マガジンのカバー画像

仕事で大事にしていること

13
私が仕事をする上で大事にしている考え方や言葉に関する記事をまとめています。
運営しているクリエイター

記事一覧

ストレスフリーな仕事術 〜受信トレイを空にして、未完了の引力を断ち切る〜

手付かずの仕事には、負の引力があります。 1つ1つは小さいことでも、重なると無意識的なストレスに変わります。 では、どうすれば解決するのか。 今日は、私が実践している、メールの受信トレイを常に空にし続ける方法を紹介します。 来た仕事をどんどん完了させて、身軽な自分を手に入れるための習慣です。 書籍「降伏論」で印象に残った言葉お世話になっている編集者の方から、新しい本とお手紙を頂きました。 タイトルは「降伏論」。 同封された、万年筆で丁寧に書かれたお手紙には、「著

社会人になる前に知っておきたい、『受け取る人』から『与える人』への転換

先日、ある先生にお招き頂いて、広告論のゼミの卒業パーティーにゲストとして参加させていただき、卒業生に向けて短いスピーチさせて頂きました。 私が非常勤講師として出会った学生の皆さんにも届くといいな・・と思い、スピーチのフルバージョンを書きたいと思います。 広告論ゼミ卒業生の皆様へご卒業、おめでとうございます。 ご指名ということですので、少し先に社会に出た先輩として、一言お祝いの言葉を述べさせていただきます。 みなさんはこれまで、大学の勉強やゼミ、バイトなど、さまざまな努

大企業の社長スピーチを考える初コンサル案件は、「怖さ」と「喜び」の両方を教えてくれた

新卒で広告会社に入社した私は、7年目に大きな異動を経験します。 異動先は、できたばかりのコンサルティング部門。 初めて担当した案件で、「もしかしたらコンサルタントとしてやっていけるかもしれない」という、小さな成功体験を味わいます。 その後十数年続くコンサル人生の起点となった「あの会議」について、今日は書いてみたいと思います。 仕事の重大さに気づいた日自分の仕事は、結構ヤバい。 そう感じた日のことを、いまでもはっきり覚えています。 場所は、都内の有名ホテル。そのホテ

目上の人にアポ取りの連絡をする時に、緊張しなくなるおまじない

突然ですが、目上の人にアポイントを取るときって、緊張しませんか。私はします。 例えば、学生時代、就職活動で会ったこともない先輩に連絡をする時、めちゃくちゃ緊張して、何度も文面を見直したり、「やっぱり明日送ろう」と先延ばししたりしていました。 社会人を16年も過ごした今でも、あまり親しくない社内の偉い人に連絡するときや、ほぼ初対面の経営者の方に連絡するときなどは、いまだに緊張します。 なぜ緊張するかというと、冷たく断られたらどうしよう・・という恐怖感があるからです。あるい

ドラマ『99.9-刑事専門弁護士』から学んだ、心理的安全性の作り方

先月、部のメンバーとの1on1についての記事を書いたところ、過去一番の反響でした。ありがとうございます。 今日は、前回の記事で書ききれなかった、私なりの信頼関係の作り方について書きたいと思います。 前回の記事では、1on1の最後に本人に自分の発言を振り返ってもらって、気づきを言語化してもらうことが大事だと書きました。 しかし、もしも目の前にいる私が信頼できる人間でないと、気付いたことを素直に言語化することはできません。 信頼関係がないと、いくら手元に「1on1の質問集

面白い仕事は、発信している人のところに集まる

4月。新しいことが始まる時期です。「どんな1年になるのかな」「面白い仕事が来ればいいけど・・」と思っている人もいるのではないでしょうか。 この時期に、特に新社会人や若手の方にオススメしたいのが、自分がやりたい仕事について、積極的に口に出して言い続けることです。 面白い仕事は、常に発信している人のところに集まります。 これは、17年働いている自分の実感としてもそうですし、マネージャー職になり、部下に仕事を割り振る立場になって、ますます確信していることでもあります。 そこ

