デスクペン

ふと、家にたくさん転がっていることに気づいたのは、万年筆のカートリッジだ。

昔は文房具が好きだった。近年買ったものに加え、今も結構子ども時代の残骸を使っていたりする。割と最近、家に転がっている鉛筆を手に取って使ったら、中学校の体育祭の記念で刻字がしてあった！今は信じられないだろうが昭和の学校はよく、ちょっとしたご褒美に、刻字された鉛筆をくれた。特によくもらったのは、標語のコンテストだ。当時はなにかと鉛筆もらって当然のように思って気にもとめていなかったが、今思うと標語作りが得意だったのかも知れない。

今、家庭教師でオンラインで教えるときに、スマホで自分の書いた計算などを映すことがよくあるが、いざ書こうと思ったら、しょっちゅうボールペンのインクが出にくくなっていたり、鉛筆が丸くなっていたり、すっと書けなくて結構イライラさせられる。

そうだ、うちにはたくさん、万年筆のカートリッジがあった！
万年筆を使おう！
いつもこれを使うことにすれば、探してイライラしたり、インクの出が悪くてイライラしたりすることもないだろう。

友人に、中検準1級合格のお祝いにいただいた立派な万年筆は、もったいなくてとても使えない。そのため、近所の昭和な文房具店で、新たにペン習字用のデスクペンを買った。カートリッジを持っているのはパイロットとセーラーという理由でパイロットのデスクペン。インクを消化するためにペンを買う、私のような本末転倒型の人はそう多くないかもしれないな。

買ってからは字を書きたくて仕方がない。
ついには、趣味と実益とインクの消化を兼ねて、ペン習字をやろうかなと考え始めた。
というか、もう問い合わせしちゃった！
なんと、私今年は思いがけず、ペン習字をスタート！