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【障害者雇用ニュース】積極的か?消極的か?民間調査で見る、「障がい者雇用」の実態~後編~
皆さんこんにちは、伊藤です。
日曜日でお休みの方も多いと思いますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
私は昨晩久々に親しい知人たちとオンライン飲み会をしておりましたが、調子に乗って飲みすぎて二日酔いが辛いです💦
やはりお酒は適量を守るべし、と朝から反省しております。
さて本日も下記のニュースの解説の後編をお届けしたいと思います。
こちらの内容がとても気になりますね。
「障がい者雇用については、毎年定期的に調査していますが、今回2020年の調査では、やはり、コロナウイルスによる雇用への影響に注目していました。業績が下がり、求人をやめる企業が多いなかで、障がい者の[採用の延期・中止]は9%にとどまり、73%が[影響は特にない]と回答したことは意外でした」
これは良い意味で意外な結果ですね!
要因としてはニュースではこのように分析されていますね。
「[特に影響がない]が73%という数字になった理由のひとつは、すでに障がい者を雇用している企業とハローワークの連携が強いからではないかと考えます。調査の詳細では、障がい者雇用をしている企業の75%がハローワーク経由での採用と回答しています。地場に密着したハローワークでは、障がい者の採用から定着までの企業支援や、ジョブサポーターなどの配置も行い、また、企業も、法定雇用率達成のために採用をやめなかったことが、コロナ禍においても、障がい者雇用が推進されている理由でしょう」(手塚氏)
確かにハローワークではこのようなジョブサポーターの方の活躍もあったり、私が知っている某ハローワークでは精神保健福祉士の有資格者の方が精神障害の方専門で相談から就職をサポートするケースもあったり、ハローワークの方々のご尽力はかなり大きいかと思います。
あとニュースでは書かれておらずあくまでも個人的な推測ですが、ハローワークだけではなく、全国各地の就労移行支援事業所など福祉施設の方々もこのコロナ過において懸命に就労支援に取り組んだ結果だとも思っております。
ただし少し気がかりな内容もありました。
[法定基準を満たすよう雇用したい]が28%、[自社に必要な能力がある障がい者がいれば雇用したい]が27%という高い数字を示しているのに対し、[積極的に雇用したい]がわずか5%となっている。慎重で、どちらかと言えば「消極的」な企業の姿勢がうかがい知れる数字だ。
ニュース内では障害者雇用に消極的な意見が多い要因として、採用活動や仕事を創出すること(仕事の切り出し)の難しさ、社内理解が進まないといった悩みなどを挙げています。
確かにそういったご意見は私が就労移行で働いていた時にも直接耳にすることがありました。
しかし障害者を積極的に雇用をするメリットについて、ニュースではこのように述べられていますね。
① 障がい者のための職種開発が、結果として、健康上の問題が生じた既存社員の雇用の受け皿になることがあった。
② 障がい者を雇用し、環境を整備することで全従業員にとって働きやすく安全な職場になった。
③ 仕事ができるできないは障がいの有無に関係ないことを従業員に認知してもらえた。
個人的には特に②に関する声を企業の障害者雇用の担当者の方や、当事者団体の方々から聞くことが多かったですね。例えば、
「 残業を可能な限り無くすことで、障害者以外の社員の健康を守ったり、ライフワークバランスを整えることができた。 」
「業務マニュアルの見直しや工程をホワイトボードなどで可視化することで社内全体の作業効率がアップした。」
などメリットも十分にあるかと思います。
最後にニュースでは、
生産年齢人口の減少に伴い、労働力人口も減少に転じていくはずの日本において、障がいのある人の就労意欲は社会の大きな力になる。
とありますが、私も同感です。
現在はコロナの悪影響で各企業は何とか生き残る方法を模索することで精いっぱいでしょうし、残念ながら倒産や廃業に至ってしまった企業も多々あるかと思います。
ただしコロナの問題がある程度落ち着いてきたら少子高齢化の影響もあり、ニュースにあるように労働力人口の減少の問題が必ず浮き彫りになるかと思います。
そういった時に活躍できるのが障害者の方々であると私は信じて日々活動をしております。
1人でも多くの方が障害者雇用に関心を持っていただき、出来る範囲で構わないとは思うので、障害者の方の就労と企業内で活躍できる場の提供をサポートしていただけたら大変うれしく思います。
ここまでご拝読いただき誠にありがとうございました。
明日からは障害者トライアルコース・障害者短時間トライアルコースの助成金の解説に戻ります。
そして次回は、「 障害者トライアル雇用はどのような事業主様に適した制度なのか? 」について解説させていただきます。
次回もよろしくお願いいたします。
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