将棋大好き

将棋の世界が大ブームですね。私自身ほとんど対局経験がなく、いわゆる「観る将」として楽し…

将棋大好き

将棋の世界が大ブームですね。私自身ほとんど対局経験がなく、いわゆる「観る将」として楽しんでいます。 将棋のファン層が拡がる中で、こんなレベルの私が、将棋のどんな部分に感動し、どんな期待を抱いているのか、藤井聡太さんを中心とした対局を観て感じたことを共有していければと思っています。

マガジン

  • 「観る将」が観た名人戦

    藤井聡太さんが七冠目となる名人を獲得するまでの2020年以降の道程と、その後をまとめてみました。

  • 「観る将」が観た棋聖戦

    藤井聡太さんが初めてタイトルを獲得した第91期以降の棋聖戦をまとめてみました。

  • 「観る将」が観た叡王戦

    藤井聡太さんが三冠目となる叡王を獲得するまでの道程と、その後をまとめてみました。

  • 観る将が将棋を指してみた

    観る将を始めて1年以上の月日が流れ、自分でも将棋が指せたらもっと楽しめるのではないか、そんな妄想というか願望というか、ふつふつと沸いてくるようになりました。私が試行錯誤しながら将棋を指してみた経験を、何回かに分けて不定期に投稿していこうと思います。

  • 観る将視点の将棋大賞

    毎年選出される将棋大賞の各賞を、観る将の視点で予想し、結果を振り返っています。

最近の記事

  • 固定された記事

祝「八冠」藤井竜王名人が全冠制覇を達成

彼はとうとう、いや何事もなかったかのように8つのタイトルを全て制覇してしまった。 しかも4つの一般棋戦における前年度覇者の称号も独占したままで。 彼がプロ入りした直後、8つのタイトルは8人のトップ棋士が分け合う群雄割拠の時代だった。 わずか数年の内に、全てのタイトルを独占する棋士が現れると誰が想像できただろうか。 全冠制覇を達成した後の記者会見で、彼はいつも通り課題と反省を口にした。 目指すゴールを聞かれると、「まずは実力を付けること、その上で面白い将棋を指したい」と答え

    • ABEMAトーナメント2024 ドラフト予想

      いよいよABEMAトーナメント2024の開催が発表され、4月27日にドラフト会議が放映されます。今回はチーム数が12と絞られ、リーダーがドラフト会議でメンバー2人を指名する11チームと、エントリートーナメントを勝ち抜いた3人で組む1チームで行われます。ABEMAではチームメンバー2人を当てる「将棋界最強チーム予想」と全11チームの全メンバーを当てる「ドラフト完全予想」を募集しています。 今回のリーダーと、それぞれのドラフトの構想 藤井聡太竜王名人 未公開(明日、公開された

      • 「観る将」が観た第82期名人戦七番勝負第二局

        4月23-24日、名人戦七番勝負第二局が、千葉県成田市の「成田山 新勝寺」で行われました。先勝した藤井聡太名人がリードを拡げるのか、本局では先手番となる豊島将之九段がタイスコアに戻すのか、注目の一局となりました。 対局前日のインタビューでは、藤井名人は「序盤から一手一手考える将棋になるのかなと思っているので、その中でできる限り高い精度で指していって、難解な中終盤に持ち込むような将棋にできればと思っています」、豊島九段は「これまでやってきたことを活かしつつ、第一局で9時間の将

        • 「観る将」が観た第95期棋聖戦挑戦者決定戦

          4月22日、ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメントの決勝が行われました。名人3期の実績を持つ佐藤天彦九段と、2009年の王座戦以来のタイトル挑戦を目指す山崎隆之八段の顔合わせとなっています。 佐藤九段は二次予選を村中七段、屋敷九段らを破って決勝トーナメントに進出し、藤井(猛)九段、西田五段、佐々木(大)七段を降して勝ち上がりました。山崎八段は二次予選を糸谷八段、松尾八段らを破って決勝トーナメントに進出し、森内九段、渡辺(明)九段、永瀬九段を降して勝ち上がりました。 両者の対

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        • 「観る将」が観た名人戦
          46本
        • 「観る将」が観た棋聖戦
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        • 「観る将」が観た叡王戦
          46本
        • 観る将が将棋を指してみた
          32本
        • 観る将視点の将棋大賞
          29本
        • 「観る将」が観た王将戦
          51本

