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手作業を極端になくす中小企業が生き残る〜社員を働かせてなんぼ、と思っている経営者は終わる

先日、観音寺に訪問させて頂いたのですが、一番の目的はローカル不動産会社のDXについて学ぶためでした。

観音寺(+三豊)に営業範囲を集中し、めちゃくちゃDXを徹底。結果的に市場占有率を高めて1900件以上の物件管理する地元一番企業となりながらも、少人数社員で経営を可能にされているフロンティアさんにお取り組みについてお聞きしたのであります。

これは不動産分野のようなローテク極まるような分野では、社員に手作業で行わせていたり、エクセルとかワードで手打ちさせることでデジタル化だと勘違いしているところがいまだ多かったりするわけです。が、フロンティアの三谷さんは20年かけて独自の社内システムを構築し、可能な限りの省力化を図ってきた結果、少人数で多数の物件管理を可能にする効率的な経営を実現されていました。

これは地方企業の多くにもとても参考になると思います。

結構伝統的な高齢経営者は「立っている者は親でも使え」みたいな精神で、社員を休ませたらだめだ、楽をさせてはならない、みたいな感じで使い倒すのが経営だと勘違いしていたりします。ま、そんなことやっているから今となっては人が集まらないみたいな状況に陥ったりするわけですね。だけど、実際に大切なのは社員にあれもこれもさせることではなく、できる限りシステム化して人材よりも設備投資して情報システムなどに可能な限り働かせるということが大切なんですよね。そのほうが結果、経営は上向く。コンピュータは基本的につかれたとは言わないし、コンピュータはボーナス必要ないし、人間よりも得意な作業が多数ある。今は人材こそレア資源ですから、少人数で処遇を良くするほうがよいのです。

ただ最近は補助金が出ますから、とかいって外部の怪しいITコンサルとかが営業して回っていたりするのですが、そんなのに乗っかっても全くだめですからね。そもそもシステムは手段であって、会社の業績がよくなり、規模を担保でき、社員確保も円滑になってこそです。どこぞの高値のシステムを補助金ありきで導入しても全く役に立ちませんで。

じゃ、フロンティアさんはこのあたりどのような仕組みにしているのか、実際に見せてもらったので、私なりに注目したポイントを解説します。

○ 三代目の20年間にわたる「自前主義」による挑戦

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