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一期一会。

写真を撮るという事は、どんな空間、瞬間、存在・・・・
どれも含めて一期一会の出逢いと別れだと思います。

それが大きな事であれ、小さな事であれ、
いついかなる時でも写真を撮るという事は一期一会の
物語だと思います。

数年前に大病を患い、一応回復した母親の様子を見る為
近年は時間ができる度に実家へ様子を見に
帰っていますが、昨年3月の事。実家の田舎の市場で
長い事お世話になった八百屋さんが閉店する事となりました。
市場自体がこの近年でほぼシャッター市場と化しており寂しい
限りでしたが、ついにか・・・・と思いました。
八百屋さんのご夫婦は、自分が幼稚園生くらいの頃から
自分の事を知っています。
閉店するという事を母から聞き、自分は荷物持ちとして
一緒にお店へ向かいました。

ご夫婦に挨拶をして、一通り買い物も終わった後
『是非、撮らせてください』と八百屋さんのご夫婦に
お願いしました。今まで身近な存在だったのに、撮った事が
ありませんでした。最後の時だから撮ろうという気持ちが
ありましたが、同時にどうして今まで撮っていなかったの
だろうかと後悔もありました。

そして撮ろうとした際、ご夫婦が
『せっかくだからお母さんも一緒に!』と3人で
撮らせて頂きました。5秒くらいの時間だったと思います。
3枚撮って、最後の一枚が3人ともいい笑顔で撮れていました。
実は母をはじめ、自分の家族も今まで殆ど撮った事は
ありませんでした。

身近だからこそ、撮らないのか・・・・
素敵な愛おしい時間はたくさんたくさんあるんですよね。
日々の日常の中で・・・・

最近の騒がしい世の中で、人と触れ合う事。
直接あって話ができる事。そんな事がいかに大事で
大切な事か、痛感する事となりました。

stayhome等で一番身近な家族と過ごす時間が増えた、という方は
少なくないと思いますが(それにより諸問題も増えたという面も
ありはしますが・・・・)何気なくても家族の
写真を撮る、という事をしても良いのではないかと
思います。

どんな事も、一期一会ですね。


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