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          「観る将」が観た第9期叡王戦五番勝負第二局

          4月20日、叡王戦五番勝負第二局が石川県加賀市のアパリゾート佳水郷で行われました。先勝した藤井聡太叡王が一気に防衛まであと1勝と迫るのか、伊藤匠七段が高く厚い壁を乗り越えてタイスコアに戻すのか、楽しみな一局となりました。 前日に行われたインタビューで藤井叡王は「一手一手しっかり考えて面白い将棋にしていきたいなと思っています」、伊藤七段は「先手番ですので、うまく主導権を握れるような展開にできればと」と話しています。 藤井叡王の趣向 広々とした対局室に、伊藤七段が紫紺の着物

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          素数は藤井八冠のラッキーナンバー?

          藤井聡太八冠がタイトル戦17連勝という、大山康晴十五世名人の持つとてつもない大記録に挑戦します。先日の名人戦第一局に勝って、昨年の王座戦第二局以降の連勝記録を16に伸ばしました。タイトル戦はその時点での最強を決める戦いであり、その相手に勝ち続けるということは想像を絶する偉業だと思います。 ところで皆さんは、藤井八冠の連勝記録に素数が多いことにお気付きでしょうか? 素数とは、1とその数自身以外に約数を持たない正の整数で、以下のような数字です。 2、3、5、7、11、13、1

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          「観る将」が観た第17期マイナビ女子オープン五番勝負第二局

          4月17日、マイナビ女子オープン五番勝負第二局が、山梨県甲府市の常磐ホテルで行われました。先勝した西山朋佳女王が一気に防衛まであと1勝と迫るのか、新鋭の大島綾華女流二段がタイスコアに戻すことができるのか、注目の一局となりました。 前日行われた夕食会で、西山女王は「状況や星取りは考えずに、いつもどおり楽しんでいただける将棋を目指して頑張りたい」、大島女流二段は「自分の力を出しきれるように精一杯頑張りたい」と意気込みを語っています。 西山女王は四間飛車から向かい飛車へ 大島

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          第4期白玲戦女流順位戦C-D級 5回戦

          女流順位戦C級5回戦の一斉対局が4月10日、D級5回戦の一斉対局が4月15日に行われました(一部対局は延期)。 C級 昇級争いのトップに立っていた小高佐季子女流初段と清水市代女流七段に土が付き、千葉涼子女流四段、本田小百合女流三段と4人が4勝1敗で並びました。岩根忍女流三段、頼本奈菜女流初段、山口恵梨子女流三段、田中沙紀女流1級、内山あや女流初段、堀彩乃女流1級、加藤結李愛女流初段の7人が2敗で追う混戦となっています。 次の6回戦では千葉女流四段vs小高女流初段、清水女流

          第4期白玲戦女流順位戦C-D級 5回戦

          ABEMA地域対抗戦 決勝

          4月13日、ABEMA地域対抗戦の決勝が放映されました。チームの総合力で勝ち上がってきたチーム関東Bと、藤井竜王名人の圧倒的強さで勝ち上がってきたチーム中部という顔合わせとなりました。 先発棋士3人は以下の通り発表されました。 関東B:伊藤匠七段、永瀬拓矢九段、増田康宏八段 中部:服部慎一郎六段、藤井聡太竜王名人、八代弥七段 一局目:伊藤匠七段 vs 服部慎一郎六段 振り駒で先手となった服部六段が矢倉を選択し、伊藤七段は現代調の駒組みで中住まいに構え、△6五桂と跳ねて飛

          ABEMA地域対抗戦 決勝

          「観る将」が観た第82期名人戦七番勝負第一局

          4月10-11日、第82期名人戦七番勝負が、恒例となっているホテル椿山荘東京で開幕しました。全八冠を有する藤井聡太名人に挑戦するのは、第77期に名人を獲得した豊島将之九段です。 両者のプロフィール 藤井名人は前期初挑戦で名人を奪取し、20歳10か月での史上最年少名人となりました。これまでタイトル戦に21回登場し、敗退したことがありません。また昨年の王座戦第二局以降、タイトル戦15連勝中と抜群の安定感です。 藤井名人はプロ入り後、豊島九段に6連敗となかなか勝てませんでしたが