やりたい事がわからない時は、気になる何かに参加してみよう

自分のやりたい仕事がわからない、という人は多いと思います。 私も、自分に向いている仕事はこれだ!と思えたのは、働き始めて7年目のことでした(結構遅いと思います)。 それも、半信半疑で関わったプロジェクトだったので、まさか自分のやりたい仕事になるとは夢にも思っていませんでした。 キャリアの世界では、「積極的不確実性」という言葉があるそうです。 不確実な時代には、客観的なデータや論理性による判断だけでなく、主観的・直感的な判断もキャリア形成に重要とのこと。 思い返せば、

経営者に教えてもらった、DXへのブレない向き合い方

最近、さまざまな業界でデジタル化、DX(デジタル・トランスフォーメーション)が叫ばれています。 私が所属する広告業界・マーケティング業界も、その影響を思いっきり受けています。 社内でもDX関連のセミナーが多数行われたり、クライアントに提供するDXのサービスも、ものすごい勢いで増えています。 一方で、情報量が多すぎて何が大事なのか見えにくくなっているとも感じます。 では、実際のところ、企業の経営者はDXをどうみているのか。 今日は、最近経営者の方から聞いた中でも特に心

質問力も大事だけれど、質問された側が何かに気づく力も大事だ

今年は新人のトレーナーを担当しています。 リモートワークだと、個別に話す機会が少なくなりがちです。 そこで、なるべく頻繁に1on1の時間を持って、なんでもよいので質問してもらうようにしています。 すると、限られた時間だからか、そもそも優秀だからか、質問が次々と出てきます。 自分が新人の頃は、何が分からないかも分からず、たいした質問もなかったのに・・・と、感心しながら答えています。 実際、コロナ禍だからこそ新人が積極的で質問力も高い、という記事もあります。 たしかに

入社15年目の私が大学院に通って良かった7つの理由と、その成果。

働きながら、大学院にも通っています。専門は経営学・マーケティングです。 そんな私の経歴を知ってか、「大学院に興味があるので話を聞きたい」という知り合い(社会人)の相談が増えています。 ニュースでも、社会人の学び直し(リカレント教育)としての大学院が注目を集めているようです。 私も、自分自身をアップデートする場として、大学院はとても良いと思っています。 そこで今日は、私がビジネスパーソンに大学院進学(特に、働きながら通う夜間ビジネススクール)をオススメする理由を紹介しま

使えば人生を変えるかもしれない、誰もがもっている「透明なチケット」

今日は、日経新聞連動企画「入社後いきなりテレワーク」というテーマに関連して、新人を取り巻く人間関係について書いてみたいと思います。 リモートは、部署の雰囲気が掴みにくい企画のテーマ通り、今年の新人は入社後いきなりテレワーク。そんな今年の新人たちは「リモートネーティブ」と呼ばれているそうです。 私が新人の時の最初の仕事は職場にかかってくる電話の当番でしたが、今年の新人の最初の仕事はオンライン会議の設定、などでしょうか。時代の変化を感じます。 ところで、今振り返ればですが、

就活の面接で、ラーメン食べ歩きについて語った話

今年も、3月1日から多くの企業が就職活動を本格化させます。 とはいえ、新型コロナウィルスの影響で、中止になる就活イベントも少なくないようです。 感染拡大を防ぐためには止むを得ないですが、就活生にとっては不安が募るでしょう。 今年は、説明会はオンラインで聞いて、いきなりエントリーシート・面接というケースも増えるかもしれません。 十分に情報を集められないまま、面接に望まざるを得ない場合もあるかもしれません。 そこで今回は、私自身の就職活動のささやかな体験を書きたいと思います。

湯島天神の鉛筆が教えてくれた、人を動かす面白さ

「人を動かすこと」の面白さに気づいた中学受験2月に入ると、いよいよ受験も終盤。 今年は新型肺炎などもあり、心配ですね。 受験生の皆さんが、テストで実力が発揮できるように祈っています。 ところで、私の人生最初の受験は、中学校受験でした。 親に言われて5年生の終盤から始めた私は、一番下のクラスにギリギリ入塾。国語は苦手ですが、算数は大の苦手で、勉強も全く好きではありませんでした。 しかし、6年生の時、ある算数の先生との出会いが、私の勉強嫌いを変えました。 その先生のクラ