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肩のアプローチの考え方(基礎の基礎!)

最近肩周りの相談を受けることが多く、、、、、
続々と変化を感じていただいて、嬉しい限りです。
なので記憶が新しいうちに。

具体的にどんなことをやっているか?という治療内容もとっても大事なのですが、
お客様の症状は十人十色。
これだけをやっておけば必ず動きがよくなる!!
という魔法が存在すればいいのですが、中々無いのも現実。

治療に至るまでの考え方、【肩】という場所に対してどんなことが考えられるのか?
を超基礎的に記していきます。

①肩関節と肩甲骨の動き

はい。運動学?解剖学?超基礎的な内容になりました。
肩を挙げる。首を傾げる。ももを挙げる。つま先立ちをする。
と日常会話で出るようなものってありますよね?

これってちゃんとした名前があるんです。トレーナーとしてお客様にサービスを提供する上では、肩に限らず、全身知っておく必要があります。

肩関節であれば、、、、
屈曲⇆伸展
内転⇆外転
内旋⇆外旋
水平外転⇆水平内転
水平外転、内転は水平屈曲、伸展とも言われていますね。

では肩甲骨は????
挙上⇆下制
内転⇆外転
上方回旋⇆下方回旋
とこれだけの動きがあります。

理学療法士、作業療法士、柔道整復師のような医療系の国家資格である場合は、最初に習うものです。
これからトレーナーを志す方、人の身体に携わる方は全ての関節の運動方向は覚えていた方が間違いなく良いです。

②【正常】を知ろう

また、肩であれば屈曲動作が○度動く。外転動作が〇度動く。といったように、
一般的な状態であれば、この運動はどれくらい動くよね?
といった【参考可動域】というのも頭に入れる必要があります。

(例)
本来は180°動く運動なのに、90°しか動かない

といったように、【正常値】が分からないと、【異常】を知ることができません。
因みに肩関節というのはちゃんとした名前は【肩甲上腕関節】と言うので、
肩甲骨と上腕骨で成されている関節だと言うことが分かります。

なので、肩を動かす。といったときに上腕骨と肩甲骨が動く。と言うのも把握して置く必要があります。
肩の屈曲動作に対して肩甲骨はどう動く??
というのも理解が必要です。

③【異常】はなぜ起きるかを考えよう!

先述の通り、まずは正常が理解できていないと、[異常]に気づくことができません。ある動作が思い通りにできない!となった時に考えられることを一から炙り出します。

・動かしたい方向に働く筋肉が使えない状況にある
・動かしたい方向と逆の筋肉が引っ張って邪魔をしている
・関節の構造自体に問題がある
・本来の動き方を忘れている
・過去に何らかのトラウマがある
・皮膚が引っ張られて動かせない
・肩を動かすこと自体のシステムが狂っている

まあまあ色々あります。探せばまだあります。

肩関節→上腕骨と肩甲骨とは言ったけど、
実は鎖骨や胸郭、背骨なんかも関与はちゃんとあります。
だからストレッチだけしてればOK!トレーニングだけしておけばOK!
と単純なものではないのです。

こういったものを理解できていないと、、、、
誤まったアプローチをして、動きが改善されない例もあれば、かえって動きが悪くなってしまう可能性だってあります。

骨格的にも筋肉的にも神経的にも精神的にも様々な観点で見るのが必要だよ!ということです。


まとめ

これを見ると、、、、〇〇だけをすれば肩の痛みが無くなる!
みたいなのは適する人とそうじゃない人がいる。というのをご理解いただけたでしょうか???
中々魔法のような手技は存在しませんが、魔法かと思ってもらえる考え方のベースにはなるかと思いますよ。

肩周りに限らず、関節可動域を改善する考え方にとしては、ごくごく普通なことです。
医療職の方は当たり前やん。。。。
って内容かとは思いますが、これからトレーナーや治療家を志す人、人の体に関与のない方でも、普段トレーナーさんやリハビリ職の人がどんなことを考えているか??
を知っていただければ幸いです(^^)

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