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多元的無知-私が適応障害になった原因と対応策-

1. あらすじ

はじめまして。
HSS型HSPの気質を持ち、大手SIer勤務、現在30代中盤でプロジェクトマネージャをしているShotaと申します。

今回は心理学用語の「多元的無知」を取り上げ、私が適応障害になった原因と対応策を考えてみたのでシェアしたいと思います。
本記事が現在私と同じような境遇の方が日々の生活を送る上でのヒントになれば幸いです。

少しでも参考になった、ためになったという方は「スキ」やコメントフォローをよろしくお願いします。記事作成の励みになります。
(コメントには必ず返信いたします!)

2. 多元的無知とは

多くの人がある特定の価値観や意見を受け入れていないにもかかわらず、「自分以外の人たちはそれを受け入れている」と誤って思ってしまう状況のことを指します。

言い換えると、「自分はそう思っていないが、様々な考えがある中で多くの人がそう思っているのならばそうなのだろう」と受け入れ、それに従ってしまう状況のことです。

例えば、オフィスでの残業について。

定時を過ぎ自分の仕事は終わっているにも関わらず、周りが残っているので帰りずらくてオフィスに残り続けてしまう。このようなことを感じたことがある方がいらっしゃるのではないでしょうか。

この状況こそまさに多元的無知が働いている、すなわち周りが残業していてオフィスに残っているので、自分の仕事が終わればさっさと帰るのが正しいと思っているにも関わらずオフィスに残り続けてしまうのです。

3. 私が適応障害になった原因

先ほど説明した多元的無知ですが、まさに私の仕事の状況は多元的無知の宝庫でした。例えば、下記のようなことがありました。

<私の多元的無知を感じた経験>
・スケジュール的に短期間でとても完了する見込みが無いにもかかわらず、顧客の予算の都合の手前、完了する見込みだと宣言せざるを得なかった
・スケジュールが遅延した原因は本当は要員のスキル不足であるにもかかわらず、顧客への報告の手前、別の理由を作り上げ報告せざるを得なかった

このような状況で、「自分の考えと実際にやっていることとのズレ」により小さなストレスが積み重なった結果大きなストレスになり、それが私が適応障害になった原因なのではないかと考えています。

すなわち多元的無知は、一時的には周りに流されて他人に迎合すればいいだけある意味(労力的には)楽なのですが、自分の本来の考えが上書きされていくので、精神的には実は大きな負担になる要因だと思っています。

4. メンタル疾患を防ぐためのヒント

これまでのお話を踏まえて、私なりにメンタル疾患を防ぐための対応策を考えてみました。

<メンタル疾患を未然に防ぐための対応策>
1. 自分の体調の好し悪しを測れるようにしておく
人間の体調には「モード」があります。

自分の体調を日々記録し、自分がどのモードにいるのか把握できていれば、メンタル疾患になる前に休みを申し出るなどできたのではないかと思います。

<体調のモード>
●1倍モード
通常の状態
日常的なムリが効く状態

●2倍モード
ムリが押している状態 軽度の人格変化
通常より2倍疲労を感じやすく、回復にも2倍かかる状態
攻撃的 不安・イライラ 眠れない など

●3倍モード
ほぼうつ状態 強い人格変化
通常より3倍疲労を感じやすく、回復にも3倍かかる状態
過剰な不安・自信喪失 自分などいない方がいい など

2. 体調のモードに応じたストレス解消法を持っておく
体調のモードに応じてストレスを解消する方法は変わってくると思います。自分なりのストレス解消法を持っておけば、メンタル疾患を未然に防げたのではないかと思います。

<ストレス解消法(私の場合)>
●1倍モード
散歩

●2倍モード
直物水やり
ランニング

●3倍モード
カラオケ
キックボクシング

3. そもそも「多元的無知」が発生しにくい環境に身を置く
そもそも「自分の考えと実際にやっていることとのズレ」が発生したのは「プロジェクトの合間に休みなく働く必要」があり、「顧客や他開発ベンダーとの調整作業が発生」する客先常駐のシステム開発現場の働き方、またプロジェクトマネージャという役割によるものです。

究極的には、メンタル疾患になる前に、このような現場を離れる、またはプロマネという役割ではなく、顧客との調整作業が発生しない役割(プロマネではなくサブリーダや担当者)を担う、という対策が取れていれば良かったと感じています。

本記事が現在私と同じような境遇の方に少しでもお役に立てれば幸いです。
最後まで本記事をご覧いただき、ありがとうございました。

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