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障害者雇用関連ニュースまとめ 【 2020/11/21 】

■ 今日のヘッドライン!

〇 三交インが県内第1号 障害者雇用に力「もにす認定制度」

障害者雇用で優れた取り組みをしている中小企業を厚生労働相が認定する「 「 もにす認定制度 」

こちらの愛知県で第1号の企業として、ビジネスホテルを展開されている三交インが選ばれました。

本当におめでとうございます!

まず、「 もにす認定制度 」とは?ニュース本文よりその詳細な説明を抜粋いたしました。

もにす認定制度は本年度に創設された。障害者がやりがいを持って働けるような職場環境や定着状況などの基準を満たした企業は、自社の商品やサービスに認定マークを使用することができる。

そして三交インが認定を受けたのポイントはコチラです。

身体障害者⇒フロントの接客業務

知的障害者⇒枕シーツの交換や備品の補充などの業務に当たっている。

といった障害特性に合わせた適材適所の人員配置体制が大きいかと思います。

そして何より、大切な取り組みとしては、

知的障害のある従業員に対しては、職場見学や職場体験を経た上で、仕事内容を覚えてもらうまで丁寧な指導を続けたという。

これは実にシンプルな取り組みで、恐らく障害者の支援や雇用の経験の有無を問わず、物事を覚えるのに困難さを抱えるケースの多い、知的障害の方に必要な配慮であることを知っている方は非常に多いのではないでしょうか。

しかし、いざ職場で実践してみるのは非常に難しい!!

と、重度の知的障害者施設で味噌づくりや販売のお仕事を知的障害者の方と一緒に行っていた私は思っております。

やはり自分自身が日々多くの業務に追われている中で、知的障害者の方に丁寧に業務内容を教えるというのは中々困難であるかと思います。

それを真摯に取り組んできた三交インのスタッフの皆様の取り組みが、この認定の大きな要因になったことは言うまでもありません。

そしてこれは知的障害者の方々に限らず他の障害をお持ちの方々全てに言えることですが、

丁寧に接する
⇒信頼関係が構築され、コミュニケーションが上手くとれるようになる

ということも今回の認定の重要なポイントではないでしょうか。

障害のお持ちの方々は日々接する支援者、あるいは同僚や上司などがご自身に対してどのような思いでいるのかということを、我々が思っている以上に深い部分で感じ取っていらっしゃいます。

やはり謙虚な気持ちと障害をお持ちの方々お一人一人への信頼の念を持って、今後接していきたいと、私は思っています。

■ 障害者雇用

〇 農業で障害者に「働く選択肢を」…大阪・枚方市、東京の事業者と協定

農園を活用した障害者雇用の促進事業は民間企業を中心に進められてきましたが、いよいよ本格的に行政とのコラボも始まりましたね。

そして今回の枚方市のように高齢者の雇用創出も大切なポイントです。

全国で広がっていくことを切に願います。

■ 就労支援

〇 色とりどりのさをり織り500点 障害福祉事業所の在籍者が作品展

■ その他

〇 行政の“就労支援一辺倒”はしんどいから…不登校やひきこもりの当事者たちが学び、自分を見つめ直す「雫穿大学」とは

不登校やひきこもりの経験者など、生きづらさを抱える大人たちの学び場の提供

とても良い取り組みだと思います。

やはりひきこもりの方や不登校の方々は学校や職場など、ある一定の期間の学びの期間がないことも多いので、再度学び直すというのは大事な取り組みだと思います。

例えば不登校の高校生であれば「 通信制・単位制 」など再度学び直す場もありますが、例えばこのニュースで登場する30代の方など場合は中々そういう場所に恵まれないのが現状ですので、とても貴重な場所かと思います。

そしてもう一つ大切なポイントが、

行政による、手に職をつけるための技術習得の支援や就職先の紹介は、かえって当事者の重圧になることもある。そんな問題意識から、それぞれにふさわしい働き方や生き方を模索する場を提供しようという試みだ。

私個人としては行政による就労への取り組みを否定している訳ではありませんが、やはりこのように重圧を感じてしまう方々もいるのも事実ではあります。

重圧ではなくボイストレーニングや映像制作、デザインなど、まずはご自身のご関心ある学びの分野から再スタートの後押しすることができるこの学校の取り組みには今後も要注目です。

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