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【天孫降臨の地】 高千穂を歩きながら、「神社巡り」の魅力を語る

「趣味は神社巡り」と言い始め、約3年。多くの人に神社と日本の神様を好きになってもらえればと思い、私の知っている神社の魅力を伝えるための、「神と社記」始めます。第1回となる今回は、神社巡りの楽しみ方について、紹介します。

皆様は、神社に行くことがありますか?初詣の時、受験の時、旅行の時……と、結構行く機会があると思います。そこで1つ、正直に答えてください。

「神社参り、楽しんでますか?」

今回は、「いいえ」と答えたあなたのために、神社参り、ひいては神社巡りを楽しむためのたった2つの方法をお伝えします。

この記事は、マガジン『神と社記』に追加されています。

1.御朱印を集めてみよう

神社巡りが好きな人、周りにいませんか?最近だと少しはやっているのが、「御朱印集め」ですね。

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御朱印帳(私物)

そもそも御朱印とは?というと……

朱印(しゅいん) : 主に神社や寺院において、主に参拝者向けに押印される印章、およびその印影である。敬称として御朱印(ごしゅいん)とも呼ばれる[1]。 (フリー百科事典 Wikipedia より引用)

つまり、神社や寺を参拝したときにお願いできる、印章です。簡単に言うと、スタンプラリーのようなものです。

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こんなのですね。神社ごとに味が違うので、複数集めて見返すと楽しいです

御朱印集めは、神社巡りの楽しみの1つです。神社好きの入り口としてオススメです。

閑話休題。御朱印は何を選べば良いの?

御朱印の選び方がわからない、という方もいらっしゃるかもしれません。

確かに御朱印は、いろんな神社、お寺に売ってありますし、デザインもそれぞれ異なります。

ちなみに私が持っているのは、霧島神宮(鹿児島)、出水神社(熊本)、金閣寺(京都)です。なぜ3個も? というと、「気に入った神社・お寺で我慢できずに買ってしまう」からです…。

とはいえ、御朱印はいくつあっても困りません!ですので、「せっかくなら大きい神社で一冊目を買おうかな」なんて考えてる人は、近場で、もしくは旅先で出会ったお気に入りの御朱印を買っちゃった方がいいです。

大きい神社だからって、気にいるような御朱印帳があるとは限りませんから。例えば私、「伊勢神宮の御朱印帳は買おう!」と思ってたんですが、いざ行ってみると、ピンと来なかったので買いませんでした。

ですので、御朱印帳は買いたい時が買い時!何冊あっても使い分ければいいだけなので、気に入ったら買っちゃいましょう。(私の使い分け方も需要があればnoteにまとめます!)

2.神社巡りを”聖地巡礼”に

さて2つ目。神社巡り、と聞くと(なんだか高尚なこと)と捉える人がいるかもしれません。しかし、私にとって神社巡りは、”聖地巡礼”です。では、聖地巡礼って?

聖地巡礼 : 1.宗教上の聖地・霊場などを参拝して回ること。聖地巡拝。2.俗に、熱心なファンが、アニメ・漫画の舞台となった土地や建物などを聖地と称して訪れること (デジタル大辞泉より引用)

私にとって神社巡りは、ここでいう後者。つまり、熱心なファンが、アニメ・漫画の舞台となった土地や建物などを聖地と称して訪れることに近いんです。

とはいえ、私は別にアニメ・漫画好きでもありません。私が好きなのは、『古事記』です。古事記に登場するキャラクター(神様)が好きなのです!わたし、神様オタクなんです!

……ちょっと、まだ離れないでください。ここからがこの記事の本題なんですから。

とりあえず、神社行ってみようか。

さて、本題に入りましょう。ここまではかしこまって説明しましたが、ここからはトランプと一緒で

「一回やってみたほうが早いって!」

と言いいたんです。……ってことで、

「一緒に神社行こうぜ!」

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宮崎は高千穂。写真左が天手力男神(アメノタヂカラオ)、右が天鈿女命(アメノウズメノミコト)。どちらも天孫降臨でこの地にご降臨なされた神様です

「天孫降臨」って知ってる?

