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カウンセリングはお悩み解決の場ではない。ーSHOのダイエットカウンセリングー

「カウンセリングに通う目的はなんですか?」

多くの人は「自分の悩みをカウンセラーに解決してもらいたいから」と思っているかもしれません。

「カウンセリング」という言葉自体が、何かしら悩みや不安を持っている人が受けるものだというイメージがあるので、元気な人や健康な人が受けるものではないと思っている人も多いでしょう。


果たして本当にそうでしょうか?


有料のカウンセリングに来る人は、「カウンセリングを受けても自分の悩みを解決したい、カウンセラーさんお願いします!!」という気持ちでいる人が多いのは事実です。だからこそ、カウンセラーは悩みを解決してあげないとって張り切ってしまう人もいるでしょう。

このようなカウンセラーもいるかもしれませんが、僕のスタイルは違います。少なくとも「悩みを解決しないと!!」と意気込んでカウンセリングに臨むことはありません。

理由は「クライアントの悩みを解決するのはカウンセラーではない」と考えているからです。

ここで問題です。

① カウンセリングの目的はなんでしょうか?
② クライアントの悩みを解決するのは誰なのでしょうか?

今回は、この2つを中心に解説しながら話を進めていきます。

○なぜ、人は悩むのか?

今、あなたは何か「悩み」を抱えていますか?

もし抱えているのであれば、一回深呼吸をしていただいて考えてほしいことがあります。


なぜ、あなたは悩んでいるのでしょうか?


例えば、毎月の給料。あなたはいくら欲しいですか?

30万円で満足する人もいれば、50万円、100万円もらっても満足できない人もいるでしょう。

この違いは「あなたの思い通りになっているかどうか」です。50万円でも100万円でも満足できないというのは、あなたの思い通りになっていないからです。(ex.もっと欲しい)

人は、自分の想いを超えて、思い通りに物事が進まないときに悩み始めます。すなわち、あなたが悩む原因はあなた自身が抱えている想いによって決まるということです。

ということは、あなたの悩みを解決するためには、あなた自身が自分の思いを変える必要があります。カウンセリングにおいてカウンセラーがすることは、想いを変えるサポートです。

○人が「想い」を変える瞬間とは?

「大きなお世話なんだよ……」

誰かからアドバイスをもらったときに、こんなことを思った人はいらっしゃいませんか?

世の中には善意から惜しみなくアドバイスをする人がいます。こっちからは聞いていなくても「それはね、こうやってこうやってetc……」のように丁寧に教えてくれる人、あなたの周りにはいらっしゃいませんか?

教えてくれるのは嬉しいけど、正直求めてない。ありがたいけど、なんだか複雑な気分になる。むしろほっといてくれと思うときもあるでしょう。こういうときには、あなたの想いは変わりません。

アドバイスや命令、指示、説教などでは簡単に人の想いは変わりません。

僕が考える「想いが変わる瞬間」というのは

【今、●●さんと話していて思ったのですが】

このフレーズが出た瞬間です。例えばカウンセリングだったら、「今、SHOさんと話していて思ったのですが」とクライアントが言った後の言葉には細心の注意をはらって聞き取るようにしています。

このように、悩みはあなた自身が解決していくものです。自分自身の「想い」に気づくこと。これが全てだといっても過言ではありません。

○「想い」に気づくとは?

では、具体的に「想い」に気づくとはどういうことなのかについてお伝えします。

「自分のことは自分にしか分からない」とよくいわれたりしますが、裏を返して「自分が何を考えているかくらいは分かる」と捉えている人もいるかもしれません。


果たして本当にそうでしょうか?


実は、私たちは普段何を考えているのか、その想いには気づいていないといわれています。その理由を伝えさせてください。

●顕在意識と潜在意識

意識には2種類あると言われています。

1つは顕在意識。見て、聞いて、判断する意識のことです。

例を出して説明しましょう。今、あなたは横断歩道を渡ろうとしているイメージしてください。

 

横断歩道を渡るときは、左右を見て車が来ていないことを確認して渡るはず。自分でしっかり判断して道路を渡る、この時に使う意識が顕在意識です。

もう1つは潜在意識。無意識のことで、意識の90%以上が潜在意識だといわれています。

「ほとんど潜在意識じゃん!」と思う人も多いでしょうが、僕もこの話を初めて聞いた時はそう思いました。起きているときも無意識で生活しているだなんてイメージが湧かなかったからです。
 
「想い」に気づくとは、あなたの潜在意識に気づくこと。なので、悩みを解決する場合も、潜在意識に気づく必要があります。潜在意識に気づいたときに、人は大きく変化します。

●卵を10個口に入れられますか?

イメージしてほしいのですが、目の前にある10個の卵を口に入れてもぐもぐしてみてください。


……まず、口に入るかが問題だと思う人が多いのではないでしょうか?


ちなみに、あなたは何の卵を想像しましたか?

おそらく、多くの人がニワトリの卵を想像したはず。そして、きっと生卵ではなく、ゆで卵ではありませんか?

この質問は少し意地悪でしたが、僕は何の卵かは言っていません。いろんな卵があるはずです。ウズラの卵だってよかったわけだし、イクラでもししゃもの卵でも、ピッコロの卵だって良かったのです。

何が言いたいのかというと、卵10個を一度に口の中に入れて、もぐもぐと食べることはできるかイメージしたとき、あなたはきっと無意識にニワトリの卵を想像した、そして「そんなの無理!」と思ってしまったのではないでしょうか。

もし、最初の質問で「何の卵でもOKです」という一言付け加えていたら、「そんなの無理!」とはならなかったはずです。


「そうか!卵はニワトリの卵じゃなくてもいいんだ!!」

 
これが気づきです。人は潜在意識に気づいた瞬間に新しい自分に出会い、変化できます。これが非常に大事です。

目の前に解決したい問題があるときは、まずは自分の潜在意識に気づく必要があります。カウンセリングは、クライアントに自分の潜在意識に気づいてもらうためにするものであり、カウンセラーがクライアントの悩みを解決するために行うものではありません。カウンセラーはクライアントの話をとにかく聴くこと(傾聴すること)が大事です。

カウンセリング中に卵の話をすることはほとんどありませんが、最初から僕が「何の卵でもOKです」と言ってしまったら、潜在意識に気づくことはないでしょう。これと同じ原理で、カウンセラーは指示したりアドバイスはしません。気づいてもらうのは「あなた」だからです。

○まとめ

今回は「カウンセリングの目的はなんでしょうか?」「クライアントの悩みを解決するのは誰なのでしょうか?」この2つを中心に解説しながら話を進めてきました。

カウンセリングの目的は、クライアントに自分の想いに気づいてもらうことです。そして、悩みを解決するのはカウンセラーではなく、クライアント自身。あなたが自分の潜在意識に気づくことで変化できます。

これはあくまで僕の考えで、いろんなカウンセラーがいると思います。1つの考え方として参考にしていただけると嬉しいです。

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