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スイス BERNER OBERLAND〜ベルナーオーバーラント〜への旅#1


出発準備

15年程前にルガーノに所用があり日帰りで行った程度で、スイスとはあまり縁も所縁も無かったが、たまたまインスタグラムで見つけた動画に目を奪われ兎にも角にもスケジュールを立てることにした。正直、右も左も分からない状態だったので、その動画に映っていた場所が何という名前で、どうやって行くのかすら知らないゼロスタートでの計画だった。先ずその地域がどうやらRosenhaui(ローゼンハウイ)と言う地名にあることが分かった。もの凄く遠いではないか。しかも標高何千メートルに位置しているではないか。このローゼンハウイを最終目的地として行程を組むことに。もう一つのお目当ては蒸気機関車の登山電車に乗って如何にもスイスらしい景色を観に行くこと。こちらもインスタグラムで見つけたのだが、ハイジに出会えそうな場所がありそうだ。次に、一応ホテルも事前に空き状況を探しておく。Booking.comで調べたが、最安値が150ユーロぐらいするではないか。しかも中心地から少し離れているという。夏休みシーズンしかも直前の予約だから仕方が無い。寒くない夏のスイスに行けるのもあと僅かしかないので、取り敢えず値段は目をつぶって計画を実行することに。結論として、以下の様な行程となった。

スイス旅行の行程案

~第一日目~

  • 7:40 ミラノ・チェントラーレ駅発  9:53 Spiez (スピエツ)駅着

  • 10:05  スピエツ駅発 10:26 Interlaken (インターラーケン)駅着

  • 10:53  インターラーケンヴェスト駅発 11:33Brienz (ブリエンツ)駅着

  • 12:45  ブリエンツ駅発 13:45 Rothorn Bahn(ロートルンバーン)駅着

  • 14:05 ロートルンバーン駅発 15:00頃 Lauterbrunnen(ラウターブルンネン)駅着

  • 17:00頃 ラウターブルンネン駅発 17:30頃 Wilderswill(ヴィルダーズウィル)駅着

~第二日目~

  • 8:11  ヴィルダーズウィル駅発 8:39 Grindelwalt(グリンデルヴァルト)駅発

  • 9:04 グリンデルヴァルト駅発 9:55 Schwarzwaldalp駅(シュワルズウァルダルプ)駅着

  • 10:15 シュワルズウァルダルプ駅発 10:18 Rosenhaui (ローゼンハウイ)駅着

  • 上記の逆行程でグリンデルヴァルト駅まで戻り、インターラーケンオスト駅へ

  • インターラーケン・ヴェスト駅発 スピエツ駅着

  • スピエツ駅発 ミラノ・チェントラーレ駅着

まあよくここまで一人で調べて計画を作ったもんだ。事前にオンラインでチケットも手配し、寝坊をしない様に早寝する。

スイスへ向け出発

5時半に起床しミラノ・チェントラーレ駅へ。7時20分発且つ今日は指定席だからあまり慌てず駅に向かうが駅は早くもミラノから脱出する地元人と観光客でごった返している。スイスへは赤い新幹線Frecciarossaとスイス国鉄のSBBとの共同運航の様だ。定刻に出発し順調にスピエツ駅に向かう。スピエツ駅の数駅前よりスイスに入国したらしく、係員がパスポートの確認に来た。3秒程度で確認は終了。スピエツ駅でスイスのローカル電車に乗り換えてインターラーケン・オスト(東)駅に。

ミラノ・チェントラーレ駅プラットフォーム
いつもここでクロワッサンとラテを購入
今回スイスまではこちらの列車でスピエツまで
バゼル行き


そこから更に乗り換えてブリエンツ駅に向かうが、スイスの電車内はとても清潔で背が高く、また静か且つ粗時間通りに出発すると言う何拍子も揃った優れた交通機関であった。アプリも事前にインストールしたが、乗換案内も正確且つチケットもオンラインで直ぐに簡単に購入できる。ブリエンツ駅に到着するとエメラルド色をした湖が目に入る。韓国人がやけに多いなと思ったがその理由はあとで知ることになる。

インターラーケン・オスト駅
ブリエンツ行きに乗り換え
車高があるスイスの列車
ブリエンツ駅に到着 
天気も徐々に回復
ブリエンツ駅バス停
どこかで観た様な風景#1
どこかで観た様な風景#2

Rothorn Bahn(ロートホルンバーン)

ブリエンツ駅から出発する蒸気機関車の登山電車がRothorn Bahnだ。事前にオンラインでチケットを予約すると、優先的に乗車することが出来る(ファストパスの様な仕組み)。往復で77スイスフラン。2時間の旅だが安くはない。出発時刻の15分前から乗車が可能だが、ベンチ型の椅子は四人座れるが所謂窓側席(端2席)を確保する必要がある。結構係りの人に座席を振り分けられるので注意が必要。真ん中二席に座らされると良い写真は撮れない。幸い一番先頭に並ぶことが出来たので、難なく窓側(窓は無いが)席を確保。12時45分定刻通りに出発。時速8kmのスピードでゆっくりと山を登っていく。片道一時間で頂上のロートホルンバーンに到着する。放牧された牛たちを間近で観られたり、絶景の湖も観ることが出来る。が、しかし、この日は天気が生憎良くなかったので感動も半減。ロートホルンバーンに到着すると流石に肌寒く、1時間に一本しか走行しない電車なので早々に乗ってきた電車に乗って下山する。残念なことに窓側席ではなく真ん中席を割り当てられてしまった。隣は寒さにも負けずに愛を語り合うイタリア人カップル。真ん中席から乗り出す様に外の景色を撮影していると「席変わってあげようか?」とイタリア人女性に優しい声を掛けられるが、「ありがとう。大丈夫だ」と丁重にお断りした。

ロートホルンバーン駅
当日券も購入可能
ブリエンツ・ロートホルンバーン
本日乗車する登山電車 往路は機関車が後ろから押して登る
復路の登山電車とすれ違う
スイスらしい光景が
青空も出てきた
ハイキング用の標識
放牧している牛が沢山いる
徐々に終点に近付いて
ゴルフ場の様な 緑が綺麗な山々
観光シーズンは登山電車が増便する
終点に到着
ブリエンツ湖はエメラルド色に輝く
ブリエンツ湖
終点には絶景が眺められるカフェがある 
どこかで観たような光景#3

愛の不時着〜ブリエンツ湖〜


往復約2時間の登山電車の旅が終了。ブリエンツ湖を調べていると、なんとあの韓国の人気ドラマ「愛の不時着」のスイスロケ地だったのである。だから韓国人が聖地巡礼をしているのだ。リ・ジョンヒョクがピアノを弾いていたあのブリエンツ湖なのだ。流石にその場所には行かなかったが、「猿の惑星」のラストシーンの様な感覚に陥ったのは言うまでもない。続く。

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