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【第21回】「Global 100 Most Sustainable Corporations in the World」について

こんにちは! shuhigashiです。
第21回目の投稿は、「Global 100 Most Sustainable Corporations in the World」について、調べたことを纏めて書いていきます。

以前の記事で、ROESGランキングで世界56位(日本勢1位)の花王から学べることについて書きましたが、その中で「外部評価がオンパレードである」点が学べることの1つであると述べました。何とその数24個。笑
ですので、今後はその外部評価を1つずつ調べながら記事に纏めていくことにしました。今回がその第13回となります。

それでは、宜しくお願いします!

1.「Global 100 Most Sustainable Corporations in the World」とは

カナダのCorporatek nights社(コーポレートナイツ社)により提供される世界で最もサステナブルな企業100社を選定する評価です。2020年は、評価対象として選ばれた約7,500社の中からトップ100を選定されていました。

2.「Global 100 Most Sustainable Corporations in the World」を調べてみる

公式サイトにはWeb公開として過去10年分(2012~2021年分)のランキングが掲載されていました。それではサクっと分析していきましょう!

まずは、国の割合の推移を見て行きましょう。それがこちら。

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Japan、とりあえず、ここ10年で必ずどこかの企業が選定されてますね。で、やはりアメリカの規模がすごいですね。次いでフランスやカナダ、イギリスといった感じでしょうか。

次に10年トータルの結果を円グラフで表したものです。

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ここ10年間でトップに君臨したのは、アメリカの170社/1,000社でした。おめでとうございます。次いで、フランス、イギリス、カナダ、ドイツ・・・といった具合で上位5つの国で半数を占める結果となっております。

ちなみに、我が国Japanはといいますと、6位ではありませんか。10年間で延べ53社が選定されております。年平均で約5社ということになります。

なんと、上位6つの国はG7の6ヵ国ですね。
日本がG7の中で6位というのは、どう捉えたらいいのか・・・。良いと捉えるべきか悪いと捉えるべきか。。。GPDの最新ランキングによると日本は、アメリカ、中国につぐ、世界3位の国なんですけどね。ん~

これまでのESGインデックスやESG評価などを調べた限り、日本というお国は、総じてESGスコアは高く評価されるお国であることが定量的に現れていました。ですので、問題は「稼ぐ力」の方なのでしょう・・・。

毎度おなじみ、伊藤レポートでも日本企業は持続的な低収益性が問題視されております。やはり「稼ぐ力」を伸ばせ!ということがよくわかります!

ちなみに、G7の残るイタリアは18位という結果でした。


ではでは、次に日本企業だけに絞って、ここ10年の受賞回数が多い順に並べたリストを見てみましょう。(黄色が過去10年の最高順位、緑色が年度毎の最高順位)

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受賞回数が一番多かったのは「武田薬品工業」でした。次いで「エーザイ」と、製薬会社が上位を占めています。製薬会社強いです!しかも、2社で5年分を日本勢1位を獲得しています。強すぎる。

エーザイは、以前の記事でも紹介しましたが、2020年の統合報告書で「ESGデータとPBRの相関関係を分析(回帰分析)」をしたという、実に興味深い取組みを行われておりました。だから?なのか、直近2021年では世界16位(日本勢1位)の評価を得ているではありませんか!?すごい!

この「Global 100 Most Sustainable Corporations in the World」という評価では、製薬会社に偏った評価がされていますね。何故なんでしょうか。実に興味深く、気になりますね。

3.どうしたら選ばれるのか

公式サイトによると選定要件は次のようです。

The ranking starts with identification of all publicly listed companies who had at least US$1B in revenues in the last fiscal year.

まず、前期の「revenues」(収益)「10億米ドル」以上というふるいにかけるとのことです。お疲れ様です。
本日(2021/4/16)の為替レートで日本円に換算すると約1,089億円になります。これを日本の上場企業の2020年の売上高ランキングで見ると、およそ上位950社が該当することになります。(可能性がありますねぇ~)

There are a total of 21 performance metrics covering resource management, employee management, clean revenue and supplier performance.

で、その上で、21個におよぶパフォーマンスを評価するみたいですね。それでグローバルな100社が選定されるようです。

2020年で見ると、世界で約7,500社、うち日本企業では950社からの100社ですからね。(日本企業が締める割合は約12.6%ほど。まぁまぁ高水準ではないか?)

で、日本企業に限ってはこれが毎年平均で5社くらいしか選定されないのです。かなり狭き門です。

4.最後に

「Global 100 Most Sustainable Corporations in the World」はランキングの過去10年分のデータが取得出来て、豊富だったのが(簡単なものですが)分析し甲斐がありました。楽しかったです。データは多ければ多いほど面白いですよね。(調査してる自分的にですが)好印象でした。

次も頑張って調べて記事にしていきますよ~
次回は、「ダイバーシティ経営企業100選」について記事にします!


~行動は今日からはじめる!~
それでは頑張っていきましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以上です。

Thank you!