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京都の悲喜こもごもを知る

京都珈琲御三家の一つ小川珈琲が、70周年を機に今月2月11日「持続可能な社会に貢献する“100年先も続く店”」というコンセプトでお店をオープンしたというので行ってみた。

ちなみに、京都市は、コーヒー消費量が多く都道府県庁所在地で

1世帯当たりのコーヒー年間支出金額全国第一位(2人以上の世帯)

なんですね(2016~2018年平均、総務省統計局調べ)。

競争が激しいんです。

このお店、行って見ると看板も無いので直ぐに見つからず
食パンが飾ってある場所のよう。

小川珈琲 堺町錦店

たまたま店長が話しかけて下さり、いろいろと聞いてみたところ、

看板は敢えてつけずに店名を地面と扉の取っ手に小さく表示したとのこと。
控えめなのがオシャレなんでしょうね。

で、この場所。

実は私の良く知っている場所で、かつてスイーツの名店「オ・グルニエ・ドール」があった場所。

「オ・グルニエ・ドール」は、伝説のパティシエ西原金蔵さんのお店。
西原シェフは、フランスの「アランシャペル本店」で日本人初となる三ツ星レストランのパティシエも務めた実力派。

だけど、

2018年5月に惜しまれながらも閉店していたんです。

わたしは、これも567の影響なのか、と嘆かかったところ、

西原シェフは、もともと65歳になる2018年に引退する予定だった。
そしてかねてから宝石のような和菓子「琥珀羹こはくかん」を洋菓子の技術と経験と発想を融合させて極めたいと。
もちろん無農薬や京都らしい素材にもこだわる。

店舗の1階を小川珈琲に貸すこととして、2階を「confiserie ESPACE KINZO(コンフィズリー エスパス・キンゾー)」として土日だけ奥さんと二人で営業をすることに。

わたしが思うに、「65歳を機に超繁忙店だったお店の経営は予定通り終了して、これからは奥さんと自分の時間を作って、マイペースで平日はお菓子の技を磨き土日だけ営業する」のかなと。


ステキなおはなしですね。


そして、「オ・グルニエ・ドール」は閉店して寂しいけど、

  • 2階の「confiserie ESPACE KINZO(コンフィズリー エスパス・キンゾー)」では西原シェフが宝石のような最高の和菓子に出会える

  • そして、「小川珈琲」が100年先も続く店として新たに産声を上げた。

さらに嬉しいことに、

西原シェフのご子息夫婦が、

「Patisserie N`importe quoi(ナンポルトクワ)」というお店を2018年10月15日に立ち上げています。

場所は、「オ・グルニエ・ドール」の最初の店舗の路地裏(小川珈琲の斜向かい)。

ナンポルトクルワとはフランス語で「なんでもあり」

洋菓子の名店「オ・グルニエ・ドール」を、なんでもありの精神でご子息夫婦がしっかり引き継ぐ。

嬉しい話です。

2018年に惜しまれて閉店した京都の名店『オ・グルニエ・ドール』のシェフであり父の西原金蔵から受け継ぐ『りんごのタルト』や、しっかりと焼き込み、風味良い焼き菓子が看板商品。

ナンポルトクワHPより

小川珈琲堺町錦店

ここは、「100年先も続く店」という創業70年の小川珈琲の新たな挑戦だという。

「一粒の豆を大切に」。これまでひたむきにコーヒーと向き合ってきた歴史を忘れることなく、熱い感性と厚い技術で持続可能な珈琲文化と社会を紡いでいくために。「小川珈琲」の新しい挑戦にどうぞ、ご期待ください。

小川珈琲HPより

エシカルの観点でネルドリップを使うというのも良い。

これからの小川珈琲に期待したい。

店内の様子

お店に入ってテーブルについても、メニューは無くQRコードから読み取る。
レジもなく、非常にすっきりした店内です。

棚の上には食パンが。店長曰く、新たな挑戦とのこと。
京都市はモーニングをはじめとした食パン文化でもあり、意外にもパン消費量も日本一(総務省統計局調べ)。
だから食パンも挑戦なんですね。

小川珈琲 お店入口のカウンター
入口のカウンターでネルドリップでドリップ中
小川珈琲 厨房
小川珈琲 珈琲とガトーショコラ
ガトーショコラのアップ、生クリームにお花が添えてある
小川珈琲 店内の坪庭

その他喫茶店

徒歩圏内には多くの喫茶店があります。

イノダコーヒー本店
ブルーボトルコーヒー(京都六角カフェ、京都2号店)明治時代後期の自転車店を改装
Papa Jon`sカフェ(京都に3店舗)


最後までお読みいただきありがとうございました。

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