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ライバルに負けない野菜販売戦略:生き残るための5つのポイント

こんにちは!

この記事で、
「世の中に存在するマーケティング手法を、野菜販売に応用したらどうなるのか」
について考察したものです。

今回のテーマは「参入障壁」です。
新しい売り方で野菜を販売しても、すぐに真似されてしまうかもしれませんよね。

例えば、健康食品のオンライン販売。SNSでの販売やコンサルティングが増えていますが、正直、すぐに消えてしまうのではないかと感じませんか?

野菜販売も同じです。参入障壁が低いビジネスモデルは、競争激化に巻き込まれやすく、継続的な成功が難しいんです。

最初はうまくいっても、すぐに伸び悩んでしまうでしょう。

なぜなら、簡単に真似されるビジネスは、ライバルにどのように真似されないようにするか、つまり「参入障壁」を意識していないと、あっという間に競争が激化し、生き残るのが難しくなるからです。

ライバルに負けないための戦略、手法をしっかりと持っておかないと、どれだけ時間をかけて準備しても、いざ販売し始めたら、すぐに真似されて、数ヶ月で終わってしまう…というケースは、実際によくある話です。

野菜は特に、差別化が難しいだけに、ライバルとの競争に勝ち抜くためには、より一層、参入障壁を意識した戦略が必要となります。

今日は、この参入障壁について詳しく解説していきたいと思います。


【究極の防御法】ライバルに真似されないビジネスモデルとは?

今回のテーマは、「究極の防御法」ということで、競争の激しい野菜販売の世界で、生き残っていくために必要なことについてお話していきます。

頑張って作った野菜も、販売方法がうまくいったら真似されて、結局価格競争になってしまう…これは、私たち野菜生産者にとって死活問題ですよね。

飲食店やアプリ開発の世界でも同じことが言えます。成功するとすぐに真似されてしまう…これを野菜販売でどのように防ぐことができるのか、一緒に考えていきましょう。

まず、ビジネスの根本的な話をすると、ビジネスとは、「市場シェア」をどれだけ勝ち取るか…という点が非常に重要になってきます。野菜販売も例外ではありません。

これは、非常に重要なポイントです!例えば、1000世帯の住宅街があるとします。その住宅街に、八百屋さんが1軒もなかったら、最初に八百屋さんを開いた人は、一人勝ちできるわけです。

しかし、その八百屋さんを見て、「儲かっているじゃん!俺も真似するぜ!」と、真似をする人がどんどん増えていくと、八百屋さんがどんどん増え、結果的に売上が下がってしまう…ということが、よく起こります。これは、野菜販売に限った話ではありません。

これを防ぐ一番簡単な方法は何かというと、「参入障壁」を作るということです。野菜販売でも同じです。

「参入障壁」とは、簡単に言えば、ライバルが入ってくる壁を作るということです。壁の戦略がないと、何度も言いますが、一生懸命頑張って、夢を叶えてやりたいことをやったとしても、すぐに真似されてしまって終わってしまったり、お客さんが全く来なくなったり…という事態が起こってしまいます。野菜販売は特に、参入障壁が重要になります。

「それって一部の大規模農家だけができるんじゃないの?」って思う方もいるかもしれません。

参入障壁とは一体何か、どのようなポイントがあるのか…これには、6つのポイントがあるんです。そして、この6つのポイントのうちの1つでも活用できれば、皆さんも、自分のビジネスでライバルが入ってくる壁を作ることができるというのが、今日のメインテーマになります。ということで、早速、一体何をすればいいのか、説明していきます。

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【参入障壁1】独自の流通チャネルを築く

まず1つ目は、独自の流通チャネルがあるということです。

チャネルとは、簡単に言えば、自分しか持っていない販売経路や顧客リスト、自分しか仕入れることができない特別な品種や栽培方法のことです。

野菜販売における独自の流通チャネルとしては、特定のレストランと契約して独占的に供給する、独自の販売サイトを立ち上げてそこでしか買えない希少な野菜を販売する、などが考えられます。

例えば、飲食店の場合、「この店で使っているこの食材は、うちしか仕入れられませんよ」というような状態になると、それだけで差別化ができますし、他のお店が真似しにくい形になりますよね。

直接取引など、独自のルートを確立することで、他では真似できない形で野菜を販売することが可能になります。

例えば、配送や輸送といった面で、他のお店では真似できない運送業者や、配送サービスとの連携など、比較的作りやすい参入障壁と言えるでしょう。

野菜販売の場合、配送や輸送は鮮度管理に直結するため、独自の配送網や、配送サービスとの連携は有効な差別化要因となりえます。

「うちの野菜は、うちでしか手に入りません」というのは、非常に分かりやすいですね。

【参入障壁2】「特化型」で差別化、真似されにくいポジションを築く

次に、2つ目は商品の差別化です。いわゆるコンセプトと言われるものです。

コンセプトメイキングという言葉で呼ばれたりしますが、簡単に言えば、そのコンセプトが真似されにくいということです。

差別化という言葉の通り、似たような商品はたくさんありますが、特化型の商品は、作った時点で参入されにくくなります。

なぜなら、特化型、つまり専門色があるからです。

野菜販売で言うと、特定の野菜に特化したり、特定のニーズに対応したりすることですね。

例えば、プログラミング教室で、
「うちはプログラミングスキルを教えるだけでなく、就職活動のサポートまで行います。卒業後のキャリアまで見据えたサポートが強みです」とか、
「うちは様々なプログラミング言語に対応していますが、特にAI開発に特化したPythonに力を入れています。Pythonに関しては、どこの教室よりも質の高い授業を提供します」というように、
専門的になればなるほど、基本的には知識や経験が積み重なり、なかなか参入しにくくなるのです。

