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理系の食育

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情緒的になりがちな食育。そんな食育に、科学とクールな精神を。
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#食品

分子栄養学について調べてみた

Twitterの栄養界隈は大きく二つに分かれているらしい。 一つは管理栄養士を中心とした、食事摂取基準など活用しつつ、さまざまな独自性を持っておられる方々。世間一般的な栄養の専門家です。 しかしながらよくよく眺めると上記とは異なり、「分子栄養学」「オーソモレキュラー」と呼ばれる、別の集団がどうもいるようです。 とりあえずググってみると、、 うーん、予測変換が香ばしい。 これは調べるしかない!ということで、私なりに調べてみました。 結論「栄養学」とは現場で使える、す

機能性食品はこう調べる(後編)

前回までのあらすじ 機能性表示食品について調べようにも、本家のWEB サイトは分かりにくい・・・そこでわかりやすいサイトにたどり着いた筆者らはいろんな機能性表示食品を調べたり、お目当ての食品の情報を入手することができるようになった。しかし、概要を眺めるだけでは物足りない体になってしまった我々は、巣窟ともいうべき消費者庁のサイトに足を踏み入れるのであった・・・。 という冗談はさておき、後編行きましょう! ※根拠論文を知りたい人は「ついに論文にたどり着く」まで飛ぶべし!

機能性食品はこう調べる(前編)

最近何かと話題の機能性食品。 昔は「血圧高めの方に」とか「おなかの調子を整える」みたいなのが多かったけど、最近は眠りの質を高めるとかメンタルサポートとか、色んな訴求(ヘルスクレーム)を見かけます。 これはひとえに機能性表示食品という制度ができたことが原因なのですが、2015年に制度が始まって以降これでもかと新製品が生まれています。 ほんまに効くんかい、とか、消費者庁は認可していません、とか、これは企業の責任です、とか何かと怪しまれやすいのが特徴。 その代わりと言っては

人類史に影響を与えた食の発明

研究とは新しい何かを生み出すお仕事なわけですが、どんなアイディアマンでも無から何かひねり出すのは至難の業。 であれば、過去のとんでもない発明から何か学べるんじゃないのかな?? そんな降ってわいた質問に、Twitterの智が結集し、数多くのコメントをいただきました。 そのコメントに出てきた皆様の意見を、時代背景やその目的別に構造化して図解してみて、私なりの一つの結論に辿り着きました。 それが、 必要不可欠な存在である食に対して、偉大な発明は人はそれを必死に追究しなくて

栄養系情報はなぜ氾濫するのか

少し前にこのツイートにたくさんの反応をいただき、皆さん食と健康に関する情報がSNSに氾濫していることは身をもって体感されてるんだなと改めて感じさせられました。 以前「栄養系情報を読む時に気をつけている七つのこと」と言うコラムで整理してみたものの、そもそもなぜ気をつけなければならない状況になっているのか? そのメカニズムを探ることで、気をつけ方ももしかしたら見えてくるかも? と言うことで、今回は「栄養系の情報はなぜ氾濫するのか?」のメカニズムを探ってみて、なぜ気をつけなけ