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【 書評で障害者雇用を考える 】『発達障害でIT社長の僕』

■ はじめに

皆さんこんにちは、伊藤です。

本日は関東地方はあいにくの空模様で特に夜は雨脚が強くなる可能性があるにので、お出かけの方は傘を必ず持参された方が良さそうですね。

さてトップ画像にもあるとおり先日『発達障害でIT社長の僕』の書籍の発売について解説させていただきました。

そして私もこちらの書籍をアマゾンで購入し読了しました。

今回はいつもと趣向を変えて書籍の書評を通して障害者雇用について解説したいと思います。

■ ズバリどんな方に読んで欲しいか?

発達障害者のグレーゾーンで様々なハンディキャップを抱え離転職を繰り返しながら、逆にその障害特性を生かすことで起業されてIT企業の社長になりご活躍されるまでのお話を齋藤氏ご本人が語られております。

まず齋藤氏がハンディキャップを乗り越えた思考や方法は、やはり発達障害など障害をお持ちなど生きづらさを感じている方がご自身らしく生きるための大きなヒントを与えてくれると思います。

また、随所に発達障害に関することや障害者福祉の制度についての詳しい解説などもあるので、障害者雇用をされている企業の方、障害者福祉の支援者の方にも役に立つ書籍だと思います。

そして、齋藤氏がハンディキャップがあるからこそ自身の力を過信せずメンバーの力を上手く借りるなどのマネジメント術などを構築されたお話もとてもタメになるので、経営者の方や部下を持つ方、これから起業を目指す方などにもとても良い学びを与えてくれるかと思います。

■ 書籍から障害者雇用に活かせるポイントとは?

これから読んでいただける方もいらっしゃると思うのでなるべくネタバレしないよう書籍の内容よりも要点を端的にお伝えできたらと思います。

ずばりポイントは以下の3つになります。

① 障害者特性を強みに変え職場で活躍していただく方法が分かる

② 過去に離転職を繰り返された障害者の方を雇用する際の合理的配慮やマネジメント方法が分かる

③ 障害者の方にもマネジメントをする立場になれるだけの資質を持った方はいるので、雇用された方の今後のキャリアップについて考える機会を与えてくれる

①については、齋藤氏が学校の授業など毎日同じことをコツコツ繰り返すの苦手であるという特性を逆に次々と新しい発想をすることが得意だという強みに変え起業⇒IT企業の社長になった、というエピソードで語られています。

②については、離転職を繰り返されている場合どうしてもご本人に問題があるととらえがちになってしまいますが、齋藤氏もご自身に合った職場に転職したことがきっかけで長く定着し、やがてIT企業を起業することになったエピソードで語られています。

③については、齋藤氏ご自身で経営のことを勉強されたことはもちろんのこと、前述でもお伝えしたとおりメンバーの力を上手く借りるというマネジメント方法を身に付けられて現在も経営者としてご活躍されています。

障害者の方は現状としては中々一スタッフから部下を持つマネジメントをする立場にキャリアップをするケースが少ない職場も多いのが現状です。

もちろん一スタッフの方がご自身に合っているケースもあり全ての方に無理にキャリアップを、というわけではありませんが、齋藤氏のようにマネジメントが出来る資質を持つ方は多くいらっしゃると思うので、書籍を参考にご一考いただけると幸いです。

■ さいごに

私は別にこの書籍が売れてフィーをいただける立場ではございませんが(笑)、とても学びの多く元気になれる書籍なので是非お手に取られて、みてはいかがでしょうか。

こういった障害者雇用に役立ちそうな書籍の書評は今後も時々投稿したいと思いますので、よろしくお願いいたします。

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