしているので、イメージで来ているはず。例として、以前みたモービルアイのループでは、路上の画像データと位置情報を取得しています。

このとき、ただ漫然と画像データを集めているだけでは、どこかのフォルダにひたすら画像がたまっていくだけで、データはあるけど使えない状態になってしまう。いつ、どこでがわかるだけではダメで、どの車種の車が、どういう天気・明るさの時に、時速何キロで、道路のどちら側を、走っているときの画像なのかがわからなければ、後でビッグデータ解析することが出来ない。

これ、すごく重要ですね。やはりストーリーの作り込みが必須です。そこで、解析に必要なメタ情報を全部書き出して、事前に定義する必要があります。メタ情報は以下をご参考に。

あとからこんな情報必要だった!!となると大変です。あとから追加では、前のデータが無駄になります。戦略的にデータの型を決めておく必要があります。それがこのステップです。

データの型を細かく決めておくことで、いわゆるコールドスタート問題を最小限に抑える効果もある。

コールドスタート問題、恥ずかしながら初めて聞きましたが、おそらく以下の記事のものかと。

本書では、以下のように定義されています。

ステップ④まででAIモデルは出来たとはいえ、最初はたいした価値は生まれない。しばらく回してみてはじめて価値が出てくるのだが、それまでは低空飛行を続ける。これがコールドスタート問題。

たしかに、これだとプロジェクト終了になってしまいます。これを防ぐためにも、価値がでるように、データの型を決めるわけです。

ここ、実は一番難しいのではと思います。ストーリーを綿密に練りこむ必要があるため、どちらかというとウォーターフォール的なアプローチのような。アジャイル的にストーリーは決められるのでしょうか?

草場壽一

https://sinlab.future-tech-association.org/


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