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ポートランド滞在記録2【自然と共に生きる Sense of Portland】

こんにちは!
ポートランド生活も後半に入ってきました。

昨日は、だいたい僕らの住んでいるエリアから車で40分くらい(ダウンタウンからは35分くらい)のところにあるマルトノマの滝に行ってきました。でも僕らは車を持っていないので公共交通でいきました。
それだと、2時間かかるという。笑

CATという会社がColombia Gorge Expressというバスを走らせてくれていました。

マルトノマ滝の停留所。奥に見えるのが圧巻のMultnomah Falls

こちらの交通手段は地元の人も知らなかったようで。驚かれました。
普段車がメインの交通手段だと公共交通のことを知るのって難しいよね。

ということで、
どんっ!

全長165mの滝!すごい!
長男くん撮影。2本の滝があるような奇跡の写真。写真撮るの上手い。

写真じゃ伝わらない!笑

このマルトノマ滝、もちろん雄大さには感動したんですが
この大自然が、車で1時間以内にあるということ。
同時にこれがハイウェイ沿いに道の駅みたいな感じで存在しているのもびっくりしました。
こんな大自然が都市空間の少し先に広がっているということが、ポートランドに住む人たちが自然と共にあることの重要性を体感的に理解できている理由に一つなんだと思いましたし、またこの環境的な魅力に惹かれて自然と共に行きたい人たちが集まってくるのだろうと思いました。

日本との比較や人口規模の比較にはあまり意味はないと思うのだけど、ここまで都市機能と一次産業、自然環境を組み込みながら暮らせる環境はないんじゃないかなと、、、個人的に思いました。

オレゴン歴史博物館内にもこの自然環境の成り立ちから学べるブースがありました。

オレゴン歴史博物館。個人的には非常に好みな場所でした。
本当に多様な視点を持って歴史を見ることの重要性を感じます。

オレゴンというエリアの土地的な恵みについて学び、もともと土地に住んでいた先住民の歴史、そして、入植した人達と今に至るまでのストーリーを学ぶことができます。

その一つにあなたのオレゴンでの体験を通して考えたことを問いに答えることで教えてくださいという体験型アクティビティがあり、そのアクティビティをした人たちの解答パーセントが見ることができました。
ちょっとうる覚えですが
・オレゴンの自然の豊かな資源は誰のものだと思いますか?
▶︎常に公共のものであり、誰のものでもない(的な感じだった)65%くらい
・このオレゴンの自然の資源は何に使われるべきだと思いますか?
▶︎未来に使われるべきであり、この自然環境が今後も豊かな恵みの循環を作るために(的な感じだった)75%くらい
・あなたはこのオレゴンのどこが好きですか?
▶︎川と山 70% 海とオレゴンの海岸19% 残りが都市環境かな?

この回答結果からも多くの人たちが生活の豊かさの中に自然を内包しているんだなということを感じました。

ポートランドという国がサスティナビリティの取り組みについて進んでいることは資源循環の観点で前回の記事では書きましたが、ポートランド的「Sense 」を構築しているのがこの自然との接続感を体験的に理解できる環境的な恩恵なのだなということを感じています。

僕がとてもこのポートランド的「Sense」で好みなのは、
環境破壊とかも起きてて、社会問題で大変だよね。守らないと!守ろう!的な動機ではなく、
自然って本当に素晴らしい、僕たちの生活にはなくてはならないものだよね。そしてその生活になくてはならないものがなくなるかもしれないならば私たちはどう生きていけばいいのかな?何か変えられることはないかな?的な動機。

そんな柔やかな動機が包摂されている感じがします。
もちろん、だからこそ大雑把な部分はあるんですが、常に外れ値やうまくいかないことを前提に色々やっているのだなということも感じていて、社会全体のレジリエンスの高さを伺えます。
(ちなみに、結構有名な話らしいですがアメリカだと突然、その日の朝一のメールとかで会社から解雇が言い渡されることもあるあるなようで。その解雇通知を受け取り、さぁ次のステージだと前向きに転職活動を始めるテンションらしいです。(笑) レジリエンス高すぎて面白い。)

このポートランドに住む人たちの環境意識(もっというと権利に基づいた生活意識?市民意識?の方がしっくりくる表現だと思います)はどのように育まれてきたのかについては転機があったようですので、その点について、次回記録していきたいと思います。

それでは!

滝の清い水で遊ぶ我が子と見つめる妻さん。

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