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音楽家のキャリアパスの一つの形〜藝大ピアノ科から作曲科へと現役で進んだ私の体験談ー勉強法、仕事、演奏やアルバイトとの両立  第2章-1 「ピアノ専攻入学から大学2年生まで」

 さて、第0章、第1章と順を追って書いて来ましたが、いよいよピアノ科入学から作曲科受験までの4年間を書いていきたいと思います。大学入学前までのきちんとした作曲や音楽理論の勉強の経験はほぼ0だと言えると思います。大学1〜2年の分だけで、かなり長くなってしまったので第2章-1としてまとめていきたいと思います。大学3〜4年の分はまた次の章、第2章-2で書きます。また、ここではこのシリーズの核心、一番核になる内容である「作曲科」受験の勉強法やペーシングなどを私の経験ですが、しかし主に田舎で育った一学生の「実体験」として書きます。普段、お金を頂いて講演等させて頂いている身として、この章は500円とさせて頂きます。ご了承ください。では書いていきます。

・大学1年生

 私は2009年4月に東京藝術大学の器楽科ピアノ専攻に入学しました。大学に入ると必修授業で、ソルフェージュや音楽史、そして「音楽理論」の授業があります。私も1年生で和声の初級の授業を必修としてとりました。

 2009年5月くらいだったと思います。授業を受ける中で、また、大学内外で様々な音楽に触れる中で、和声を集団授業ではなく(注:ただし今の藝大の和声の集団授業は教科書も違いますし、内容や指導法も私が学生の頃とは異なります)、プライヴェートで習いにいきたいと思い始めました。その理由は、

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