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第82期順位戦B級1組1回戦

6月20日に順位戦B級1組1回戦の一斉対局がありました。

私が注目していたのは、前期はともにA級からの陥落し、1期での返り咲きを目指す、広瀬章人九段と斎藤慎太郎八段の対局です。先手の広瀬九段が相掛かりに誘導し、斎藤八段は飛先の歩を交換してから9筋を端攻めし、3筋の歩も取ります。広瀬九段も飛先の歩を交換すると、斎藤八段は9筋で桂香交換し、△3五桂と攻め掛かります。広瀬九段が▲4七銀と上がって飛車に当てると、斎藤八段は△3七飛成と桂を食いちぎり、△4七桂成と銀桂交換し、再度王手金取りに△3五桂と打って金桂交換します。広瀬九段は玉を上部に脱出し、斎藤八段が△1九角成と馬を作り、金を取らせる代わりに飛車を取って△6九飛と打ち込むと、馬金交換して▲8三角と打ち込み、▲4一飛~▲6一角成と後手玉を追い詰めます。斎藤八段は竜を作って先手玉に迫りましたが届かず、広瀬九段が逃げ切りました。

他の対局結果は以下の通りです(左が勝者)。
 近藤誠也七段 - 大石直嗣七段
 羽生善治九段 - 佐藤康光九段
 澤田真吾七段 - 大橋貴洸七段
 髙見泰地七段 - 糸谷哲郎八段

私が注目している中では、広瀬九段、近藤七段、羽生九段、高見七段が好スタートを切りました。B級1組は長丁場ですので、斎藤八段と大橋七段にも巻き返しを期待したいと思います。


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