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AWS Summit Japan 2024に参加してきました!


はじめに

先日開催された AWS Summit Japan 2024に行ってきたので、有志で気になったセッションを紹介していきます!

2024年7月5日 まで配信を視聴できるようなので、気になるセッションがある方は要チェックです。

安全とスピードを両立するために ~ DevSecOps とプラットフォームエンジニアリング~

どうも、SHOWROOM7年目のむっくです。最近はプログラミングの機会はそこそこありますが、インフラを触る機会がめっきり減って寂しい思いをしています。しかし、AWS Summitではインフラ技術に特化したセッションを聞くと毎回ワクワクします。

このセッションでは、AWSという巨大なシステムが安全とスピードを両立するために行ってきた取り組みが、40分にぎゅっと詰め込まれていました。内容は非常に充実しており、とても参考になりました。

まず、素早いデリバリーの必要性についてはどの業界でも共通の課題ですが、その理由や背景について丁寧に説明されました。また、DevSecOpsの中のセキュリティについては、シフトレフトの考え方から具体的なセキュリティ対策(脅威モデリング)やツール群、SLSAについても詳しく話されていて、大変勉強になりました。後半のプラットフォームエンジニアリングについては、書籍チームトポロジーで語られている各チームの説明から運用モデルまで具体例を交えてわかりやすく解説されていました。

全体を通して、AWSの実体験から安全とスピードを両立するための取り組みが知ることが出来て、今後の業務に生かせる知見をたくさん得ることができました。

生成 AI とつくる新しい英語学習体験 ~ 講師の業務負荷軽減と顧客体験向上の両立 ~


食べ物の我慢や過度な運動は大変なので、スクワットだけで減量を図っている河下です。
今回のAWS Summitは、生成AI関連のセッションがとても多く、その中でも自分が印象に残った「生成 AI とつくる新しい英語学習体験 ~講師の業務負荷軽減と顧客体験向上の両立~ 」について書きたいと思います。

このセッションでは、生成AIを活用したプロダクト開発全般に関する話や、Amazon Bedrockを活用したプロダクト開発の事例紹介がありました。

特に印象に残った話の一つは、サービスへ生成AIを取り入れる際のアンチパターンについてです。自分が生成AIを触っていてなんとなく感じていたプロダクト開発に取り入れる際の問題点について、どういうスタンスで向き合うべきかが言語化されており、とても参考になりました。

また、生成AI(Amazon Bedrock)を使ったシステム開発の工夫や工程についての話も興味深かったです。ここでは、実際のリアルな開発プロセス(設計〜プロトタイプ開発〜改善)の紹介があり、開発したからこその知見が盛り込まれていて、とても参考になりました。また、各プロセスで具体的に参考になったリポジトリやドキュメントの紹介があったのもありがたかったです。
(↓以下が紹介があったもの。どういった流れて紹介があったかはセッション資料などをご確認ください!)

全体として、今回のセッションでは実践的な知識と具体的な事例が豊富に紹介されており、これからのプロダクト開発において、今回得た知見を活かしていきたいと思いました!

アーキテクチャ道場 2024!

30代で体にガタが来ると言われるのをモロに体感中の中村です。
AWS Summitは各社の事例紹介も興味深いですが、AWSの方が発表される上級者向けセッションを特に毎年楽しみにしています。

本セッションでは2つのお題に対してそれぞれアーキテクチャ案が示されそれについて議論がされていました。
1つ目は単純な死活監視と切り離し戦略では十分に影響を緩和できないグレー障害やブラウンアウトといった障害の影響を最小化するためのアーキテクチャについての議論でした。
2つ目は自サービスが依存している外部サービスの可用性が低い場合に外部サービス障害の影響を最小化するためのアーキテクチャについての議論でした。

どちらの例もそこまで考えていなかったけど確かに!という部分があり、とても勉強になりました。

規模が膨らんで開発スピードが落ちてきたモノリスアプリケーションを正しく分割する方法

SHOWROOMのバックエンドシステム刷新に取り組んでいる横山です。今まさに10年近く開発保守されてきたSHOWROOMシステムの刷新に取り組んでいるので、このセッションは非常に興味深く印象に残りました。

本セッションではまず、スタートアップ時のMVCアーキテクチャでシンプルだった構成のシステムが徐々に複雑化していく過程を振り返りました。私も「うんうん」と思わず相づちを打ちながら拝聴しました。たいていの場合、多くのAPIサーバの初期段階ではデータベースへのCRUD(挿入、取得、更新、削除)を実行する程度です。しかしながら徐々に複雑なビジネスロジックの実装も必要になり、シンプルなコード設計では対応できなくなってくるのはよくあるあるな事象ですからね。

そして、その後は肥大化したシステムの分割がテーマになりました。いわゆるマイクロサービス・アーキテクチャへの移行方法についてです。マイクロサービス・アーキテクチャのデメリットにも触れました。またどのように分割するかも鍵となります。分割方法では、ドメイン駆動設計に則ってビジネスロジックを徹底的に分析して書き出しながら、分割箇所を抽出するワークショップの方法について紹介がありました。

SHOWROOMのシステム刷新では、現段階においてインフラレベルでのマイクロサービス・アーキテクチャの導入はスコープ外ですが、コード上ではビジネスロジックをはじめとした関心事の分離を重要視して進めています。そのため、印象に残るセッションとなりました。ありがとうございます。

おわりに

1年前より楽しめるセッションや理解できることが増えて成長を感じたといった声や、学びのあるセッションの内容について社内のSlackで盛り上がったり、好きなサービスの企業Tシャツを手に入れて喜ぶなど、様々な楽しみ方がある素晴らしいイベントだなと思いました。
来年も参加させていただきたいと思います!


【約4年ぶりの開催!】SHOWROOM drinkup feat. Sushi

お寿司とお酒を楽しみながら、SHOWROOMのプロダクト開発に関わる現場エンジニアメンバーと交流できるイベントを、
2024/07/29(月) 19:30 に開催予定です!

どのような体制で進めているのか、一連の業務の流れや働く環境、やりがい、苦労話(技術的負債との闘い・・・)なども含めて、皆様にリアルな情報をお伝えし、交流できればと思っています。

SHOWROOMに興味がある方、高トラフィック動画配信サービスの開発の裏側を知りたい方、是非お気軽にお越しください。

皆様のご参加をお待ちしております!


SHOWROOM株式会社では、エンジニア職を絶賛募集中です。
・ライブ配信サービス「SHOWROOM」

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