コーチングまとめ⑦「長所にフォーカスする」

自分のコーチングでは、振り返りからの時間がだいぶ長いなぁと思います。その分、コーチングとコーチングの間で自分の中での振り返りの気づきが多いのかなぁと。「内省」が活かされてますね。

少しずつ前向きに

前回のコーチングを受けて、早速、仕事の面では、メールの確認や資料の確認等の作業を意識的に減らすようにしました。元々が確認しすぎているという話だったので、ちょっと減らしても構わないだろうと…今のところ、大きな弊害は起きてないです。

仕事以外の面では、ボランティア関係の活動について、これまでは参加率が低いものには意見をあげたりするのを遠慮していました。参加していない自分には発言権が無いと思っていたし、自分がいないところでその内容を検討したのかもしれないし、自分の発言が空気を読んでいないものかもしれないし…とか思ってました。でも、「何か貢献したい」「少しでも関わりたい」という気持ちから、少しずつ口を出すようにしました。そう思えたのは、読んだ本の中で、「関わり方には、0か10ではなく、0~10までグラデーションがある」と知ったから。だから、自分も「コメントだけする」という関わり方に一歩踏み出すことができました。周りは、アイデアを出すだけでも喜んでくれているようで、ホッとしています。責任の果たし方は、実際にその場に参加することだけではないんだと気づいた事例でした。
コーチから「伊藤さんが逆の立場で、あまり参加していない人が意見だけ言ってきたら、どう感じますか?」と聞かれましたが、あまり何とも思わないかなぁと思います。その人を知っているのなら、なおさら。自分としては意見は、その人のバックボーンも含めて、その発言の真意を読み取ろうとします。自分が知らない人なら、けっこう権威ある人なのかなぁと思うだけで流すかもしれません。コーチ曰く、「参加していない人は発言できないと思っているのが自分にだけ向いているのは、珍しい」とのこと。そういう人がダメだというよりは、場の空気を読んで発言したいという「調和性」が強く出ているのかなか。「包含」が出て、参加していない人の発言も弾いたりはしない、というのもありそう。
「(誰が言おうが)発言した内容が大事という人もいます。この人との違いは?」という問いには、こういう人は運営やイベントが上手くいけばOKという人だと思います。答えは早く出していく人、結果重視の人というイメージ。自分としては、誰が何を言ったかが大事。そこから深読みしたり、気を配ったりする。ただゴールを目指すのではなく、みんなでやるということを重視しているんだと思います。

成果の出し方

「成果を出す」というのが不得意で、これまでを振り返ると「やっていたら成果が出ていた」という感じが自分の中にはありました。その場その場で頑張っていたら成果が出ていたという感じ、というのでしょうか。なので、会社から出された数字の達成が苦手で、ストレングスファインダーを受けてからは「目標志向」が低いからかなぁと思ってました。それをコーチには、「成果の出し方が他の人と違うだけ。目に見える成果(目標を立てて、それに向かって動く)というのは分かり易くて、みんなが向かいがち」とのこと。じゃあ、自分はどういう成果が出せるのかを考えると、「みんな仲良くなりました」とか「作業効率が上がって残業が減りました」とか、そういう後方系、役割分担みたいな方が得意だと思っています。ただ、人の気持ちや職場の環境に関わるようなものは、成果が具体的な数値に表れづらくて、本当に成果が出せているのか不安になります。ここら辺は、自分の中で事例を積み重ねていくしかないのかなぁと思います。でも、以前の職場では、「自分はこれが苦手なんだ」という部分にだけ見えていたのが、今は「それは苦手だけど、これは得意」というところまで進めたというのは大きな進歩だと思います。あとは、この得意を活かして、どう成果を出していくのか、それを突き詰めていきたいですね。

長所にフォーカスする

このようなマインドセットになってきて、「じゃあ自分の資質を使って、どう人に貢献することができるんだろうか」ということについて、もっと深めたくなってきました。それを伝えると、コーチから「伊藤さんが、これまでの人生で他人に貢献できたと思っていることをあげてみて」と言われました。ぽつぽつあげていると、「いっぱい、あるじゃん(笑)」とのこと。自分が欲張りなのでしょうか、もっとしたいと思っているんですよね。

「伊藤さんの”人の役に立つ”って、どんな状態のことを言っていますか?」

自分が思うのは、困っているのを助けたり、ほしいもの(情報)をあげたりして、相手が喜んでくれた・喜ぶ顔が想像できること。親切を押しつけたりはしたくないので、あくまでニーズがありそうなこと。

「伊藤さんが『こういうことしたいよ』っていうのを、皆にお知らせしてみたら?」

それは、二の足を踏んでしまうんですよね。「責任感」「慎重さ」が出ていると思うのですが。

「そういう躊躇ってしまうことだからこそ、チャレンジする価値がある。現状を変えるには、そういうことが大事。伊藤さんは「責任感」的に相手から聞いたからにはちゃんとやらなきゃと思っているだろうけど、できないこともあると自分に許してあげること」

このとき、町内会に関するnote(『町内会2.0』を考える)を書いていました。書いたきっかけは、自分の住んでいる自治体で町内会に関する条例のパブリックコメントを募集していて、それを提出した後に、自分がいろいろ考えたり検討したりしたけどパブコメには書けなかったことがあり、それを「もったいないなぁ」と感じたこと。このコーチングを受けていたので、「せっかく、自分の資質の『収集心』『学習欲』『内省』で考えたことなのに…」と思ったんですよね。自分の思考の過程が誰かの役に立つこともあるんじゃないかと感じたんです。下心的には、「伊藤はこういうのに詳しいらしいから、なにか町内会のことに困ったら伊藤に相談してみよう」というのもありました。

「そういう自分が何者で、どういうことが好きで、どういう気持ちでやっているのか、というのはアピールした方がいい。知識のアウトプットをすることで、頭にスペースができて、そこから「収集心」「学習欲」も動き出す」

これを話せた時は、自分の想いの丈を伝えられてスッキリしました。こういうことを言ったりするのって、正直サムいと思ってました。自分が、こういう意識高い系の人(?)に対して一歩引いてみていたから、余計にそう思ったのでしょう。でも、実際自分がやってみると周りの目とかあまり気にならないし、そんなことよりも「自分がこれをやりたい」とか「今のわくわくした気持ちのまま突っ走りたい」という気持ちの方が大きかったのも気づきでした。

まとめ

・成果の出し方は人それぞれ。自分が得意なやり方で出せばいい。
・もっと自分をアピールしよう
・今のわくわくを大切に


【関わり方の濃淡について気づいた本】