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TikTokの次のSNS?ReelShortのユーザーが爆増 日本はコンテンツよりプラットフォームを作るべきかも。

海外ではReelShortというメディアが日本以外で流行しているようです。

日本ではあまり話題になっていませんが、調べてみるとなぜだか少しわかってきました。

昨年2023年12月〜2024年1月ごろにニュースが出始める

速い記事では、2023年9月にもだしているニュースがあり、7月から急増が伝えられており、Netflixを抜く勢いではないか?と報じられた事がきっかけのようです。

Reel Shortはどういうモノ?

SNSなのかな?と思いましたが実際はNetflixなどのような動画プラットフォームで、3分程度のショートドラマにフォーカスしている動画プラットフォームなのだそうです。

先日のTikTok for Businessで日テレの方がショートドラマだけがYoutubeでやってなくて、それでTikTokでやり始めるとかなり跳ねた視聴数が取れたと言うお話があった。

その短いドラマに特化したプラットフォームだということ。

TikTokで跳ねるなら、確かにもうプラットフォーム事業にしても事業化できそうですよね。

Reel Shortの事業詳細


プライバシーポリシーなどを見ると、Crazy Maple Studio Incと表記がある。ただ、調べてみるとこれは制作会社で、深圳証券取引所のGEM(Growth Enterprise Market)に上場しているCOL Group(中文在線)というデジタル出版会社という情報が出てきました。

拠点は北京で、2000年頃に創業され、2015年頃に上場したとの事。

ちなみに、米国拠点は、COL Groupの子会社であるCrazy Maple Studioが、カリフォルニア州サニーベールに本社を置いているらしく、Crazy Maple StudioはCOL Groupの米国子会社であるChineseALL USAの一部門らしい。

COL Groupの資本金や創業者などの情報は出てきませんでした。

だけど見つけた

とてもシンプルなHPで詳細な情報はないが企業情報はあった。

創業者は、童志雷(トン・ジレイ)、COL創設者、会長兼CEO。

下記、一部を抜粋します。

中国オーディオ・ビデオ・デジタル出版協会副会長、中国編集協会副会長、北京市人民代表大会代表。

トン氏は1998年に清華大学を卒業し、2000年に清華大学とMITの共同プログラムで国際経営管理学修士号を取得しました。トン氏はまた、第1回「チャレンジカップ」全国大学生ビジネスプランコンテストの優勝者のチームリーダーでもあり、中国で最年少の卒業生起業家となりました。

2015年1月21日、COLは深セン証券取引所のChiNextボードに上場し、中国のデジタル出版社として初めて株式を公開しました。

童氏の功績により、彼は世界経済フォーラムから「若手グローバルリーダー」賞、中国著作権業界で最も影響力のある人物、報道出版業界のリーダー的人材、2015年中国文化産業年間最優秀人物に選ばれました。

「中国オーディオ・ビデオ・デジタル出版協会副会長、中国編集協会副会長」の肩書があったので、別のページを見てみるとこういう表記がある。

抜粋
中国のデジタル出版業界の先駆者の 1 つとして、COL は発展の過程で、中国共産党中央宣伝部、国家新聞出版広電総局、教育部、国家著作権局、工業情報部などの政府省庁や委員会から多大な支援を受けました。COL はまた、中国出版協会、中国編集学会、中国著作権学会、中国出版学院、国立教育科学研究所などの団体と良好な協力関係を築いてきました。

Reel Shortの拡がり

ユーザー数などの統計がみあたりませんでしたので、
ここでは米国で普及しているNetflixと比較してその広がりを見ています。

  1. ダウンロード数:

    • ReelShortの累計ダウンロード数は約5,500万回です。

    • アメリカでのReelShortのダウンロード総数は1,635万回を超えています。

    • 具体的なNetflixのダウンロード数は提供されていませんが、ReelShortがNetflixを上回ることもあるとされています。

  2. 市場シェア:

