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2023/7/17週|プロデューサーの要件とは

先日、現代アーティストを見出し、投資をし、日本を代表する一人にしていくといった一連のプロセスをプロデュースしていった方の話を聞く機会がありました。
(日本を代表する水準 = アメリカやイギリス、フランスの現代アートの美術館にコレクションされ、コレクターが直接何千万とするアートを買い付けに来る状態)

お話を伺う中で、興味深いなと思った点をメモ程度に書いておきます。

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「才能」と「能力」の違い

才能は先天的、能力は後天的。
この現代アーティストは才能はあったが、それを伝える術が未熟すぎて誰からも理解されていなかった。そういう意味では「能力がなかった」と言える。

現代アートがわかる人の2種類:感性に富む or 学ぶ努力をする

現代アートは見た目からはよくわからないことが多い。実際このアーティストの作品を結構な値段で買い付けた際には、付き合いのある人(大工)から「こんなの自分で作ってあげるよ」と言われたと。
こういう人は現代アートが無から有を生み出しているプロセスを見落としている。
このアーティストの場合は「言葉」でコンセプトをつくり、そのコンセプトを表現する作品を作っている。そこに価値がある。
それに比べれば大工は「真似」や「模倣」を基本とすることが多く、それは無から有を生み出すプロセスと大きく異なる。
現代アートを理解するには元々の感性がある場合もあるが、こういうことを学ぶ姿勢をもつことが重要。

プロデューサーが必要

上述のように「才能」はあるが「能力」がない場合には、プロデューサーが必要。プロデューサーがいたからこそ、国外の美術館で取り扱われ、知名度も大幅にアップし、現代アーティストとして名を馳せている。
(具体的な "売り出し方" と呼べるようなものもこのプロデューサーの方が規定されていて売り込んでいったとのこと)

プロデューサーの要件とは

「これまでのご経験を経て、改めて何がプロデューサーの要件だと思いますか?」というのは自分から質問させてもらいました。
(以前のnoteで、プロデューサーのように振る舞い続けていきたいと書いたこともあって興味があった点を率直にぶつけさせてもらいました。)

回答としては、
プロデューサーは経営者のようなもの。(注:このお話をしてくださった方は経営者でもあった)

曰く、
社会情勢を見る
❷心配りをする
❸人の才能を見抜く(+ 投資する)


ことが大事な要件とのこと。
あとは、一連のお話を聞く中で、
テーマや枠組み、問いを設定する(アーティストに対して:チームメンバーに対して)
❺ナラティブに語れる(雄弁さ)

も含まれそうと自分は思いました。

現代アーティストとそのパトロン的な立場の人の関係から、新しい気づきをいただきました。

今週はこの辺りで。
お読みいただきありがとうございました。

📓この記事について

株式会社タイミーで執行役員CMOを務めている中川が、マーケティング関連の仕事をしている中で感じたことを綴り、コツコツと学びを積み重ねる『CMO ESSAY』というマガジンの記事の一つです。お時間あるときにご覧いただければ幸いです。オードリーのオールナイトニッポン 📻 で毎週フリートークしているのをリスペクトしている節があり、自分も週次更新をしています。
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