逆噴射小説大賞-反省会

逆噴射小説大賞 反省会

すっかり間があいてしまいましたが…。

1. 自分で書いた作品の中で気に入っているやつを自薦
2. 自分で書いた中で「これはあかん」というやつの反省会
3. 他の人が書いた作品で「これ好きだな」と思ったやつのまとめ
4. 逆噴射小説大賞に参加したことでの気づき

逆噴射小説大賞の振り返り、第二回の「これはあかん」という作品の反省会になります。

警告。
この記事はあまり面白い内容ではないし、ためになることもほとんど書かれません。わりと愚痴みたいなものです。「それでも読みたい」という奇特な方だけが読み進めてください。

1. メロンパン戦士

これは本当に酷い…。自分であらためて読み返してみても、全く意味がわからない。前日に書いた「永劫戦争」の雰囲気が完全に暗黒だったので、明るくポップな話を書きたかったのです。でも実力ないくせに400字に無理やり納めようとした結果、情報欠落しまくって意味不明、そのくせ中途半端な解像度…という結果に終わりました。そして最後に出てくる「唇」。いやいや、ポップな感じにしたいならそこはせめて「空飛ぶ円盤」とかにしとこうよ…という感じです。これは確実に僕の「手癖」の問題ですね。

2. 狭間のアスカディア

これは素材としてそこまで悪いわけではない…と思っています。でも作品として見ると下手くそだし、シンプルに面白くないなぁ…という感じです。ただ「獰猛で凶悪な女性性のキャラクター」という類型はいつかやり直してみたい気持ちがあります。ちなみにこの「狭間のアスカディア」が現時点でビュー数トップなんですが、そのことで「ビュー数を稼ぐ」という観点からは「曜日や時間帯などの投稿タイミングが重要」という気付きを得ました。ちなみに僕はそこまでビュー数を必要としていないので、その気づきは気にせずやっています。

3. 世界再編の遊戯

これ、本当はかなり好きなんです。もともとのイメージとしては「伝奇的な嘘喰い」みたいな話を書いてみたかったんですね。でも説明的な記述を増やした結果、当初想定していた勢いやカタルシスを得られずに終わってしまいました。ネタとしては思い入れもあるので、いつかリベンジしたい。

4. 煉獄学園

これも素材は悪くないのに、僕の力量がなくてシンプルに面白くないパターンですね。冒頭に出てくる「龍澤真人」の暴虐描写で400字使い切った方が全然良かったなぁ…と今は思っています。設定ももう二捻りぐらいないとなぁ。

5. たすけてー、ここから出してー

これ、作品としては全然悪くないと思います。「スキ」もそこそこですがいただきました。ありがとうございます。それにものすごくスムーズに書けました。実はラストまでのストーリーも完全に出来上がっています。では、なんで反省会に回されたのかと言うと、ラストを想像しただけで僕の精神衛生に良くないからです。封印。

6. 夢見る世界より

これ、嫌いじゃないんですよね。むしろ続きを書きたいぐらい。でも最後のオチが、自分の中で「媚びたな」みたいな感覚があって、すごくモヤモヤしています。

7. 地獄戦士ニンジャバスター

これもかなり好きです。そしてこれに関しては「媚びたな」という感覚もないです。ただ400字に詰め込み過ぎて、解像度が中途半端になってしまってカタルシスが無くなってしまいました。そこが本当に無念です。ちなみにこの話は「欲望が具現化する」という内容なので、当初はもっとネガティブで狂気に満ちた話になるはずでした。が、「僕が書きたいのはこういうのじゃないな」と思った瞬間に、今のこの話ができあがったのでした。

8. 山田三千夫 (43)、脳天にフルスイング

突然ですが、僕は「自己責任」という言葉が大嫌いなんです。人は生きていく中で、常に判断をし続けているし、その自分の決断に対しては責任を持たないといけない。でも実際には人は一人で生きているわけではなく、周囲の人や環境、生育の背景、そして社会や時代の風潮、そういったものに助けられたり、翻弄されたりしながら生きているわけです。今は恵まれている人であっても、ちょっとボタンが掛け違っただけで今ある自分はなかったかもしれない。だから僕には「自己責任」という言葉はものすごく傲慢なものに感じられます。また同時にこうも思います。よく「愛国心とはならず者達の最後の避難所である」って言いますね。それと同じように「自己責任」という言葉って、往々にして社会が社会として抱えている問題と向き合うことを放棄するためのマジックワードとして機能してしまうなって。「自己責任」と言えば当事者以外は誰も責任を問われないし、社会としても問題をなかったことにできますからね。

…といったことをつらつらと考えながらこの作品は書き始めたんですが。とりあえずステロタイプな「キモいオッサン」描写はいらなかったですね。その描写のせいでオッサンをバカにしているようにも読めてしまうし…。むしろきっちりと三千夫の疾走をスタートさせるべきでした。ごめんな、三千夫。

9. テァン、無双を舞う

反省会ラスト。
これも嫌いじゃないんですが、例によって下手くそでカタルシス不足、あと設定も捻りが不足しているというパターンですね。これ、冒頭の世界との感応の描写を丁寧にやって、最後にいきなりのゴア表現で〆る。そうした方がまだ良かったなぁって反省しています。

…ということで、またもや長くなってしまいましたが、反省会は以上です。毎日投稿したので、前回の自薦15作品と今回の9作品を合わせてこれで24/24。自作の振り返りがすべて終わりました。次回は他の人が書いた作品で「これ好き」と思ったやつのピックアップを行いたいと思います。

【「好きな作品ピックアップ」に続く】

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