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私だけが選ぶ アクション映画 グランドチャンピオン大会 予選 1980~89年

80年代のアクション映画といえば、今でも鮮明に記憶に残る印象深いものが多かったですね。凄いものを創って一世を風靡してやろう、という意気込みが画面に表れていて時代の勢いを強く感じました。

それでは、そんな激しいアクション時代の始まりを代表する10作品の中から、優秀作品を一つ選ばなければいけません。わたくし俵省太郎審査員長の今現在の気分を考慮して慎重に独断的に選びます。本当に全ては私のさじ加減が頼りです。ハラハラドキドキしますよね。

その前に、わたくしに選ばれた80年代を代表する10作品を紹介していきましょう、簡単に。


1980~1989

マッド・マックス2
レイダース 失われたアーク
キャノンボール2
ドラゴンロード
48時間
プロジェクトA
ポリスストーリー/香港国際警察
ミッドナイトラン
ダイハード
リーサルウェポン2


マッドマックス2

生まれて初めて体験する恐怖しかないカーアクション。怖さを楽しむという感覚も初めて味わう。登場人物が全員気色悪く何回観ても初回と同じぐらいの衝撃を受け、私の中で新時代が到来した思い出深い作品。小汚なさセンス爆発。

レイダース 失われたアーク

冒険が楽しい、調べてからの冒険が楽しい、着替えてムチ持って帽子被って飛行機乗って遠く行って貴重品探すのが楽しい。めっちゃ楽しい。アクション部分もとっても小粋で楽しい。ヒヤヒヤをギリギリまで引っ張る手法に息を飲んだね。

キャノンボール2

出てくる人みんな楽しい。会話が楽しい。顔が楽しい。ジャッキーチェンも出てるワー、なにこのとっても陽気で楽しい空間。アメリカの端から端からまでレースするのメインなのに、そっちのけでワイワイしてるー、ワイワイワイワイしてるー。ちゃんとレースしなよー、ウヒヒィ。

ドラゴンロード

もう、前半とか中盤とか大して面白くないのに、後半20分の熱気が異常。「こいつと戦ったら殺されるよ今は逃げるんだよ」と、初めて心の中でジャッキーの身を案じた。最後のおっちゃん(韓国合気道・パプキドーの本物師範)はジャッキー映画史上最も恐ろしい敵だったのかも。よく頑張ったねジャッキー。

48時間

俺の邪魔したらぶっ殺すぞ顔、でお馴染みのニック・ノルティが、捜査に協力させるため獄中から良く喋る軽犯罪者エディー・マーフィーを引っ張り出し凶悪犯人追跡に連れ回す。ニック・ノルティには米国の俳優の中で一番怖い顔の称号を子供の頃与えた。顔がアクションしてる。

プロジェクトA

お祭りでしたよ、当時。日本中のアクション映画ファンがプロジェクトA祭りに興じておったよ。自転車アクションにシャンデリアぶら下がりアクション、そして時計台から落ちる危ないやつ。あの危なさは限界に危ないよ。最後の爆発も地味に危ないよ。最後のボスめっちゃ怖い。

ポリスストーリー

コミカルさとデンジャラスさの差が激しい。そんなジャッキー時代劇カンフー映画に魅了されていた頃、ジャッキーが現代で刑事役だってー!と驚いた作品。どういう映画になるんだろう、と思ってたら、コミカルさとデンジャラスさの差がすっごく大きくなってたよね。

ミッドナイトラン

男2人のアクションロードムービーといいましょうか。派手ではないんですけど、 賞金稼ぎのロバート・デ・ニーロと相手役の会計士のおじちゃんのやり取りが、未だにこれを超えるコンビネーションは無いのかもしれない。子供ながらに、これぞ大人のアクション映画だな、と納得した。近日中にまた観る。

ダイ・ハード

ナカトミビルがえらいこっちゃでー、と大興奮。悪役集団が怖い賢い粘り強いと三拍子揃っていて歯ごたえ満点。刑事1人が裸足で勝てるんかえー、と終始大興奮。緻密なアイデア満載で大いに派手。主役が賢いのかアホなのかよく分からないブルース・ウィリスみたいなので本当に良かった。

リーサル・ウェポン2

太陽にほえろに出てたら、おいスカジャン、とあだ名を付けられていただろう、メル・ギブソン。この頃の彼は良かったね、目が。危なっかしさを全部目で表現していたね。アクションシーンのダイナミックさも新しくて、全体的なスカッと感はほぼ完璧。


それでは、発表しましょう。

80年代優秀チャンピオン作品は、

「ポリスストーリー」と本命「ダイ・ハード」を抑え、『ミッドナイトラン』です。

おめでとうございます、監督のマーティン・ブレストと主演ロバート・デ・ニーロ、そして素晴らしい演技を見せてくれたチャールズ・グローディン。

今回は本当に難しい決断でしたが、決してダイ・ハードとかにしたら単純すぎると思われるから、とか、そんな格好をつけた判断ではありません。

必要最小限のアクションでこんなに面白い映画ができるんだ。そして、コミカルで痛快。観終わった後の心地よいスッキリ感は本当に贅沢なひと時でございました。

最後の20分だけならドラゴンロードも他には負けない輝きを放ってました。
ニック・ノルティの顔も怖かったですね。

今回は全体的にジャッキー・チェン祭りになりそうな勢いも感じましたが、ちょっぴりコミカルなロバート・デ・ニーロ、コミカル・デ・ニーロに軍配が上がりましたね。

それでは、次回90年代優秀映画発表の時まで暫しのお別れでございます。

いやあ、案外こういうのって面倒臭いですね。


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