真似されやすいか真似されにくいか、一番分かりやすいのは、特化型にしてしまうことです。

特化型にすることで、それだけ多くの知識と経験を積み重ねているため、そこに追いつくのは難しい、ということになるのです。

特化型のコンセプトにするというのは、非常に分かりやすい方法だと思います。野菜販売においても、特定の品種に特化したり、特定のニーズに対応した商品を開発したりすることで、専門性を高め、参入障壁を高めることができます。

【参入障壁3】「ブランド力」で選ばれる存在になる

そして、3つ目が、ブランド力があるということです。ブランディングと言ったりもしますが、仮に似たような商品があったとしても、あなたの作った野菜だから買う、という状況です。

では、ブランド力とは一体何なのか、一言で言えば、「このブランドだけは特別」ということです。

例えば、似たような車が沢山あっても、「いや、このメーカーの車がいいです」とか、「あのメーカーの車がいいです」というように、この名称、この名前、このサービスだけは特別だから、だからこれを選ぶんです、というのが、簡単に言えばブランド力ということになります。

野菜販売で言うと、特定の生産者さんの野菜だから安心、という風に思ってもらうことですね。

ブランドを作るためには、まず、そのブランドが一体何か、その商品サービスが一体何か、ということを、絞れば絞るほど、非常に分かりやすくなります。

何をやっている会社なのか分かりません、何のサービスなのか分かりません、ではなく、「うちはこの専門ですよ」というように、1つに特化した上で、その特化したものを周りの人に伝えていくのです。

「うちは英語の専門、英語教育しかやりません」とか、「うちはパンはパンでも食パンしか作りません」というように、非常に特化して、その特化したものをとにかく広げていくと、それがどんどん認知されていくわけです。

あれもこれもと手を出すのではなく、一点集中で発信していくことが重要です。

コラボレーションでブランド力を高める方法

ブランドの作り方として、非常に手っ取り早いのが、似たようなブランドを持っているところと横並びになることです。

例えば、有名な料理研究家や人気レストランと提携し、共同で商品開発や販売促進を行うことで、ブランド力の向上を図ることができます。

というように、横並びになっていると、大体似たようなブランドに近づいていきます。これは非常に分かりやすい理屈ですね。

横並びになることが、ブランドに影響するということは考えてみても良いかもしれません。野菜販売でも、有名店とコラボする、というのは有効な手段です。

【参入障壁4】「規模の経済性」を活かす

続いて、「規模の経済性」という言葉があります。これはもうめちゃくちゃシンプルなのですが、規模の経済性とは一体何かというと、安く大量に作れるということです。

例えば、ファストファッションブランドを例に考えてみましょう。彼らの服はとても安いのにデザインが良いものが多く、多くの人に支持されています。

これは、大量生産と大量販売によって、1着あたりの生産コストを大幅に下げているからです。

とはいえ野菜販売の場合、規模の経済性を追求すると、大量生産・大量販売に繋がり、品質や鮮度の維持が難しくなる可能性もあります。

これはもう大手の、資本があるところの戦略です。

とにかく安く大量に作る、というのが勝負なので、基本的に大規模な農場経営や、JAなどによる共同出荷など、一定規模の事業者でないと、規模の経済性を活かすことは難しいでしょう。

しかし、そういう企業と提携したり、「安く大量に生産できます」というところが、もしパートナーに見つかるのであれば、それ自体が参入障壁になるため、勝てる可能性があります。

野菜販売の場合、大量に扱えるパートナーを見つけられるかどうか、が鍵になります。

【参入障壁5】 高い初期費用で参入障壁を作る

続いて、イニシャルコストが高い、最初の初期費用が高すぎるビジネスモデル、という場合があります。

または、ランニングコスト、毎月かかる費用がたくさんかかる場合です。

例えば私が長年やってきた植物工場では、高額な初期費用とランニングコストがかかります。しかし、結果的に参入障壁を高めていると言えるでしょう。

なので、最初にドカッと大きなお金をかけて勝負していく、というのも1つの手だと思います。

しかし、やはりリスクが高いので、投資金額に対してリターンを考えると、そのリスクはどれぐらいあるのかを計算する必要があります。

ある程度資本があって、そこにぶつけられる、失敗しても大丈夫、というような状況であるなら、やってみても良いのかな、という感じがします。

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【差別化戦略】顧客に選ばれ続ける野菜販売者になるために

さて、ここまで生き残るための「参入障壁」という視点で解説してきましたが、野菜販売競争を勝ち抜くには、さらなる「差別化」が不可欠です。

では、具体的にどのような戦略を実践すれば、顧客に選ばれ続ける野菜販売者になれるのでしょうか?

