「健康」は「健康食品」では買えない

2024年4月19日 08:41

昨日、何キロカロリー食べた？

私が大好きなドラマ「昨日なに食べた？」をもじってみました（笑）。
stand.fm大人の給食室、朝LIVEで話した内容です。

「昨日、何キロカロリー食べましたか？」と聞かれて、正確な数字を答えられるでしょうか？
健康な人であれば、ほとんどの人が答えられないと思います。

私たちは絶えず栄養と水分を摂らないと生きていけないにも関わらず、その正確な必要量を知らずに生活できています。

それはなぜでしょう？

健康な人であれば、喉が乾いた時に水を飲み、お腹が空いた時、食欲のある時に食べる、で事足りるからです。

この身体の欲求に合わせて飲み食いするだけで必要量の栄養と水分がみたされるというしくみは、一見当たり前のようで実は極めて貴重な機能なのです。

（※ 「すばらしい人体」山本健人　著　第2章を参照しています。）

◯◯は身体に良い、◯◯は食べたらいけない。
そんな情報があふれているのが現状です。

それは本当に正しいのか？

ある情報では健康に良いと言われているが、別の情報では良くないと言われている、そんな真逆な情報が飛び交っていて何を信じたらいいのか分からなくなっている人も多いのではないでしょうか。

そして、情報だけでなく世の中には魅力的な食べ物があふれています。
つい手を伸ばしたくなる甘い誘惑、刺激が強い食べ物。

毎日の食事がおざなりになり、その帳尻を合わせるかのように「健康食品」を摂るのでは、本末転倒です。

日経新聞、春秋（4/13）に「健康は健康食品では買えない」という記事がありました。

私たち人間に本来備わっているすばらしい機能をちゃんと使うためにも日常の食事を整えたいものです。
こんなにすばらしい機能を使わずして、健康を害してしまってから取り戻そうと思っても遅いのです。

風邪をひいて喉が痛い時に、喉を刺激するような激辛ラーメンを食べたいと思うでしょうか？
胃腸が調子悪い時、下痢をしている時に、脂っこい肉料理、揚げ物を欲するでしょうか？

私はコーヒーが好きですが、体調が悪い時には飲みたくなくなります。
コーヒーが飲みたいと思うか、受け付けないか、私なりの一つのバロメーターになっています。

旬のものをいただき、食べすぎない、適度に身体を動かす。
当たり前と思われるような、このシンプルな営みを続ける。

空腹は最高の調味料とも言いますから。

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