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「わかるー」って言えなくなってきた

女って共感を大事にしている人、多いじゃないですか。
「それ、めっちゃ分かる!」って言われると、安心するし盛り上がる。
少なくとも、私はこれです。

けど全然共感できない時、どう反応しようかすごく悩みます。
「そうだよね」「なるほどね!」なんて言葉でなんとなくかわして。
そういう卒のない回答は相手を傷つけないし、相手の考えを尊重できるもんね、と自分に言い聞かせ。
でも本心ではないことを分かってるから、心がチクリと痛みます。

かつては自分のなかにない考えを聞いても、心から「なるほどね!」「そういう考えもあるよね!」って思っていました。
そうして自分を省みることができていました。私の考えは違うのかも…と。
だけどその分、自分の明確な意見がなかったんです。
あれもありだし、これもあり、というような。

20代後半になって気付くなんて恥ずかしいことかもですが、最近ようやく「自分の考えは自分のもの」「他人の目を気にしなくていいよね」と考えられるようになったんです。
そうやって自分を肯定できるようになったことは、ちょっと褒めてもいいんじゃないって自分で思ってます。

けれどその一方で、まわりの意見をうまく取り込めなくなってきたみたいです。
「えー…それは違うんじゃない?」と思うことが増えた気がします。

自分の意見と他人の意見、両方を上手に尊重するのはすごく難しいです。
ここでバランスが取れなくなると、こだわりが強くて周囲の人が離れていくんじゃないかなって思います。
年齢を重ねるごとに、友人が減りがちな理由のひとつでもあるんじゃないかなって、そんなことも正直ちょっと思います。

周りの人を不快な気持ちにはさせたくない。
けれど自分のために、自分の考えも大事にしたい。
そう考えるのは我儘なのか…いつかバランスが取れるようになるのか…

自分にちょっとでも意思ができたことは誇らしいことなのに、自分の頭がかたく感じて、ちょっと嫌になったりします。


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