1. 独自性の追求:あなただけの「強み」を武器にする

  • 珍しい品種や、伝統的な栽培方法で育てた野菜を販売する。

    1. 例:「江戸時代から続く在来種トマト」「無農薬・無肥料で育てた自然栽培人参」など

    2. 独自のストーリーを伝えることで、さらに価値を高めることが可能。

  • 特定の料理や食シーンに最適な野菜セットを企画・販売する。

    1. 例:「本格イタリアンシェフ監修!パスタ用完熟トマトセット」「バーベキューに最適!焼き野菜セット」など

    2. レシピ提案や調理方法のアドバイスなど、付加価値をつけることで、顧客満足度向上と差別化を両立。

  • 地域の特性を活かした、ここでしか買えない野菜を販売する。

    1. 例:「地元農家が育てた新鮮野菜」「伝統野菜を復活させた地産地消野菜」など

    2. 地域イベントへの参加や、地元飲食店との連携など、地域貢献活動を通して、顧客との絆を深める

2. 顧客との繋がり強化:顧客を「ファン」にする

  • 顧客の年齢層やライフスタイル、家族構成などを分析し、ターゲットに合った商品開発や販売戦略を行う。

    1. 例:「単身世帯向け少量パック」「共働き家庭向け時短野菜セット」「高齢者向けやわらか野菜」など

    2. アンケートやSNSなどを活用し、顧客の声を積極的に収集する仕組み作りも重要。

  • SNSアカウントを開設し、旬の野菜情報やレシピ、生産者の想いなどを発信する。

    1. ライブ配信やコメント返信などで、顧客と直接コミュニケーションを取り、信頼関係を構築する。

  • 農園見学ツアーや収穫体験イベントなどを開催し、顧客に農業や食への理解を深めてもらう。

    1. 顧客自身が野菜を選び、収穫する喜びを提供することで、商品への愛着とブランドへのロイヤリティを高める。

3. ブランド構築:顧客の「記憶」に残る存在へ

  • 覚えやすいネーミングや印象的なロゴ、統一感のあるパッケージデザインで、他の販売者と差別化する。

    1. 例:おしゃれなカフェ風の直売所、親しみやすいキャラクターで表現したブランドロゴなど

  • あなたの野菜販売に対する想いやこだわり、生産者の情熱を、顧客に伝えるストーリーを構築する。

    1. ホームページやPOP広告、SNSなどで効果的に発信することで、顧客の共感を呼び、ブランドイメージを確立。

  • 高品質な商品と心のこもったサービスで、顧客満足度を高め、口コミによる宣伝効果を狙う。

    1. SNSでのシェアキャンペーンや、顧客紹介割引などを実施することで、口コミを促進する施策も有効。

顧客の心を掴む野菜販売戦略

ここまで聞いて皆さんに提案したいのは一体何かというと、

野菜という商材は、生産者、品種、栽培方法、産地など、多様な要素によって価値が変わるため、独自の強みを見つけることが重要になります。

例えば、あなたにしか作れない野菜があるとか、あなたにしかできない栽培方法で作った野菜がある。

それをあなたが大量に作ることができます、というような話になると、これは勝てるんじゃないかと、思えてきます。

色々説明しましたが、これらを全部使うのは結構難しいですよね。

この中でも比較的使いやすいものを活用していくと良いと思います。

ブランディング力を高めるには「実績」と「歴史」が重要

少し補足ですが、ブランド力という点だけを言うのであれば、結構多くの人が商品を売る際に、最初にコピーライティングや文章などを考えるケースが多いと思います。

しかし、この辺りのブランド力があると、コピーライティングを使わなくても売れるようになってきます。

つまり、その名前を見ただけで、もう欲しいと思ってしまうということです。

簡単に言えば、実績ですね。例えば、有名なビジネス書を出版している実績とか、実績を見るだけで中身は分かりませんが、「この人すごそうだから話を聞いてみたい」と思うように。

野菜販売でも、もしブランド力があれば、コピーライティングに頼らなくても売れるようになるでしょう。

そういう意味で言うと、すぐにやらなければいけないことが1つだけあります。

それは何かというと、信頼を積み重ねる、ということです。

これはどういうことかというと、例えば情報発信をしても、出している情報がバラバラのようなケース。

そうではなく、1つに絞って、その情報をとにかくコンスタントに出していく。歴史は信頼を生みます。

野菜販売においても、SNSなどを活用した情報発信は有効ですが、日々の営業活動や顧客とのコミュニケーションを通じて、信頼関係を構築していくことが重要です。

ずっとそういうことを出し続けていくと、結果的に信頼は積み重なってくるんですね。

ブランディングの1つに信頼というものがあるんです。このブランディングを作るのに、この信頼を積み重ねていきましょう。

この発信している情報が、ずっとコンスタントにできていくと、結果として人に信頼されるようになってきます。

野菜販売でも、信頼を積み重ねていくことが重要です。

さあ、あなただけの戦略で、生き残りをかけた競争を勝ち抜きましょう!

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