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廃棄していたコーヒーパルプが森を蘇らせる⁉

こんばんは、食彩アドコムです。

先月、興味深い研究成果が学術誌「Ecological Solutions and Evidence」で発表されました。

それは、巨大産業であるコーヒーについて。

その実を取る際にでる大量のコーヒーパルプ、これまで多額の費用をかけて廃棄していたものの、今回の研究成果で森の再生に役立つかもという。


コーヒーパルプの研究成果とは

コスタリカでは、そもそも、コーヒー栽培や牧牛に長く利用された後に放棄された土地は、植樹しなければ木は生えなく、背の高い外来種の牧草だらけになり熱帯雨林の再生を妨げていました。

そこに、コーヒーパルプを敷き詰めて2年後、面積の約80%に若い木が育ち、樹高がこれまでの平均4倍に達し、土壌は栄養分に富み、外来の草も排除されていたといいます。

多額の処理コストがかかる大量の廃棄物、それが森林再生に有効活用!


その原理は、土の上にたっぷり敷き詰めたコーヒーパルプにより、外来の牧草の草の根と地下茎が窒息して分解されます。

すなわち、微生物が窒息死した草の根とかを養分にして、土の中で枯れた草の根が空気層を作り、土の中での微生物や昆虫がネットワークを作り土壌改良してフカフカにしてくれるんですね。

さらに、栄養豊富なコーヒーの層と混ざり、肥えた土壌になる

コンポストと似たような原理😆、もしくは自然栽培と同じ😊

肥えた土壌には、虫が集まり、その虫に鳥が引き寄せられ、鳥が種を落とす

素晴らしい循環!


しかし、3つの問題点が🤣


1.コーヒーパルプは不快な臭いがする。
  (コーヒーかすには消臭効果があるのに😅)

2.集まる虫にはハエなど害虫が含まれる。

3.コーヒーパルプの栄養分が川や湖に流れた場合の自然体系への影響、さらに農薬がパルプに残留していることも。


問題点があったとしても、

コーヒー農園を作り、自然の循環を崩しているのは人間のしていること。

人間は知恵を絞り、なんとかこの問題をクリアしたいものです。

(引用文献:National Geographicより)


最後までお読みいただきありがとうございました。





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