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【イベントレポート】事業会社・投資家とスタートアップを繋ぐ「SmartPitch(スマートピッチ)」オンラインピッチイベントVol.25

ショーケースの子会社:Showcase Capitalが主催する25回目のオンラインピッチイベントが、2022年5月23日(月)に開催されました。

そもそも「SmartPitch(スマートピッチ)」って?

「SmartPitch(スマートピッチ)」は、スタートアップと事業会社や投資家をピッチ動画でつなぐマッチングプラットフォームサービスです。

スタートアップは、自社のサービス・プロダクトや事業計画に込めた“想い”と“熱意”を5-7分程度のピッチ動画にし、「SmartPitch(スマートピッチ)」に投稿しています。

事業会社や投資家は、そのピッチ動画を見ることで効率的に業務提携先や投資先を探すことに繋がります。

<参画機関>
■民間サポーターズ「J-Startup Supporters」
全国から選定された約140社のスタートアップを支援中
┗「J-Startup HOKKAIDO」:「J-Startup HOKKAIDOサポーターズ」
  北海道で認定された22社のスタートアップを支援中
┗「J-Startup TOHOKU」:「J-Startup TOHOKUサポーターズ」
  東北で認定された34社のスタートアップを支援中
┗J-Startup KANSAI:「J-Startup KANSAIサポーター」
  近畿経済産業局、京都府、京都市、大阪府、大阪市、堺市、兵庫県、神戸市など
┗J-Startup NIIGATA:「J-Startup NIIGATAサポーター」
       新潟で認定された20社のスタートアップを支援中
■浜松市:「ベンチャー企業等誘致パートナー」
■東京都:「NEXs Tokyo」
(2022年6月下旬時点)

オンラインピッチイベントVol.25について

今回、登壇したのはこちらの4社。

株式会社トリピア
株式会社WBP
cynaps株式会社
株式会社アジラ

そして、コメンテーターにはこちらのお二人をお招きし、様々な質問やコメントを頂戴しました。

河上純二
株式会社JY LINK 代表取締役
1971年生まれ。中央大学法学部政治学科卒業。デジタルハリウッド本科クリエイティブ科卒業。1994年株式会社丸井入社。その後外資系企業での新規WEBサービスの立ち上げ等を経て、株式会社USENにて新規インターネットビジネスの立ち上げ及びインターネット事業部門責任者に従事。株式会社medibaにて新規モバイル事業立ち上げ責任者を経て、2011年8月から株式会社D2Cでコンシューマ事業部門長に従事。2017年10月に株式会社JY LINKを創業、代表取締役に就任。スタートアップ・ベンチャーを中心に企業の顧問・アドバイザーとして十数社の経営に参画しIT業界の発展に従事。

江戸 浩樹
アディッシュ株式会社 代表取締役
2004年に株式会社ガイアックス入社後、インターネットモニタリング事業、学校非公式サイト対策事業、ソーシャルアプリサポート事業の立ち上げを経て、2014年にアディッシュ株式会社を設立、代表取締役に就任。アディッシュプラス株式会社取締役、adish International Corporation取締役会長、一般財団法人全国SNSカウンセリング協議会理事(以上、現任)。東京大学農学部生命化学・工学専修卒。

それでは、登壇した4社のピッチをご紹介します!

【1st Pitch】株式会社トリピア

UXリサーチをもっとカンタンにするSaaS「zerone (ゼロン)」を提供。膨大な工数のかかるユーザーヒアリングやユーザービリティテストを自動化することで、効率的かつ素早くリサーチを実施することが可能に。対象者を募集できるマッチングプラットフォームも運営。

<スピーカー>
CEO:塩崎 大地さま

昨今注目されているUXリサーチ。需要は高まっているにも関わらず、実施したい時にすぐに実施できないという課題があります。その原因として考えられることは以下の3つ。
・対象者が集まらない
・対象者とのやり取りに時間がかかる
・準備に時間がかかる
こういった時間のかかる単純作業を、本来クリエイティブな業務に専念すべきPMのような人が行っているのが現状です。
これを「zerone」によって解決します。

「zerone」の特徴は3つ。
・対象者を素早く集めることができるマッチングプラットフォーム
・リサーチ前工程の自動化
・従来のアンケートツールのようにユニークなリンクを作成してSNSなどで配信することができるハイパーリンク機能

「zerone」を導入することで、従来よりリサーチの準備にかかる工数を98%、リサーチ全体で90%以上の時間を削減することができたという結果が得られており、最短で1週間でリサーチを完了させることができます。
まずはIT企業で定着させた後、他業種へ展開する予定です。

・課題とその原因
・サービスの特徴
・導入効果
・リード獲得数
・料金プラン
・市場成長性
・市場規模
・将来像
など、お話しいただきました。

コメンテーターのお二人からは、
・マッチングプラットフォームへの登録人数や属性
・導入企業数の目標
・競合環境や競合優位性
・希望する協業企業
・無料プランを設けた意図
など、ご質問をいただきました。

視聴者の方からは
・マッチングプラットフォーム登録者の属性に職業はあるか
など、ご質問をいただきました。

【2nd Pitch】株式会社 WBP

フリーランス美容師向けシェアサロン「サロンビレッジ」を2021年から展開。月定額で利用でき、初期投資のリスクなしで自分のお店のように働くことが可能。直営店舗、FC店舗により事業を拡大予定。

<スピーカー>
代表取締役社長:山本 豊さま

美容師を20年、美容室オーナーを10年の経験をもつ山本さん。「美容師が今よりもっと目の前のお客様と向き合える美容室サロンビレッジを展開し、美容師が真に楽しく働ける会社をつくる!」というミッションを持っています。