……というわけで遠路はるばる来ましたーー!宮崎県は高千穂市でございます!!!

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熊本→宮崎に入ってすぐの場所です。九州外の人にとってはアクセスが良いとはいえないこの場所。古事記ファンとしては必見の場所なんです

高千穂と言えば?そう!天孫降臨の地ですね!(「なんとなく聞いたことある」って人は、もう少しついてきてください)

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天孫降臨 (狩野探道)

そして天孫降臨と言えば、古事記の激アツイベントでもあります。天照大御神(アマテラスオオミカミ)の孫である瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が、数人の神様を引き連れ、高天原(神様が住んでる世界)から地上へと降臨なされた非常に重要イベですね。(神様の名前はおぼえなくていいです)

高千穂にはそんな、ニニギノミコトを祭っている高千穂神社もあるけど、今回はそれよりも……。

「もっとこの地に深く関係する、天岩戸(あまのいわと)神話の話をさせて!」

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天岩戸神話の天照大御神 (高千穂で買ったポストカードの写真です)

というわけで、現代的な感じで、めちゃくちゃ簡単に天岩戸神話の説明をします。

超雑な天岩戸神話の説明

アマテラス:「まじで弟のスサノオ(のちにヤマタノオロチを倒してヒーローになる神様)、めっちゃ田んぼ荒らす。急に馬の皮はいだりするし。ほんとひどい。私ひきこもる」

と弟のひどい行動に心を痛め、天岩戸にお隠れになるアマテラス。それを知った「めちゃくちゃ頭のいい神様」は、なんとかアマテラスを岩から引きずり出そうとします。

「めちゃくちゃ頭いい神様」こと思兼神(オモイカネノカミ):「やばい。天照大御神(アマテラスオオミカミ)が御隠れになられた。太陽の神様が隠れたからめっちゃ世界暗くなった。それのせいでずーっと夜が続いててヤバい。ちょっと八百万の神様、作戦会議するぞ」

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天安河原(あまのやすかわら)

ここで、思兼神が八百万の神様と作戦会議をしたとされているのが天安河原。高千穂神社の近くにございます。

作戦を決めた神様たち。いざ決行へ。ここで活躍するのが、天手力男神(アメノタヂカラオ)と天鈿女命(アメノウズメノミコト)でございます。

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先ほどもでましたね。写真左がアメノウズメ、右がタヂカラオ (これまた高千穂で買ったポストカードの写真です)

アメノウズメ:「おっぱいだして踊りま~す♪」

八百万の神様 :「おお!!いいぞいいぞ~!!」

自分がいないのに、隠れている岩の外でどうやら神たちが盛り上がっている様子を感じたアマテラス。

アマテラス :「いったい何をしているの……?」

不思議に思ったアマテラスが岩から顔を出した瞬間、その隠れていた岩を思いっきりこじ開けるタヂカラオ(タヂカラオは【天手力男神】という名の通り、手の力が強い神様なのです……!)。

これにてアマテラスの岩隠れは終わり、世の中にもう一度光が満ちた、という逸話が「天岩戸神話」なんですよね。そして、そのアマテラスがお隠れになられた岩を見ることが出来るのが、高千穂の「天岩戸神社」なのでございます。

土地や神様の背景を知れば、神社が楽しくなる

ってことで長くなりましたが、この記事で伝えたかったのは、

「神社巡りを楽しんでほしい」

ってことです。そして、御朱印集めや神様・土地の背景を知ることが、神社巡りの楽しみ方の1つです、と言いたいわけです。

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もちろんお参りも忘れずに ※お参りの際には帽子ははずすこと!

はい、長くなりましたがこれにて第1回目の「神と社記」は終了です。

ほかにも面白い神社や神様はたっくさん知っているので、続きはまた今度紹介します。

それでは!!

次回は『ヤタガラス』

『神と社記』、次回は3本足のカラス「八咫烏(ヤタガラス)」について紹介します。僕が好きな神様です。

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