見出し画像

2023年note通信簿|よく読まれた記事は投稿目的に合っていただろうか?

2023年もあっというまに終わろうとしています。
noteで記事を投稿しはじめたのが2022年10月なので、丸一年を振り返る機会は今回がはじめてです。

せっかく毎週1記事投稿を続けられたので、自分が読んでほしいと思った記事がどれくらい読まれたのか、それは意図通りだったのか、そのあたりを年末を機会に検証してみようと思います。


noteで発信したかったこと、書いてみて思ったこと。

自己紹介の記事に書きましたが、僕はnoteで以下4つの発信をしたいと考えていました。

  1. 空間デザインを必要とする人にTIPSや考え方を提供する。

  2. 学生や新人に向けた、業務マニュアルとしても機能する記事を書く。

  3. 実現できない空間を文章で建てる。

  4. 趣味の写真撮影を何らかの形で「表現」にしてみたい


1の目的は、将来のクライアントに届けー!です。
フロー型のSNSで戦略もなく発信をつづけ、結果が伴わずに挫折していました。

しかし、noteと出会って発信に対する考え方は一変しました。
いわゆるストック型のブログであれば、自分が伝えたいことが無理なく表現できると感じました。

また、時間の経過によって情報が失われるのではなく、むしろ書けば書くほど読まれやすくなり、時流に左右されない情報の価値は減らないのだと気づきました。

これからも商業オーナーに有用な情報をお届けしていきたいと思います。
この目的にあわせて書いた記事は以下のマガジンにまとめています。


2の目的は、学生や新人に向けたマニュアル的な記事をたくさん書いて、何度も同じことを言わなくてすむようにしたい。ということです。

少人数で運営しているデザイン事務所には、新人教育を仕切ってくれるような部署はありません。
おのずと僕かスタッフがそれに当たることになるのですが、ただでさえ業務に忙殺されているため、どうしても後回しにしがちです。

しかし、そうするともちろんスタッフは育たない。
そのために、少しでも教える側の負担を減らそうと思い記事にしているのです。

汎用的な内容であれば、自分の会社のみならず、同じような規模感の会社の新人さんにも読んでいただいても良いのかな、と思います。
ぜひ新人スタッフにおすすめしていただければ!

といいつつ、週に1投稿で、ジャンルも色々なので、このマニュアルが完成するのはいつになることやら、、と気がとおくなっています(笑)


3の「実現できない空間を文章で建てる。」の記事に目的は特にありません。ただ、やってみたかっただけです。

現実世界で建築に関わる「ただやってみたかった」という行為は、クライアントのお金を使って建物を建てるという構造上とても難しいです。

ならば妄想を文字にして建築を建ててみよう、と思いたち書いてみました。
需要のない記事なのがわかっているのでここ1年で2本しか書いていません。

ただ、書いているときはとても楽しく、脳汁が出る感覚でした(笑)
アイデアを練るための脳のエクササイズになっているかなと感じていますので、また思いついたら(ネタはたくさんある)書いてみたいと思います。


4の「趣味の写真撮影を何らかの形で「表現」にしてみたい。」
こちらに関しては記事を書く、以外の方法を試してみました。

noteには記事のヘッダーに使用する写真を「みんなのギャラリー」に登録された写真から自由に使えるという機能があります。

これを利用しました。
自分の記事に使う写真で、自ら撮影したものはすべて「みんなのギャラリー」に公開しました。

そうすると、いろんな人が自分が撮影した写真をヘッダー画像として使用してくれました。その場合は通知が届くので、どんな人がどんな記事に写真を使ってくださっているかが分かります。

これはとても嬉しかったですね。
ただ、ちょっと趣旨が違うところもあります。

そもそも「写真で表現」といえるような技術を持ち合わせていないので、共有する写真はどちらかというとストックフォトサービスに近いものと考えて投稿しています。

つまり、使う人の状況に合わせて必要とされる写真である、ということです。
表現してみたかった、と言ったことと主旨がずれているのですが、まずはこれくらいで良いかなと思っています。そもそも趣味ですし。

やってみて良かったことは、同じ写真を使っていても、記事の内容はさまざまであり、想像力の方向、観点がさまざまであることを感じられたことです。

クリエイターの皆さんに写真を使ってもらった記事をマガジンに集めているのですが、現在のところ211本の記事が集まっています。
ちなみに一番人気の写真は「本棚」です。汎用性が高いからですね。


