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こんな夢を見た

地球とはどんなところなのだろうか。
人類が文明を築き、自らのエゴで自然を破壊しては、失った存在に気が付かず後悔する。動物達はただ瞬間を生き、檻の中で見せ物となるだけなのか?
見えない美しさに人は感動し、目の前の美しさを卑下する。そんな人間の住む世界それが地球だ。
 
 そしてこの地球は人間への監獄だ。
 決して重力の枷を外すことはできない。
 永遠の監獄だ。
 
地球の外に出ることのできた人間は過去に数名いる。だがそれは移住ではない。一次の脱獄に過ぎない。彼らはまた重力に引き寄せられいずれ大地を踏む。私はそんな彼らを哀れに思う。
もしも神が私でなければ、慈悲を与えたのかもしれない。
いや、私とて大いなる慈悲を与えた。地球という生命の育む星に自然を動物をすべてを与えた。
それでも人間は人間を殺し、私の与えた生命を殺し続けるだろう。
そして人間は気付かない。この地球における異物は自らであるということも。
 
罰を与えている。
肩や腰の痛みですら勤めと錯覚する人間はかつてより重力の弱い星に居たことを思い出させるため。
太陽光もそうだ。他の生命に比べ人間の構造は光に弱い。それもかつての星を思い出させるため。

罰ばかりではない。
人間にのみ自然を料理するという楽しみも与えている。
もちろんこれも故郷を思い出させるためだ。
 
だがどうだ?
数千年経てども人間は己の罪を思い出さない。それどころか罪を重ねるばかりだ。私はそんな人間に対してもうひと時の猶予を与えるとしよう。
千年の後人類が何者か気が付くときがあれば、私は箱舟を用意しようではないか。私は「期待している」と呟き、本日の記しを閉じた。

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