          「観る将」が観た第82期名人戦七番勝負第一局

          第4期白玲戦女流順位戦A-B級 6回戦

          4月8日、女流順位戦A級とB級の6回戦一斉対局が行われました。 A級 抜け番の福間香奈女流五冠が5勝0敗で単独トップを維持し、伊藤沙恵女流四段が塚田恵梨花女流二段を破って4勝1敗で追っています。挑戦権争いは、4勝2敗の石本さくら女流二段、3勝2敗の加藤桃子女流四段辺りまでに絞られてきたでしょうか。 次の7回戦では、福間女流五冠は加藤(圭)女流二段と、伊藤女流四段は山根女流三段との対局が組まれており、優勝を争う上で負けられない一局となります。 B級 和田あき女流二段が室

          第4期白玲戦女流順位戦A-B級 6回戦

          「観る将」が観た第17期マイナビ女子オープン五番勝負第一局

          4月9日、マイナビ女子オープンが神奈川県秦野市の「元湯 陣屋」で開幕しました。既に永世女王の資格を持つ西山朋佳女王に挑むのは、タイトル初挑戦となる大島綾華女流二段です。 西山女王は前期、引退を発表していた甲斐女流五段を挑戦者に迎え、3勝0敗で防衛し6連覇を達成しています。 大島女流二段は今期、宮宗女流二段と加藤(結)女流初段破って予選を突破し、本戦では頼本女流初段、里見女流四冠(当時)、加藤(桃)女流四段、北村女流二段を降して挑戦権を獲得しています。 大島女流二段は、女流

          「観る将」が観た第17期マイナビ女子オープン五番勝負第一局

          ABEMA地域対抗戦 準決勝第二試合

          4月6日、ABEMA地域対抗戦の準決勝第二試合が放映されました。Aリーグ1位のチーム中国・四国と、Bリーグ2位のチーム関東Bという顔合わせとなりました。 先発棋士3人は以下の通り発表されました。 中国・四国:糸谷哲郎八段、菅井竜也八段、藤本渚四段 関東B:伊藤匠七段、渡辺明九段、増田康宏七段 ※本稿では収録当時の段位で記述させていただきます。 一局目:糸谷哲郎八段 vs 伊藤匠七段 振り駒で先手となった糸谷八段が角道を止め、相雁木の将棋となります。糸谷八段が右玉に構え、

          ABEMA地域対抗戦 準決勝第二試合

          「観る将」が観た第9期叡王戦五番勝負第一局

          4月7日、2024年度のタイトル戦の幕開けとして、叡王戦第一局が名古屋市の「か茂免」で行われました。全八冠を保持する藤井聡太叡王に挑むのは、昨年度の竜王戦、棋王戦に続いて挑戦権を得た伊藤匠七段です。 藤井叡王は第6期に豊島叡王(当時)から3勝2敗で奪取し、今期は4連覇を目指す戦いとなります。伊藤七段は今期、段位別予選の六段戦で渡辺(和)六段や服部六段らを破って本戦入りし、山崎八段、斎藤(明)五段、青嶋六段、永瀬九段を降して挑戦権を獲得しています。 伊藤七段は藤井叡王と同学

          「観る将」が観た第9期叡王戦五番勝負第一局

          観る将が将棋を指してみた(32) ~2024年3月編~

          観る将の私が将棋のオンライン対局を始め、月毎に振り返りをしています。 現在は将棋倶楽部24を主戦場としており、2024年の目標を7級としました。瞬発力のトレーニングにと考え、将棋ウォーズの10秒将棋にもチャレンジしています。 上級者の方々からアドバイスをいただいたり、自分の経験を書くことで、私と似たようなレベルの方々と情報交換していけると嬉しいなと思っています。 なお、バックナンバーを下記マガジンにまとめていますので、ご興味がありましたらご覧ください。 豊島ブートキャンプ

          観る将が将棋を指してみた(32) ~2024年3月編~

          2023年度にプロ入りした女流棋士の活躍

          2023年度も7人(2024年4月プロ入りの岩崎女流2級を含めると8人)の女流棋士がデビューしています。プロ入り前から年度内の活躍ぶりをまとめておきたいと思います。 宮澤紗希  7月1日 21歳で女流2級  1月25日 女流1級に昇級(女流王将戦本戦入り)  2023年度成績:9勝7敗 アマチュア時代は、学生女流名人戦で優勝しています。今期の女流順位戦は2勝2敗です。女流王将戦の予選では、梅津女流2級、加藤(圭)女流二段、岩根女流三段を破って本戦入りしています。2024

          2023年度にプロ入りした女流棋士の活躍