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なるほど、社長業はこういうことか

会社経営を始めて1年半。
びっくりするくらい早かった。
例えようがないくらいのスピードだった。
一丁前にこんなタイトルを付けてはいるが、ある意味このタイミングで感じる「社長業」と、数年経ってからの「社長業」の答え合わせがしたいと思い、ここに書き記そうと執筆を始めたので、是非数年後読み返したいと思う。

そんな発展途上の僕が思う「社長業」について今回は書いていくので是非お付き合い頂きたい。


プロフィール

株式会社Chef’s Roomの竹矢です。
略歴は以下のプロフィールカードにまとめています。
こちらのnoteでは料理人からフリーランスになり、会社経営をするまでの「リアル」を書いています。
ぜひこちらもご一読ください。


新規開拓

さて、表題の「社長業」と聞くとどんなイメージを持つだろうか?
「社長ってご飯や飲み会に行っていてたまに現場に来てアレコレ言っていくだけで、全く現場を分かってない。」
この手の愚痴は特に多い。

僕自身現場も立つし社長業もしているので理解はできるが、社長をしたことのない人に対して理解してやってくれ、はあまりにも酷な話だ。
だからこそ飲食店のオーナーは現場へのリスペクトは忘れてはいけないし、愛情を持って現場に接するべきだ。

お金・人脈の構築

話が逸れたが、実際社長が何をしているのか。
それはたったの二点、「新規開拓」と「意思決定」だ。
新規開拓は新規の事業はもちろんだが、主にお金と人脈。
社長=飲み会に行っていると言われる所以はこれの所為ではないだろうか?

銀行周りでの融資の話をする時に会食を挟む人はまだまだ見かける。
これは銀行の担当に限らず投資家や社長同士なんかもある。
正直お金と人脈を構築できない社長は結構スタートダッシュで厳しい。
というのも僕がまさしくそうだった。

人脈の開拓はすごく得意だがお金を引っ張るのがとにかく苦手だった。
今でも結局誰かに助けてもらって集めているくらいだ。
どちらかが欠けてしまってはいけない、つがいのような関係だ。
根性論になるが、どちらかがないのであれば死ぬ気で努力するしかない。
全く「社長✨」みたいなイメージではなく泥臭い仕事だ。

それでも苦手で能力がない(僕みたいなタイプ)は頭下げるか、人に頼るか、お金で解決するしかない。
僕は幸運なことに助けてくれる人が周りにいたから今日までやってこれた。

会社の「裏」の顔になる

ただ、この構築で重要になって来るのが、「会社の顔になってはいけない」ということだ。
これはある程度波に乗ってからの話にもなるが、カリスマ性が永続的に続く訳ではない、ということにいち早く気付く必要がある。
それを理解した上で会社の表立った顔になるのでなく、あくまで「裏」の顔でいい。
「タレント」と例えたら分かりやすいが「ジャニーズ」や「吉本」なんかがまさにこのパターンで、わざわざ社長が目立つことはほぼない。

仕組み化

ではなぜ目立たずに裏でいいかと言うと、社長が目立っているところは仕組み化されていない証拠だからだ。

そもそもお金と人脈の構築に、いわゆるメディアの知名度のような分かりやすいものに頼るのではなく、深く繋がっていくことが大切だ。
そういった意味でもこの仕事は地味極まりない。

それなのに社長が目立つのは意味をなさない。
目立つな、とまでは言わないがそれよりも社内の自走化をするための仕組みを作っていくことに集中すべきだ。
そしてこの「仕組み」を作るのはあくまで社長権限でもある。

ただある程度大きくなればそれすらも社員に作らすこともできるだろう。
そう言った意味ではこれも仕組み化なのではないだろうか?

仕組み化して現場で全ての業務が回ることが最重要事項だ。
最近では社員や役員からほとんど連絡がない。(ちょっと寂しい)
だが立ち上げ当初は毎日のように電話やラインし、何日も一緒に居た。
それで得れたものもあったが、仕組み化した今の方が得れるものが多いというのが事実だ。

意思決定

次に社長にがしている仕事は意思決定だ。
会社の方向性や将来性を決める唯一の仕事がまさに意思決定。
事業計画、資金繰り、リクルート…上げ出すとキリがないが、一挙手一投足慎重に行わないと簡単に転落してしまう。

ルール作り

その際に仕組み化にも繋がるが、基本的なことは選択型のタスクに切り替える必要がある。
「これが我が社の社風だから」と言われても、どこにも明記されず暗黙のルールとして語り継がれているものを、入社したての人に強要するのは何かしらのハラスメントになり得ないし、人材を無碍に扱いすぎだ。

道路交通法があるから、みんなが安心して運転できるように。
ルールがあるからスポーツは行う側も見る側も、全力で楽しめる。
会社も同様でスタッフのポテンシャルを最大限に引き出すためには、ルール作りは必須と言えよう。

舵取り

ルールは都度追加されたり刷新されるべきだが、導入時期にこそ社長の出番だ。
どうせやってもやらなくても不満は出る。
人はホメオスタシスといって心理的恒常性によって生かされている生き物だから。
独裁者のように導入するのは違うが、一国一城の主であることには変わりない。

なぜそのルールが必要で、どう言う意図があるかはしっかり伝えた上でちゃんと舵を握り続ける必要がある。
荒波に飲まれそうになった時に舵を切るのか、そのまま突っ切るのか。
判断できるのは社長だけだ。

責任を負う

「Aさんがルールを守ってくれないから」
「Bさんがルールを追加するのを嫌って言うから」
なんてものはなんの言い訳にもならない。
舵取りの結果責任は何があっても会社の責任だ。

社員の失敗やクライアントへの過失も、最後に頭下げるのもケツを拭くのも社長がやることだ。
それは社員を守るためでもあり、会社を守るためでもある。

社員は会社のため従事し、多くの利益と世の中の貢献に携わり、1人でも多くの人を豊かにしている。
お金をもらうというのはそういうことだ。
だから会社にとって社長が顔になるのではなく、働いてくれている社員が顔になるべきだ。
その社員たちが安心して業務に掛かれるのは社長が責任を負ってくれるからだ。

会社紹介

最後になりますが、株式会社Chef's Roomでは飲食店のコンサルティング及びディレクションを行なっております。
こちらのnoteは代表竹矢が日々の学びや気づきを記したものになっております。
リクルートがうまくいかない、業務改善してほしい、出口戦略をアドバイスしてもらいたい、などあらゆる飲食店の悩みに寄り添ってます。
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店舗ディクション及びコンサルティング
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