近現代史「木を見て森を見ない」のススメ
「木を見て森を見ない」は本来、悪い意味で使われる。視野が狭くなっては細部しか見えず全体までを見通せない。正しく行動したり判断したりするには、俯瞰して全体を見渡す大きな視野が大事だ、という戒めの意味が込められた格言だと言っていい。
確かに近視眼的になるのは困るが、では「森を見て木を見ない」振る舞いはどうなのか。これはこれで「ざっくり全体像だけつかんでわかったような気になり、実際は何もわかっていない」弊害が生まれはしないかと考えたりする。
実はこれ、日本における近現代史への振