もう資料作成に悩まない! センスのいい「見出し」をつけるコツ
こんにちは!
PowerPointやWordなどで資料をつくるとき、こんなふうに悩むことはありませんか?
見出し(=キーフレーズ)は、そのスライドや段落の内容を際立たせる大切な要素。ここがぼんやりとしていると、資料全体を通してインパクトが欠けてしまいますし、相手もしっかり目を通してくれません。
とはいえ、見出しは商品やサービスの「キャッチコピー」のようなもので、「つくるのが苦手」という人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、資料作成で見出しをつけるときの3つのコツを紹介します。
見出しのコツ①「メリハリをつける」
1つめのコツは、「見出し内でメリハリをつける」こと。
たとえば、以下の見出しを見てどう思いますか?
長ったらしくて、ぱっと見では意味がわからず、2~3回読む必要がありますよね。見出しとしては45点くらいでしょうか。
そこで一工夫。こうしてみましょう。
どうでしょう。やったのは、目立たせたい言葉を「かぎかっこ」で囲んだだけ。
たったこれだけで、「読みづらい文章を書く人」までが前半パート、「無意識に使っている言葉とは」までが後半パートに分かれて、より見やすい表現になりました。
このように「かぎかっこ」を使うだけでも、キャッチーさが増します。
ちなみに「かぎかっこ」は、見出しだけでなくタイトルでも使えます。たとえば、ビジネス書のタイトルだとこんな使われ方をしています。
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いずれもメリハリを出す効果があることがわかると思います。
とくに長めの見出しのときは「かぎかっこで囲めないか?」と考えてみると、3秒くらいでよりキャッチーにできる可能性があります。
見出しのコツ②「型にはめる」
2つめのコツは、「型にはめる」です。
人が目を引く表現には、いくつかの「型」が存在します。ここでは使いやすい6つの「型」を紹介しましょう。
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1. 数字
数字を使うことで、具体性・客観性・信憑性が高まります。
2. 疑問
「疑問(5W1H)」や「〜とは?」を使うと、読み手は答えが気になり、先へ先へと読み進めたくなります。
3. 損得
人がもつ「利益を得たい」「損失を避けたい」という心理を利用する表現です。たとえば、「失敗しない」「売上アップを実現する」「資料作成に役立つ」などです。
4. 権威
権威ある組織や人物の名前を見出しに入れることで、信頼性やインパクトを高めることができます。
5. 変化
ビフォーアフターや劇的な変化を示唆する見出しは、人々の興味を引きつけます。
6. How to
「How to(〜する方法)」を入れることで、読み手は実用的な情報が得られると期待します。よく使われる表現は、「方法」「コツ」「ポイント」「習慣」「ヒント」「ルール」「メソッド」「基本」「心得」「秘訣」など。
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表現に迷ったら、これらの「型」に当てはめられないか考えてみましょう。
見出しのコツ③「自分ごと化」させる
クライアント、社内の決裁者、プロジェクトメンバー……資料の読み手に「これは自分に関係のある話だ」と感じてもらうことも大切です。具体的には2つの方法があります。
1つめは、「ターゲットを絞る」こと。属性、熟達度、悩み、業界、地域などで絞り、読み手に「これは自分宛てのメッセージだ」と感じてもらうわけです。
2つめは、「読者の声を入れる」こと。読み手の悩みやニーズを汲み取ったフレーズを見出しに盛り込むことで、共感を得やすくなります。
ぼくがビジネス書の編集をする際には、この2つを意識して見出しの幅を広げるようにしています。そうすることで、目次を眺めたとき(書店でパラパラ立ち読みしたとき)に1箇所でもその読者に刺さる可能性があるからです。
さいごに:「成功例」を真似する
見出しをあれこれ考えるのが面倒という人は、反響があったり承認を得たりした「成功例」を真似るのもいいと思います。
その資料が評価を得た理由は、見出し以外にもさまざまあるかもしれません。ですが、見出しは資料全体の印象を大きく左右するので、少なくとも「絶対NG」な表現ではないはず。そう考えるなら、使えるものは積極的に使ったほうがいい。
たとえば、次のような感じ。構成はそのまま、言葉を置き換えるイメージです。
こんなふうに繰り返し練習すると、体が言い回しを覚えるようになり、一瞬で「キャッチーな見出し」が思い浮かぶようになっていきます。
いかがでしたか。
見出しは、資料の内容を端的に伝え、読み手の興味を引くために重要な要素です。今回のポイントを参考に、魅力的な見出しづくりに取り組んでみてください!
では、また次回の記事でお会いしましょう。
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