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マクドナルドのバイト面接で、モスバーガーが好きとは言わないでしょ。

高校生の進路相談、及び志望理由書の書き方アドバイスでいう言葉が、標題のフレーズ。

高校生の大学入試、大学生や社会人の就職試験でも同じ。

企業や大学から、採用や合格を勝ち取るには、もちろん相手が望む人材である必要があって、自分の思いだけを伝えてもダメ。

ウソをつきなさいと言っているのではない。採用する側のことを考えながら、自分自身をアピールしましょうということ。

きっと多くの中高生や大学生が、この質問の回答に困ってきたのではないでしょうか。

『あなたは将来何がしたいですか?』

でもね、

『私は○○がしたいです。貴学で○○を学び、将来は自分の夢である○○につなげていきたいと思います!』

そう宣言して、○○大学合格を勝ち取った人の何%がそれを実現しているのでしょうか。

長らく教員を務めていますが、大半の生徒が違う進路に進んでいます。

将来の夢は変わります。変わって当たり前です。高校生から持つ将来の夢を最後までおいかける人は、ほんの1部です。

もちろん自分が進む道のある程度の方向性は決めるべきですが、それもざっくりで構わない。大事なのは、その学びたいと思った分野に思い切って飛び込んいく勇気です。興味関心が将来変われば、その変わった分野も学べば良いのです。無駄になることなんてありません。全てはつながります。

こういう“試験”や”採用”で大事なのは、相手が望んでいる条件や人柄を考えて、今ある自分自身の“タンス(経験)”から語れるものを引き出し、自分自身をアピールすることなのです。

あなたの人生をここで決めなさい!と言っている試験ではないです。
今のあなたの考えを聞いているだけです。

心の中で10%でもそう思うもの(興味)があったら、それをベースに志望理由を広げて、今の時点での自分の考えをまとめていきましょう。

人生は長いです。大学の学び、20代の学び、30代での学び、その後も学びは続いていきます。あたかも1つのテーマに沿って研究と学びをすすめていくだけが正しいような雰囲気がありますが、興味関心は移り変わっていくものです。

あまり気負いせず、とりあえず『興味』があったら、そこに飛び込んでみてはいかがでしょうか。

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