毎日コツコツ料理暮らし その41 「家で料理をする人、食べる人に読んでもらいたい『一汁一菜でよいという提案』」
みなさん、こんにちは。ショクタクの久保です。
緊急事態宣言も延期となる方向で、自粛が長引くこととなりそうですね。この自体は終息に向かうことは向かうとは思いますが、新しい時代が来たということを意識して取り組んでいくべきだと思います。半強制的に今までとは違う生活環境となって、今までと考えるか新しいと考えるかでも姿勢が変わってくるかもしれません。
家でいるから料理を頑張ってみよう!ってなった人は、やりがちなのが頑張りすぎて、途中でしんどくなってやらなくなったりする人も増えていると聞きます。
毎日コツコツ料理暮らしをするにあたって、例えばスポーツ選手が毎日試合で全力投球して休む暇もなければ体に支障を切らすみたいなことが料理でも起こっていることがよくあります。
そして、自粛という新しい環境で、料理してみようってなってちょっとこだわったものをたくさん作りたい欲求もあります。とくに男性が時間をかけて凝ったものを作りたい傾向が強い気がします。凝った料理=毎日食べるものではないということもありえます。
私にとって、料理の仕事をしていますが家庭料理では無理しないで持続可能なやり方でおこなっています。
私の家では白ご飯と味噌汁と簡単な炒め物や和え物に納豆やキムチなどがほとんどです。大切な人に料理を作る時はちょっと試作をかねて気取ったものを作ったりはしますが、基本はあまり変わりません。
料理の仕事をしていると、「家でもこんな料理を毎日作ってくれるなんて良いですよね!」とおっしゃってくださる方も多いのですが、家では試作やリクエストがない限りは作りません。
家での料理は頑張りすぎないで続けられるということが大切だと思います。
今回のタイトルの『一汁一菜でよいという提案』は、料理研究家の土井善晴さんの本です。これを読んでから毎日の料理に変に力むことがなくなりました。
この本の冒頭に
この本は、お料理を作るのがたいへんと感じている人に読んで欲しいのです。
とあります。今の自粛で家での料理で思い当たる人もいるかと思います。この緊急事態宣言が延期が決まるこの時だからこそ、家での料理をコロナが生み出した新しい家庭料理の時代が来たと思って、読んでみると料理に対しての心持ちが楽になると思います。
本では一汁一菜を、
一汁一菜とはご飯を中心とした汁と葉(おかず)。その原点を「ご飯、味噌汁、漬物」とする食事の型です。
書いています。この本を読んで私は家での料理の心持ちが楽にはなりましたが、もし家族に一汁一菜が楽に思えたから変えてみたと言って作ると手抜きし出したなんて思われるかもしれないので、この本は家族がいるなら食べてもらう家族みんなが読むべきだと思います。手抜きもとても大切だことだと思っています。
毎日、誰もが何かを食べて暮らしています。みなさん、健康でいたいと思いますし、できれば手料理を食べたいと思います。
毎日コツコツ料理暮らしというタイトルをつけたのも、この本の影響があったのがあります。毎日続けれる料理には、味噌汁を作るにしても、昆布の出汁をとるには●度で何分置いておくと一番うまみがでるなど、こだわりの塊で料理をしていると何日かは続けられますがしんどくなってやめると思います。私は手抜きできるところはどんどん手抜きしてもよいと思いますし、専業で家事をされている人にとっては、料理を毎日考えるということや作ることはとても大変な事です。少しでも料理の知識をつけてもらって、良い意味での手抜きをしてもらえるようなことがこのマガジンでは発信していきたいと思っています。
常に私は、家の料理はどうやったら手抜きできて美味しく持続して毎日作れるかを考えています。美味しいでも心が躍るような美味しさは毎日料理には求めなくても良いと思います。美味しいというよりも毎日食べていきたいというような料理になればと思います。
家庭料理では、無理しないこと、頑張りすぎないこと、食べくれる人の意識の同調などがあって、誰もが不満をいがかないものになると思います。
一汁一菜は毎日の家での料理スタイルであって、そこにお肉や魚やいろんなものを足して食べるのも問題ないです。
ぜひ新しい家庭料理の時代が来たと思って、土井善晴さんの『一汁一菜でよいという提案』を読んでみてください。料理を作る人だけでなく、家で料理を作ったものを食べる人ほど読んでもらいたいです。
私も読み直して改めて気が楽になり、コロナがもたらした新しい家庭環境には良いと思いました。
時にはラーメンや揚げ物が食べたいなどもあります。飲食店がテイクアウトなどで自粛期間中頑張っています。日本酒の酒蔵さんとも仕事をしているので、飲食店で臨時でお酒を売れる免許も発行されていますので、日本酒があるところは購入してみてください。日本酒は飲むだけでなく料理にも使えます。
いろんな食のかたちが変わる過渡期だと思います。withコロナ時代で、食の捉え方や接し方などが変わってきますが、食べるということは変わりません。
毎日コツコツ料理暮らしで、withコロナ時代の新しい料理のカタチを伝えられたらと思いますので、今後ともよろしくお願いします。
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