以上でnoteをはじめた当初に挙げた目的の振り返りは終わりなのですが、途中で書き始めたもう一つの記事のジャンルがあります。
それがこちら。

大学を卒業したての新人が空間デザインの仕事にたずさわり成長していくお話です。現在10話まであります。

ときおり「実話ですか?」と聞かれますが、創作が入ったノンフィクションです(笑) 自分の体験をふりかえり、これから社会に出る人に楽しんでもらえたらなと思ったり思わなかったり。

ひやかしでもご覧いただけますと喜びます。

閲覧数ランキング

1年のふりかえり、ということで、2023年の1年間で閲覧数が多い記事、上位5つを紹介します。

第1位|「対話がつくるカタチ」

2月19日に投稿した記事なのでほぼ一年存在していた記事。
クライアントとの対話が空間のあらゆる部分に影響し、カタチをつくっていくので、とても重要ですよ、という内容です。

note公式の「今日の注目記事」「インテリアまとめ」にピックアップしてもらったことが閲覧数が上がった最大の要因。
あとは、記事TOPにピン留めしているため、訪れた人の目にふれやすいことも影響しているでしょう。


第2位|「家庭用と業務用、何が違うの?【家具編】」

5月26日に投稿した記事。
1位の記事と3ヶ月差がありますが、閲覧数は1位に迫っていました。

また、note公式の「インテリアまとめ」マガジンにはピックアップされたものの、注目記事にはなっていないことから、純粋に「読んでみたい」と思ってもらえた人が一番多い記事はこれだと思います。
実質1位。


第3位|「なぜ無料なのかを理解しない人はクレーマーになる。」

12月10日に投稿した記事。
つい2週間前の投稿なのにやたらと読まれています。これは想定外でした。

note公式のピックアップもなければ、他SNSでのシェアもないのに急に閲覧数が上がっていて、理由が全然わからない。

noteで読みたい記事を探すときは、キーワード検索するので、もしかしたら「クレーマー」という検索ワードに引っかかっていて、しかも検索する人が非常に多い、、のでしょうか。

これが正しいとなると、世知辛い世の中だなぁと思いますが、それだけクレーマーに困っている人が多いということかもしれませんね。


第4位|「空間デザインに関わる法律|消防法への対応 #新人研修」

6月11日に投稿した記事。
設計を生業にしている人なら「面倒だよな〜でもちゃんとやらないとな」と共感を得られるだろう、かなり専門的な内容です。

新人さんに読んでもらい、法律対応へのアレルギーをなくしてほしいと願って書きました。多くの人に届いたようでなにより。

ただ、この記事が多く読まれたのは他記事とちょっと原因が違っています。
それはTwitterで拡散してもらえたからです。

SNSは基本的に他のサービスへのリンクを含んだ投稿の表出頻度を下げる仕様なので、その条件下である程度拡散されたのはありがたかったです。


第5位|「古民家リノベーション【ホテル用途】|設計者の秘かな愉しみ」

6月18日に投稿した記事。
僕が経営する空間デザイン事務所で、現在手掛けている仕事の大半を占める「古民家リノベーション」に関する記事です。

請け負いとして粛々と設計をすることはもちろん、宿泊客にとって面白いと思えるコンテンツをどうやって仕込もうか、などと楽しんで仕事をしたいな、という内容です。

手書きのビフォーアフター図面などの資料も掲載しています。

以上が本年度の閲覧数ランキングでした。

読まれやすい記事と自分の思惑は一致しているのか

ランキングを眺めながら、自分が発信したい、受け取ってほしいと思う記事の結果が思い通りになっているか考えました。

専門的な内容でも多くの人に読んでもらえているので、おおむね方向性は間違っていないのかなと思います。
しかしまだまだ閲覧数が少ないので、そうだと言えるような確信は持てません。
事実、分野を絞った記事よりも、万人に読まれやすい記事の方が上位に多いです。(6位以降はこの傾向)

2024年も引き続き投稿をつづけ、本当に届けたい人にしっかりと到達できるように戦略を持って書いていきたいと思います。

来年も宜しくお願いいたします。

ということで、ふりかえり記事にしてはえらい長くなってしまいました。
また友人に「長いわ」と言われる(笑)
2023年に記事をお読みいただいた方も、2024年に読んでくださる未来の読者の方も、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

それではみなさま、良いお年を。
メリークリスマス。

この記事が参加している募集

振り返りnote

建築・インテリアなど空間デザインに関わる人へ有用な記事を提供できるように努めます。特に小さな組織やそういった組織に飛び込む新社会人の役に立ちたいと思っております。 この活動に共感いただける方にサポートいただけますと、とても嬉しいです。