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「自律進化組織をつくる」生き残り戦略

いまや、激変の時代。
誰の担当でもない事態が、あたりまえのように起こる時代となりました。
たとえば、物価高騰・人件費高騰・エネルギーコスト高騰、急激な円安、給食業者が突如倒産、路線バスが廃線、半導体不足による精密機器不足、医薬品不足、増税に次ぐ増税などなど……。
社員が担当領域の技能を向上していれば良い状況ではなくなったのです。

では、どうしたら良いか?
「活かせる経営資源はあるのか?」と思う経営者・管理職も少なくないでしょう。
実は、すでにあります。
なので、新たな投資は必要ありません。
しかも、これ以上に爆発的なポテンシャルを秘めた経営資源はありません。
最強の最終兵器です。
それは何か?

最強の最終兵器、
それが「ひと」です。
みなさん自身も、仕事や会社に対して、さまざまな意見をもっているでしょう。
若手も中堅もベテランも、
それぞれに問題意識もあり、思いがけない意見を持っているものです。
これまで、我が国では、企業組織は
「余計なことはするな。与えられたことに全力を尽くせ」
と、その芽を、ことごとく摘んできました。

ということは、逆に言えば、
いまいる社員一人ひとりの中に、
いまも、とてつもないポテンシャルが眠っているということです。
たとえば、
「個人的にSNSで、商品に関するコミュニティを立ち上げて何百人の人とつながっているので、商品への意見収集や市場調査なら簡単にできますよ」とか、
「その分野の第一人者の大学教授のセミナーを受けたので、相談に乗ってもらえます。今度、会社で講演してもらうよう頼みましょうか?」とか、
「うちの店舗のスタッフは接遇意識が驚くほど高いです。他社から依頼を受けて覆面調査のコンサルティングを請け負うのはどうでしょう?」とか…。
もし、そんな知見や人脈があっても、
訊いてみなければ、上がってくることもありません。

「ちょっと訊いてみる価値があるかも知れない」
と思えたのではないでしょうか?

これからの企業組織は 
「余計なことをしよう」「業務のことしか関心がなくて良いのか?」
と、その芽を、つぶさに伸ばし育む方が生産的でしょう。

「新卒採用なら、どんな広告が学生の心に刺さるか、新卒に近いぼくたちが、一番わかっています。ぼくたちが参加しましょうか?」とか、
「機器や設備の操作は、先輩のやり方を毎回スマホで撮らせてもらっています。サーバーに入れて、マニュアルはすべて紙から動画にしませんか?」とか、
「災害時に半数のスタッフが出勤できなかったことがあります。近隣の同業他社を訪ねて、スタッフが応援し合う協定を結んできていいですよね?」とか…。
想像もしなかったような意見が、思いがけない社員から出てくるかも知れません。

企業組織にとって、どんなに有益でしょうか。
しかも、
「余計なことをするな」と言われるよりも、「自分の関心のあることをどんどん言って欲しい」「どんどんやって欲しい」と言われた方が、
社員自身にとっても、どんなに楽しく、やりがいを感じられることでしょうか。
ということは、
経営者・管理職にとってもストレスフリーとなるのですから、どんなにやりやすくなることでしょうか。

これまでを
「指示命令組織」と呼ぶならば、
これからは
「自律進化組織」に切り替えた方が良いでしょう。

指示命令をしなくても、現場がみずから気づき考え話し合い改善し続ける。
それが
『自律進化組織』
です。

では、どのようにして自律進化の組織体質を実現するのか?
最短最速かつ最楽の方法を、noteでも書いてゆきます。
しばしば、
「体系的にまとめたものはないのか?」
と訊かれましたので、
このたび、書籍が出版されることになりましたことを報告しておきます。
https://www.amazon.co.jp/超実践!自律進化組織をつくる-病院編-~1日5分のミーティング「HIT-Bit」が組織を変える~-三好-章樹/dp/4863263740/
(リリースは2024年3月4日となるそうです)

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