演劇の戯曲公開とその経緯について

こんにちは。関野です。

今回このnoteにアカウントを作った経緯は前回の投稿にも書いた通りですが、このアカウント作成の1日前にツイッターで私が書いたことが一番のきっかけです。

今回はその経緯も含めてまとめて文章に出来ればと思います。

【短編演劇戯曲の公開とオープンソース化】

私は2014年に劇団カツコという劇団を旗揚げし、四年と少しの時間が経ちました。毎度公演をやるたびに友人・知人を集め、2500円ほどのチケットを買ってもらったり、俳優さんに協力してもらって宣伝をしてもらったり、劇団の名前でチケットを買ってもらったりしながら演劇の上演をしています。

ところで、小劇場の一般的な劇場は小さいところで30人、中ぐらいのところで80人、大きい劇場でも100人~200人程度のキャパシティです。私たちが公演を行っていた劇場はちょうど50人が入れば足の踏み場のないような小さな劇場です。金曜日の夜と土日のお昼と夜に公演をして、満席になって250人がなんとか観れるくらいのサイズです。

私はある公演が終わった後、コンビニでビールを買い、良かったねえと仲間たちと語らいながら思ったのです。

何が良かったのか。

確かに自分の納得のいく作品を作れましたし、観てくれたお客様から「面白かった!次回やるときも絶対に観に来る!」と感想もいただいたり、時たますごく辛辣な意見もいただいたりします。とても嬉しいことです。

しかし、マックス数百人動員しながらいつか売れるんじゃなかろうかと修行みたいなことばかりしていても全然埒が明かないのではないか?そもそもYoutuberたちが1日で何百万再生をしたと話している中、僕たちは3日間かけて数百人のお客さんに観てもらって、これって本当に私たち良かったのだろうか?という疑問が湧いて出てきたのです。

もちろん数が大事なのではありません。自分の書いた台本を仲間たちと稽古をして、誰か一人の心を動かしたり、今の生活が少し生きやすくなったり、そういったことが私の創作活動の源です。ただ、少し考えてしまいました。

今日観たお客さんのうち1人を僕たちが感動させることができたとして、もし1万人が観てくれていたら何人の人を感動させられるのだろうと。

演劇という表現は劇場でしか味わえないものだから、もちろんその良さはあります。ただ、あまりに拡散性がなくて、それを「つまんねーからだよばーか!面白いもんはバズってるじゃねーか!」と言われたら、閉口するしかないのですが、少なくとも見に来てくれたお客さんの何人かはめちゃめちゃ面白かったです!と帰ってくれるのです。

だから、もし本当に面白いと思ってくれるかもしれない誰かに欠片でもいいので渡せたらそれはとてつもなく幸せだし、東京に住んでるたまたまその時間に観に来れた限られた人にしか届けられないこととてつもなく不幸なんじゃなかろうか?と思ったのです。

そして、これを面白いと思う人とつまらないと思う人となんでもねーなと思う人それぞれが、もし簡単な感想でもくれたりしたら、僕は飛躍できるんじゃないかという利己的な考えもあります。

そしてあまつさえその中に関野と演劇に限らず面白いことをやりたいという人がもしいたら、僕はその人と創作をしたいな、そんなことがあったらとてつもなく萌えるだろうなあ。ということを考えて【短編演劇台本のオープンソース化】をします。

もし、これを読んで何か面白みを感じてくれる人がいたら僕はとても幸せです。

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お腹が、躍動している。うんこがもれそうだ。
でも、我慢しないといけない。
だってこれは、副島さんの一番恥ずかしい姿だから。

最悪の上司とボクの超恥ずかしいドキュメンタリー演劇。

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