【第2回】ちょっとだけハードな僕の人生~わが家の家族構成編~【自伝コラム】
本格的に自分の人生について語りはじめる前に、ここで一度、僕の家族の話をしようと思います。
まず、家族構成なのですが、僕の家族は数年前に亡くなった兄を含めると全部で8人います。
まぁ、兄に関しては時系列が追いついた時にでも詳しく書くことにするとして、とにかく僕の家は所謂大家族と呼ばれる類の家庭でした。
なんせ、僕が生まれた時点でも父母姉兄僕の5人家族だったわけですから。
そこに3人の弟が生まれてきて、全部で8人な訳です。
ここで気がついた方がいらっしゃるかもしれませんが、そうです。
僕の家は6人兄弟ですが、その比率は女1男5という、姉にとってはとても気の毒な構成になっているんです。
そのため、幼少期に兄弟間で言い合いが起きた時や、テレビのチャンネルを取り合う時等も、姉は常に複数対1という状況に立たされていたらしく、今考えると理不尽すぎて普通に笑えません。
これは母から聞いた話なのですが、末っ子が男だと確定した時、姉は本気で号泣したそうです。
まぁ、それはそうだろうと思います。
僕が姉の立場だったら、それこそ本気で「もう一回子供を作ってくれればいいのに」と考えたかもしれません。
流石に7人兄弟はあらゆる意味でキャパオーバーですし、何よりまた男が生まれてきでもしていたら、姉の涙腺がはち切れていたと思うので、そう考えるとこれで良かったという気がしなくもないですが、
もしもう一人家族がいて、その子が妹だったら家庭の雰囲気はどうなっていただろうと考えると、少し面白そうではあります。
一番上と一番下が女で、その間がすべて男の7人兄弟。
もしかしたら、オセロの要領で兄弟間の勢力図がくるりとひっくり返っていたかもしれません。
一番下の妹と聞くと、男どもの展開したフィールドを召喚と同時に無効化しそうな無敵カード感がありますし。
まぁ、どれだけ想像を膨らませようが、我が家は6人兄弟であり、姉が気の毒であるという状況は変わりませんので、この件に関してはここらで見切りをつけて、話を進めることにします。
ごめんよ、姉。
さて。
この自伝では、僕視点で僕の人生に起こった事を時系列を追いながら書いていこうと思っているので、必要以上に他の家族に関することを書くつもりはありません。
しかし、流石に何も触れずに素通りするにはは8人は多すぎるので、ここらで一人ひとりの紹介を手短にさせていただこうと思います。
まず、わが家の大黒柱たる父なのですが、彼は端的にいうと、言葉足らずで不器用で明らかに世渡りが下手そうな、the僕の父親といった感じの人です。
しかし、ありえないほど責任感が強かったり、慎重派であったり、新しいものに対する拒絶反応が極端に強いなど、僕と真逆の部分も彼には多くあります。
そのため僕と父は似ているようで気が合わず、口もあまり聞きません。
言うなれば、わが家不動の堅物。
母はというと、彼女は言葉を選ばずに言うと、「阿呆だけれど嫌味のない可愛いお母さん」といった感じで、要はとても接しやすい雰囲気を持った人です。
彼女自身は人との関わりが苦手だと言う自負を持っているらしいのですが、彼女に接するほとんどの人は、彼女に対してそのような印象は抱いていないように思います。
とにかく呑気で、人を傷つけてやろうという意志が、少なくとも外側には漏れない人だと僕は思っています。動物に例えると愛嬌のある犬といった感じですかね。
呑気すぎて時々「おい!!」と言いたくなるときはありますが。
姉は先にも書いた通り、わが家の兄弟で最年長かつ唯一の女兄弟です。幼少期に男兄弟に負けじと気を張りすぎていたせいか、彼女には若干男勝りというか、強気なところがあるように思います。ちなみに僕はアニメにそれなりの関心を持っている人間ですが、その点に関しては姉からの影響が大きいように思います。そう、彼女は生粋のオタクなのです。
兄は我が家で一番の社交上手かつ、身体能力の塊のような人でした。一人だけ過去形が付くのは彼が病気のため10歳前後の頃からまともな生活をできなくなっててしまったためです。しかし、病気に罹る前は友人も多く、スポーツも万能で頭もよく、何でも器用にこなす才能あふれる男の子だったのを覚えています。
彼はとにかくサッカーが好きで、特に身体能力の面では、僕はとても敵いませんでした。
ひとつ下の弟は兄とは違った類の社交上手です。兄がアグレッシブに人に働きかけるタイプだとすれば、彼は相手のことを拒絶せず受け入れる柔軟性を持った包容力タイプといった感じで、とにかく人と仲良くなるのが得意です。しかし父と同じで慎重派よりの性格を持っており、思い切った行動に出ることはあまりありません。
2つ下の弟は…。
あまり家族にこんな事は言いたくはないんですけど、はっきり言って彼に関しては、未だ家族でありながら人となりがよくわかっていません。
生まれながらにして多くの兄弟に囲まれながら過ごしてきたがために、あまり口に出して本心を出さず、空気を読む癖がついてしまったのかもしれません。
1つ言えることは、彼はとても物事の要点を掴むのがうまいということです。要領よく生きているといえばわかりやすいでしょうか。受験などの際にも、無駄を省いた勉強をするのが上手かったおぼえがあります。
ラスト。
3つ下の弟は、とても素直な男の子といった感じです。僕は既に薄汚れてしまった人間なので、時々彼に悪魔のささやきをかけることがあるのですが、彼は僕が何を言おうと嘘をついたり人を欺こうとはしません。
そして彼は末っ子でありながら声も体も我が家で一番大きいというパワー系の素質も持っており、おまけに性格が繊細なものですから、僕には彼が心優しき怪物のように見えるときがあります。言われても嬉しくないでしょうが。
と、大分主観の入り混じった説明ではありますが、僕の家族の大まかな人となりを一通りまとめてみました。
ここで最後に僕の説明を、
と言いたいところではありますが、失敬。
それは第0回の冒頭でも軽くさせていただきましたし、ここではあえて割愛させていただきます。
まぁ、このコラム自体が長ったらしい僕の自己紹介のようなものなので、その点は読み進めていただく中で嫌と言うほどご理解いただけることかと思います。
といった感じで、ここまで僕の家族の構成や人となりを大雑把に紹介させていただいた訳ですが、いかがでしたか?
実はここに書いた情報は、別段把握していなくてもストレスなくこのコラムを読み進めていただくことができます。
ですので、あまり深く考える必要はありません。
先ほども断らせていただきましたが、「8人」「孤立無援の姉」「兄の死」など、何も触れずに進むにはあまりに情報量が多いと思ったため、少し寄り道をしただけなので。
はい。
人によっては余計な項だと思われた方もいらっしゃるかも知れません。
しかし、そのような方も安心してください。
此処から先は正真正銘、本題から逸れることなく一直線で僕の人生を語らせていただきますので。
是非とも、次回以降も楽しみにしていただければと思います。
それでは、第3回でお待ちしております。
【第3回に続く】
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