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菊千代ファンになってしまった❗️

映画「羅生門」に食らいついた私。


久しぶりに「七人の侍」を観たくなった。


この映画でも、三船敏郎が演じる菊千代に目を奪われた。



「コメディー映画みたい」



エンターテイメント作品である事は間違いないが、各処にコメディー要素が取り込まれた作品だった。


「お父さん、お尻ペンペンしてるよ」


「ほんまやな、菊千代すごいな」


ガキ大将のような、山猿のような、一切飾らない人間性にひきこまれていった。


よくみるヒーローは格好つけるが、菊千代は格好悪く、馬から落ちて腰を押さえて追いかけたり、人の真似をしておちょくったりする。それを見た子供たちは爆笑していた。


面白かったのはそれだけではない。前編後編と分かれていて前編の最後に




"休憩"




と画面に映し出された。


「お父さん、なんで休憩なんだろう」

「そうやなぁ」

「わかった。劇場だからみんなトイレに行ったんだきっと」

「そうやなぁようわかったな」


そして、2枚目のディスクを入れた。

後編もどんどん面白くなっていった。


しかし、最後に菊千代が銃で撃たれながらも野武士の大将を刀てま突き刺し倒すシーンは、息を呑んだ。完全に相手は圧倒されていた。


鬼気迫る演技にこみ上げてきた。


「すごかったね。お父さん」


「まえ観たときより、めちゃくちゃ面白かった」


「きくちよ最高だね」


「うんファンになったわ」


「ぼくも」



また黒澤作品が時代を越えた瞬間だった!



「クロウ・キッズ❗️」朗読38



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