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6.テレビを見ない日々で気づいた事【テレビは私の鏡】
私はテレビが大好きです。昔からそうなのですが、最近になって、はっきりとそう自覚するようになりました。
なぜかと言うと、
最近の若者はテレビを見ない
と言われ始めたからです。
今までテレビを見るのは「当たり前」のことだと思っていました。だから、自分が特別テレビが好きなのだとは感じませんでした。
けれども、「テレビを見ない派」が多くなってきてから、「テレビを好んで見ること」は、より特別になりました。そこでやっと、自分はテレビが好きなんだ!と気づけたのです。
その気づきから、
noteで自分の好きなことを書こうと思ったとき、テレビについて書こうと思いました。
*****
ここからが本題なのですが、私にはテレビをまったく見ない一年がありました。
テレビのない、予備校の寮で生活していたからです。
始めの方は、テレビがなくても意外と生活できるもんだなあ、と余裕をかましていました。
しかし、少し経つと、やはり娯楽を欲するようになりました。
そこで手を出したのは、YouTube。
最初はミュージックビデオを主に見ていていたのですが、やはりテレビを見たい欲があったのか、やがて、YouTubeに違法に載っている、
断片的なテレビ番組を見るようになりました。
(本当は見るべきじゃないですけど)
勉強はほとんど予備校で済ませて、寮ではほとんどご飯を食べて寝るだけだったので、
寮にいる間に動画を見ても、そんなに勉強に支障はありませんでした。
ただ、秋ごろから、受験が近づいてきたことや、成績も伸び悩む時期になってきたことなどから、不安感がどんどん強まりました。
私は「寝ようとしても眠れない」ということはありませんでしたが、
不安な気持ちから、「安心して眠れる状態」になるまで時間がかかり、なかなか目を閉じて眠る気になれない状態でした。
何か救いを求めて、私はスマホを手に取り、気を紛らわしてくれる動画を探しました。
あれも違う、これも違うとスクロールして、
やっと見る動画を決めたものの、満足できずにまた別の動画を探して見て、
なかなか「これで寝れる」と思えずに時間が過ぎました。
そのため、睡眠時間は短くなり、朝は起きるのがつらく、日中はずっと眠い、というしんどい状態から抜けられなくなりました。
*****
そんな辛い日々の中で、テレビがあった以前の生活のことを考えました。
YouTubeにはない「テレビの良さ」は、
明確なタイムスケジュールがあること。
もちろん、YouTubeの長所として、「自分の都合の良いスキマ時間に、ちょっとした動画を楽しめる」ということがあると思いますが、
その都合の良さから、いつまでも流れてくるコンテンツを見続けてしまう、という落とし穴もあります。
一方でテレビは、深夜の番組をついつい最後まで見てしまって、寝るのが遅くなってしまった!……なんてこともありますが、
「この番組を見たら寝よう」とか、「あの朝の番組が見たいから、早起きしよう」とか、自分の生活の基準になってくれる部分も大きいです。
今考えると、以前の私は、
テレビの「都合のきかなさ」のおかげで、自分の生活を規則正しく保つことができたのかなあ、と思います。
*****
受験が終わって、私は今まで以上にテレビを見るようになりました。
前とは違い「自分はテレビが大好きなんだ!」
と強く思いながらテレビを見ています。
「これを見たら寝よう」「これがあるから起きよう」と思えるのは、テレビがあるからなのだな、と今はテレビに感謝しています。
更には、
今度は私がテレビに恩返ししたい、
などと、生意気にも思っているのです。
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