【第3回】ちょっとだけハードな僕の人生~幼少期に好きだったもの編~【自伝コラム】
さて。
前回が家族構成、前々回が出産について書かせていただいたということで、今回からは数回にわたって、僕の幼少期時代の話を書かせていただこうと思います。
とはいったものの、僕は自分の幼少時代についてあまりはっきりした記憶を持っていなくて、つまりはこれから書くことは半分くらいが親づてに聞いた話になります。
まず、僕は今もそうなんですが、幼い頃からとにかくぼーっとすることが大好きでした。
「ぼーっとすること?それが好きだったの?」
と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、そうです。
幼少時代から僕は生粋のぼーっと愛好少年でした。
特に、ぼーっと青空を眺めながらいろいろなことに考えを巡らせるのが好きで、それをしていた時の記憶に関して言えば、今も鮮明に覚えているほどです。
ものの好みや趣向などは、大抵の場合そうなるに至ったルーツが存在するとはよく聞きますが、この青空観察に関してはそのようなルーツを探る余地もないくらい、ずっとずっと前から好きでした。
好きな形の雲を見つけて、あの雲は◯◯みたいな形だなと考えてみたり、飛んでいく鳥の背中を見えなくなるくらいまで見送ってみたり、なにもない空間を意味もなくひたすら眺めてみたり。
全てを忘れて想像の世界に没入していたあの時間は、他のどの瞬間よりも、僕の心を優しく癒やしてくれていたような気がします。
なんと言ったって僕は、旅行時の車移動の際にも他の兄弟が浮かれてはしゃぎまわっている横で、一人空を眺め続けていた訳ですから。
それはもう、本当に大好きでした。
もはや好きだからそれをしていたというより、本能がそれを求めて気がつけばそのモードに入ってしまっていたことのほうが多かったと思う程です。
まぁ、印象に残っているのが空を見ていた瞬間であったというだけで、今も昔もどこででも、僕はぼーっとしながら想像の世界に没入する瞬間そのものが好きなんです。
できることなら一生そうしていたいと思うレベルで。
ああ。
これを書いている今も、何だかぼーっとしたくなってきちゃいました。
ここらで今回は、切り上げてもいいですか?
笑
冗談です。
僕にとって書くことは殆ど、ぼーっとすることと同じなのでこのまま書き進めていっちゃいますね。
さて。
空を眺めることの他にも、僕は一人遊びが大好きでした。
兄弟や友人とトランプをするのもおにごっこをするのもごっこ遊びをするのも好きでしたが、それよりも一人で電池を並べたり、トミカやプラレールに触れたり、想像の世界に閉じこもったりすることのほうが、僕にとっては心地よかったのです。
思えば僕は、幼稚園時代の休み時間なども友達と遊ぶことは少なくて、大きな木の下に座り込んで空をぼーっと眺めてみたり、園内を一人で探検してみたり、一人でブランコを漕いだりするのが好きでした。
そう考えると僕は、自分で言うのも何ですが一人遊びの天才だったのかもしれないなと今になって思います。
人と時間を共有しているときは退屈であったり苦痛を感じることが多かったけれど、一人遊びをしている時間に苦痛を覚えたことは、思えば一度もなかった気がするんです。
それどころか、そういうときは決まって時間があり得ないほど早く流れて行く感じがしていた気がします。
そしてそれは、今だってそうです。
一人の時間を過ごす度に、「こういう時間は僕にとって必要不可欠なんだな」「本当に癒やされるな」と毎回思います。
他にも僕は、言葉遊びやキラキラしたものが大好きでした。
人にあだ名を付けたり、好きな歌の替え歌を作ってみたりすることは、ぼーっとすることと同じで呼吸をするようにやっていたことだし、これは最近のことになるのですが、僕は詩を書くことがとんでもなく好きなんです。
気がつけばいつもスマホのメモを開いて、気の向くままに詩を書いています。
中学時代には、短歌や俳句のコンクールに入賞した事もありました。
キラキラしたものが好きだったという点に関して言えば一つ、面白いエピソードがあります。
なんと僕は、幼稚園時代に友達の家から宝石のおもちゃをポケットいっぱいに詰めて持ち帰ってしまったという珍事件を起こしたことがあるんです。
そのときの僕には、盗んだという感覚はありませんでした。
あまりにも綺麗すぎて、気がつけばそれがポケットに入っていたと言っても過言ではないくらい、それを前にした僕は理性を失い夢中になってしまっていたんです。
もしかしたら、空が好きなのも、空がキラキラしていて綺麗だからかもしれません。
他にも虫取りや車、コーンフレークや牛乳など、幼少期の僕を虜にしていたものはたくさんありました。
しかしそれらは、ここまででピックアップしてきた遊びたちに比べたら、僕ととってそれ程インパクトはありませんでした。
と、幼少期の僕が好きだったものといったら、ざっとこんな感じだったと思います。
まとめると、幼い頃の僕はボーッとしたり、きれいなものを眺めたり、言葉遊びをしたり、探検をしたりするのがたまらなく好きで、一人の時間であれば尚の事そこに癒やしを感じる子供だった、ということでしょう。
明日からはもう少し一人の時間を作って、久しぶりに空でも眺めてボーっとしてみようかなと思います。
いいことを思い出せてよかったです。
【第4回に続く】
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