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マイストーリー②単身渡米、住居の道へ

自分の家を、ママと子供、家族一人一人にとって

「自分はありのままで愛される大切な存在」

と心から安心できる場所にしたい。

どうやって私がここにたどり着いたかを綴っています。

マイストーリー①はこちら↓
マイストーリー①淋しい幼少期と4校通った小学校時代

*

私は、高校時代をまるまる
「アイデンティティもやもや期」として過ごした。

高校3年間ずっと
「自分とはなんたるか」を模索していて、
勉強はほとんどしなかったと思う。

友達と喋って、遊んで
それなりに楽しかったかな。

でも、
「なんか違う」をずっと抱えたまま
モヤモヤをずっと抱えたまま

私は、大学受験をして、失敗した。

*

私が大学に落ちた日の夜、
父が、海外留学の本を買ってきた。

「海外にいってきなさい」と言って私に渡した。

父は、海外出張等で英語を使う仕事をしていて
自分が苦労した経験から、
私に海外行きをすすめたんだと思う。

海外経験のない母も、
大賛成で私の背中を押してくれた。

私は、
英語が得意なわけでもなく
海外にさほど興味があるわけでもなく
憧れがあったわけでもなく
飛行機に乗ったことすらなかったんだけど

直感で「いこう」って決めた。

渡米前日は緊張で一睡もできず、
アメリカに着いた日もまた緊張で一睡もできず

こわくてこわくて、こわくて、
成田空港で家族と別れた後、一人でこっそり泣いた。

こんなアメリカ行きだったけど

1、2カ月過ごすうちに
私は、高校時代ずっと悩んでいたことが
解消されていたことに気が付いた。

「あぁ、私は個人になりたかったんだ」

私は、ただの自分になりたかった。

「一人一人が違って当たり前」を
前提としているアメリカの空気は心地よく、
一気に楽になって、体調まで良くなった。

Community Collegeを卒業後、
進路に悩み一時帰国を経て、大学に編入。

大学の専攻は「住居学」を選んだ。

・人間が自分の家のなかで、どうしたら快適に暮らせるか?
・どうしたらより良い家族関係を築けるか?
・家や空間は、人間の心にどう影響を与えるか?

これが、私が悩みに悩みぬいて、学びたい!と決めたこと。

ただ、これが何という学問で呼ばれているのかわからなくて
「住居学」に辿りつくのにも苦労した。

この専攻のクラスで、人種が違うのは私一人だけ。

得意でもない英語で学ぶのは、想像以上の大変さで
最後の一年は、毎日泣いていたと記憶しているんだけど、

本当に好きなことを思いっきり学べていることが
心から幸せだった。

あんなに勉強しなかった私が
一度も単位を落とさず、成績優秀者として卒業した。

*

帰国後は、オーダー家具の会社に就職。

日本での生活が逆カルチャーショック、
さらに初めての仕事で慣れないことばかりで
帰りの電車ではよく涙をこぼしていた。

その会社が倒産しそうなタイミングで、
不動産会社に分譲マンションの営業として転職。

結婚を機に、外資系不動産会社の事務アシスタントに転職。

人間の住まいに関わっていることが心から幸せで、
インテリアや住宅、不動産業界に勤めてきました。

この10年で、1500組ほどのお客さまの住まいへの
思いやストーリーを聴かせてもらいました。

↓に続きます。
マイストーリー③ 結婚、小さな新居でみつけたもの














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