    • アメリカ市場では、ReelShortが全体のダウンロード数の52%を占めています。

    • Netflixの具体的な市場シェアは提供されていませんが、ReelShortが急速に成長していることが示唆されています。

  3. ユーザー評価:

    • アメリカ市場では、ReelShortの評価は3.78、Netflixの評価は3.66です。両者とも比較可能な評価を得ています。

  4. コンテンツの特徴:

    • ReelShortは3分以内の短尺ドラマを提供しています。

    • Netflixは従来の長尺コンテンツを主に提供しています。

  5. 課金モデル:

    • ReelShortは1話0.7~1ドルの従量課金制を採用しています。

    • Netflixはサブスクリプション型のモデルを採用しています。

  6. ターゲット層:

    • Sensor Towerのデータによると、ReelShortとNetflixはアメリカ市場において異なるコアユーザーグループを持っています。

これらの情報から、ReelShortはNetflixとは異なるアプローチで急速に成長しており、特に短尺コンテンツ市場で強みを発揮していることがわかります。

Netflixの世界のユーザーは約2億3800万人の有料会員なので、ダウンロード数から換算すると、4分の1から5分の1ぐらいのようです。

Netflixに比べれば小さいですがそれでも普及し始めているわけですね。

横長長尺動画のYoutubeと縦長短尺動画のTikTokの構図とよくにている

YoutubeがTikTokに市場を入りこまれたの縦長短尺動画でした。
この構図に非常に似ていると思います。

Reel Shortは、多言語対応しており英語版のほか、インドネシア語、タイ語、スペイン語、ドイツ語、ポルトガル語など、複数の言語で提供されているそうです。

中国にはReel Shortに似たアプリはあるのか?

どうやら、あるらしく下記が該当するようです。

  1. iQIYI(爱奇艺):
    中国の大手動画ストリーミングサービスであるiQIYIは、2018年からショートドラマを提供しています。ReelShortのビジネスモデルは、iQIYIなどの中国国内での経験を参考にしています。

  2. Kuaishou(快手):
    短編動画プラットフォームとして知られるKuaishouも、ショートドラマコンテンツを提供しています。

  3. Douyin(抖音):
    TikTokの中国版であるDouyinも、ショート動画の形式でドラマコンテンツを提供しています。

  4. WeTV:
    テンセントが運営するこのプラットフォームも、ショートドラマコンテンツを提供しています。

中国語以外の人口の多いところを主戦場にしている

英語版のほか、インドネシア語、タイ語、スペイン語、ドイツ語、ポルトガル語の人口を累積するとこうなる。

  1. 英語: 約15億人

  2. インドネシア語: 約1.99億人

  3. タイ語: 約6,100万人

  4. スペイン語: 約5.8億人

  5. ドイツ語: 約1.32億人

  6. ポルトガル語: 約2.7億人

これらの言語の話者人口を単純に合計すると、約26.42億人。

英語圏はもちろんのこと、その次ぐらいに使用人口が多い、スペイン語もカバー。そして今後人口ボーナス期のASEANのフィリピンやインドネシアなどが対象になっている。

この構図からすると、日本は主戦場には入らないわけですね。
日本にあまり情報がない理由がよくわかります。

日本企業はSNS活用よりプラットフォームを作るべきでは?

SNS投稿代行の企業や企業がSNSに力をいれ始めると言うのはありますが、今はそこではないんでしょうね。

プラットフォームの中のことではなく、プラットフォームそのものを作る。という発想でやるべきなんでしょう。

国が後押しして、こういう企業を作っていったという事も大きいでしょう。

参考
[1] https://jp.linkedin.com/posts/risatakashima_次世代ショートドラマアプリが-netflixを超えた-突然ですがみなさんは-activity-7153557303940534272-hEJD
[2] https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000100064.html
[3] https://foxdata.com/jp/blogs/is-reelshort-likely-to-overtake-netflix/
[4] https://www.joetsu-dc.com/blog/digitalmedia/20240213-reelshort/
[5] https://www.sundayfolk.com/vod/difference-between-hulu-and-netflix/


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