日本には、コンビニの約5倍である25万店以上の美容室があります。これにより、美容師は独立に踏み切れず、美容室オーナーは急速な業界の変革の波による求人難と人材不足が大きな課題となっています。
そこで、フリーランス美容師向けシェアサロン「サロンビレッジ」を2021年2月にスタートしました。2022年5月時点で都内に4店舗展開しています。

美容師は月額の利用料金を支払えば、自分の好きなように空間をアレンジして利用することが可能です。サロンビレッジを利用して独立したことで、収入が被雇用時と比較して2倍になった美容師もいるんだそう。
利用する美容師の数は順調に伸びており、今後は独自のフランチャイズシステムを用いつつ、表参道、原宿、渋谷に店舗をオープン予定です。

・ミッション
・美容師と美容室オーナーの課題
・サービス概要
・メディア実績
・ビジネスモデル
・利用美容師の経済的変化
・所属美容師数
・実績と今後の予定
・市場規模
など、お話しいただきました。

コメンテーターのお二人からは、
・美容師の収入状況について
・複数店舗展開するための1店舗目における反省点
・直営店舗とフランチャイズの店舗数の予定
など、ご質問いただきました。

視聴者の方からは
・広告費や原価は美容師が支払うのか
など、ご質問いただきました。

【3rd Pitch】cynaps株式会社

IoTプラットフォームの研究開発を行う。4月よりオフィスや店舗の利用状況に応じた換気コントロールにより電力使用量と電気代の大幅削減を可能にするIoTビルオートメーション・システム「BA CLOUD」を提供開始。

<スピーカー>
代表取締役:岩屋 雄介さま

この10年で電気代は40%近くも上昇し、多額の利益損失の原因となっていますが、根本的な対策がないのが現状です。
事業施設では、施設内に人がいるかを判断する術がないため、人がいないときも満員時を想定した最強換気を常に行っています。これによる空調エネルギーロスは50%にもなります。このような無駄を失くすため、超大型ビルでは中央監視制御システムというものが使われていますが、初期費用・保守費用はものすごく高額です。そこで、手頃な値段ですぐに導入できるIoTビルオートメーション・システム「BA CLOUD」を開発しました。

室内に換気状態を計測するセンサーを置き、人が少なくなったのを検知すると、換気量をクラウド経由で制御します。ムダな換気をなくし、空調エネルギーロスを大幅にカットすることで電気代を削減することが可能です。実際に導入した建物では44%の削減を実現しています。

「BA CLOUD」の強みは以下の3点。
・独自の共通インターフェースを開発したことで、様々な機器との連携を容易に行うことが可能
・ホワイトレーベルとしてサブライセンス提供できるよう、システムをプラットフォーム化
・換気設備工事の専門会社とのパートナーシップにより、独自の施工ノウハウと長年の実績による高い安全性と信頼性を保有

今後は、照明などの電気分野を攻略した後、セキュリティや防災といった分野に事業を拡大していく予定です。

・サービス開発の背景
・サービス概要
・導入効果
・サービスの強み
・トラクション
・市場の規模と成長性
・営業戦略
・中長期計画
など、お話しいただきました。

コメンテーターのお二人からは、
・導入数が多い理由
・会社のメンバーについて
・起業のキッカケ
・サービス利用料が安い理由
・ロードマップ
・代理店として提携したい企業の業種
など、ご質問いただきました。

【4th Pitch】株式会社アジラ

監視カメラをAI化することで事件や事故の未然防止を実現する。カメラ映像をリアルタイムに分析して異常行動を検知したときのみ通知することで防犯業務の生産性向上及び施設の安心安全の向上に寄与する。

<スピーカー>
取締役CFO:皆川 芳輝さま

創業時から行動認識AIを開発しており、それにまつわる特許を国内外で10件保有している株式会社アジラは、AI警備システムの開発・販売、行動認識AIを活用したソリューション事業を行っています。
日本の治安が悪化したと感じる人が64.1%にのぼる中、警備業界の人手不足感は86.8%と、そのギャップは大きく、今後もさらに大きくなっていくことが想定されます。そこで開発したのが「AI警備システム」です。
「AI警備システム」は、監視カメラをAI化し、異常行動や不審行動を瞬時に検知することで、防災センターに通知が届き、犯罪の未然防止や緊急要請の迅速化に繋げることができるプロダクトです。
アジラのAIサーバを既存のカメラネットワークに接続するだけで簡単に導入することができ、お手頃なお値段で利用することができます。
各カメラ画角毎に1週間程度の期間でAIの個別自立学習を実施しているため、喧嘩や暴力行為、転倒、急病人、ふらつき、長時間滞留といった典型行動類型以外の違和感行動も個別に調整して検出が可能です。

今後は、商業施設やオフィスビルへの導入を進めると共に提供価値の向上に努め、社会インフラや駐車場などの隣接市場へ展開していく予定です。

・会社概要
・解決したい社会課題
・プロダクト概要と特徴
・導入企業例
・検知可能な不審行動や異常行動
・今後の展望
など、お話しいただきました。

コメンテーターのお二人からは、
・導入事例
・市場規模
・導入効果
・社名の由来
・特許の詳細
・行政への営業はしているか
・開発環境
など、ご質問いただきました。

視聴者の方からは、
・個人の顔認証情報など、どういう基準や手順で処理されるのか
・他社との違い
など、ご質問いただきました。

さいごに

SmartPitchでは、今後もスタートアップ・起業家のみなさんを支援して参ります。 たくさんのスタートアップのみなさんのピッチ動画をご覧いただくことができますので、スタートアップ・起業家の方々を支援したい事業会社や投資家のみなさんは、ぜひお問合せくださいませ!

■過去のオンラインピッチイベントレポート


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