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ここは天国

夏が過ぎた。

季節の真ん中で結末のないいやな夢をみて、ナイーヴに目覚めた朝。

日光を存分に浴び切った後の37°の生ぬるいプールのような。
水に浸かり切ったふやけた指も、手のひらも、肌にまとわりつくカルキの匂いも。

想像の範囲を行ったり来たりする。
結末がない物語を無理やり閉じ込めて寝起きの目を擦っても。

隣にいる人がわたしを連れ戻してくれる、ここは天国。

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