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3.愛すべき深夜ドラマ【テレビは私の鏡】

最近になって深夜帯のドラマがすきになった。
30分で終わるものが多く、時間の短さもあって、軽い気持ちで見れるのがいい。雰囲気もゆるい感じのものが多い。

プライム帯のドラマと違って思いっきり笑ったり、ハラハラしたりはしないけれど、慰め、癒してくれる雰囲気があって、元気がない時こそ見たくなるのだ。

この種の深夜ドラマは、軽い気持ちで見始めたのに、最後まで見終わると、感動していたりする。そういうドラマって、簡単には作れないんじゃないか、ドラマの最高形態なんじゃないか、と思ったりする。

早い時間帯のドラマは、主人公が大きな失敗をしてしまったり、トラブルに巻き込まれたりという展開で見ている側をハラハラさせたりするが、深夜ドラマはそういった急展開があまりない。

その分、暗い気持ちにならずに済み、安心して見ることができる。日々の疲れやネガティブな気持ちを晴らすためにテレビを見るのに、ドラマを見て更に気持ちがモヤモヤするのなんて嫌なのだ。のんびりした深夜ドラマはその心配がないからいい。

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ここで、
私が見たドラマで特に大好きな深夜ドラマについて書きたい。それは、
「植物男子ベランダー」


NHKで放送されていた、いとうせいこうさん原作のドラマ。田口トモロヲさん演じる中年男性が、都会のマンションのベランダで、いい加減に植物を育てながら暮らしていくドラマだ。トモロヲさんの変顔、謎行動が見どころ。

他の出演者には、なじみの花屋の店長役に安藤玉恵さん、同じ花屋のマドンナ役に岡本あずささんがいる、主人公の先輩の“盆栽おじさん”役に松尾スズキさんがいる。シリーズ化もされて、シーズン3まで放送された。

構成が特殊で、それが面白い。
ドラマの途中でコーナーが入るのだ。

その一つの「植物songs」は、植物にまつわる曲とその花の映像が流れるコーナーだ。ここで聞いたのがきっかけで、「すみれSeptember love 」という曲を好きになってしまった。

他にも、多肉植物が登場人物の愛憎劇「多肉愛の劇場」、草冠の漢字を松尾スズキさんがムードたっぷりに語る「愛しの草冠」などもあって、どれもシュールで面白い。

キャスト選びも絶妙だ。
息子役が太賀(現、仲野太賀)さん、
元部下役が銀杏ボーイズのボーカル峯田和伸さん、ゲストで虹郎さんや、染谷翔太さんも出演している。これに出ていた人をその後に他のドラマで色々目にした時はすごい興奮した!

笑えるポイント満載なのに、最後はほろっとして、泣きそうになる。そういうドラマってすごい!って思う。なかなかできないことじゃないかと思う。シーズン4やらないかなあ。

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このドラマに限らず、のんびりとた深夜ドラマたちに何度癒され、励まされ、感動したことか。

私も、誰かにとってそんな存在でありたい。

↑「すみれセプテンバーラブ」からすみれの絵

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